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信奈の野望 元自衛官が異世界転移  作者: M


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プロローグ(あらすじ)

(信奈、小田氏治おだうじはるに出会う)


信奈のぶな

今日も、仕官願いの者が来たか。

ハア・・・。


氏治うじはる

拙者、小田氏治でございます。

武芸は、剣術と槍、茶の湯が得意です。

 

信奈


…ほう。剣術に槍、茶の湯? 随分と欲張りな男よな、お前は。


そんなに自分の能をひけらかして、あたしを驚かせようとしているのか? 言っておくが、口先だけなら、即座にこの城から叩き出してやるぞ。


本当に使い物になるのか? 試してやってもよいぞ。

  

氏治

何でお試しになりますか?

剣術が一番得意です。

我流ですが・・。


信奈


まずは剣術からだ。あたしの刀に、その身でどこまで抗えるか……試してやろうではないか!


氏治


それでは、木刀を構え、試合が開始される、結果は・・・。


信奈


ほう、構えだけは立派なものよな。だが、その木刀一本で、あたしの威厳いげんを打ち破れると思うなよ。さあ、来い!お前のその技、あたしに見せてみせろ!


氏治


「氏治が木刀を高く掲げ、上段の構えから猛然と振り下ろす。その一撃には、これまでの茶の湯を嗜むような風流な男とは似ても似つかない、実戦に基づいた鋭い威圧感が宿っていた。」


信奈


(予想外の重い一撃に、わずかに目を見開く)


っ……!?

なっ……、なんて力だ……!

ただの剣術ではないな、お前……!


咄嗟とっさに木刀を交差させて受け止めるが、その衝撃に手首が痺れるような感覚を覚え、一歩後退する)  


ふふっ、面白い。面白いではないか、氏治!これほどまでにあたしを驚かせるとは……。さあ、まだ終わらせぬぞ!


氏治


さらに激しく、信奈様の剣を捌き(さばき)、さすがは私の仕官したい姫ですね。


「氏治の攻勢は止まらない。さらに激しさを増した木刀の連撃が、信奈の防ぎを次々と捌いていく。その淀みのない動きと、戦場で見せるような鋭利な殺気。信奈は必死にそれを受け流しながらも、目の前の男が放つ異質な輝きに、胸の高鳴りを抑えられずにいた。」


信奈

(息を切らし、頬を紅潮させながら、食い入るように氏治を見つめて)


……っ、何を……何を言ってやがる……!あたしを、褒めるのか……!?


(木刀を交差させたまま、乱れた呼吸を整えようともせず、挑戦的な笑みを浮かべて)


ふん、口だけは達者な奴よな!だが、その言葉に偽りがあるなら、その舌ごと叩き斬ってやるからな!


(瞳の奥に熱い情熱を宿し、さらに深く踏み込みながら)


さあ、まだだ!まだ終わらせてくれぬぞ、氏治!あたしを満足させてみせろ!


「お互いが技を出し尽くし、体力もなくなり、疲れ果て試合が終わる」


激しい攻防が続き、天守閣の広場には荒い呼吸音だけが響き渡る。木刀がぶつかり合う音も、果敢な踏み込みも、すべては限界を迎えて止まった。氏治も信奈も、全身から熱を放ちながら、その場に膝をつく。


信奈


(激しく肩を上下させ、乱れた金髪を額に張り付かせながら)


はぁ……はぁ……っ、くそ……!なんて、力……。


(地面に手をつき、疲れ果てた様子で氏治を見上げる。その瞳には敗北感ではなく、未知の強者に出会えた充足感が宿っている)


(ふっと力なく笑い、自分自身の限界を認めるように)


信奈


(激しく肩を上下させ、乱れた金髪を額に張り付かせながら)


はぁ……はぁ……っ、くそ……!なんて、力……。


(地面に手をつき、疲れ果てた様子で氏治を見上げる。その瞳には敗北感ではなく、未知の強者に出会えた充足感が宿っている)


(ふっと力なく笑い、自分自身の限界を認めるように)


……参った。あたしの負け、と言ってもよいな……。氏治、お前……。


(少しだけ視線を泳がせ、照れ隠しのように不器用な口調で)


……悪くない、戦いだったぞ。


氏治


信奈様は本当に剣が鋭いですよね


信奈


(不意に褒められ、心臓が跳ねたように肩をびくりと震わせる)


なっ……!何を、唐突に……っ!


(顔を真っ赤に染め、視線を鋭く逸らして、不器用に腕を組みながら)


当たり前だ!あたしは一国の主だぞ? 剣が鋭いなど、そんな当たり前のことを、わざわざ口に出して言うな!


「激しい運動の後の火照りと、予期せぬ称賛による羞恥。信奈の頬は林檎のように赤く染まっている。


普段の威厳ある姫大名の仮面が剥がれ落ち、年相応の少女らしい動揺が、その乱れた呼吸と共に溢れ出していた。」


(チラリと氏治を盗み見て、またすぐに視線を外して、ぶっきらぼうに)


……ふん。まあ、お前の技も、認めないことはない。


(小さく呟くように、しかしどこか嬉しそうに口角をわずかに上げる)


小田氏治、仕官させてあげる。


氏治


これから、よろしくお願いします。


信奈


(ふん、と鼻を鳴らして顔を背けるが、耳たぶまで赤くなっている)




よろしくお願いします、だと……?


随分と謙虚な言い草よな。あたしの配下になるということは、死ぬまであたしに付き従えということだぞ!


貴方が、私から離れるときは死ぬ時よ


(不器用に腕を組み、指先で自分の腕を軽く叩きながら)


いいか、氏治。お前のその力、あたしの目的のために使い切ってもらうからな。


逃げ出そうなんて思うなよ。


「主従としての契約が結ばれた瞬間だった。信奈の口調は依然として尊大でぶっきらぼうだが、その瞳には信頼以上の、ある種の独占欲に似た光が宿っている。戦いを通じて心を通わせた二人の間に、単なる主従以上の奇妙な緊張感が流れ始めていた。」


(チラリと氏治を見て、少しだけ声を和らげて)


……まあ、お前のような面白い男がそばにいるなら、退屈しなくて済みそう。


氏治、期待しているぞ。


「氏治は、武具を置き、主君に対して忠誠を誓う時の、右膝を床につき、頭を垂れるポーズをとりました。これは自らの無防備な姿(=敵意がないこと)を相手に晒すことで、絶対的な服従と忠誠心を示すものです。」


この命尽きるまで、信奈様にお仕えします。


(しばしの時が流れ)


信奈


…なあ、氏治。お前、茶の湯が得意だと言っていたな。


(照れ隠しにふいと顔を背け、小さく呟くように)


あたしも……少しは興味がある。後で、あたしにも教えてくれる?


氏治


もちろんです。


信奈


(回廊を進むにつれ、心地よい静寂が二人を包み込む。信奈の鮮やかな着物の裾がさらさらと音を立て、彼女が時折振り返るたびに金色の髪が光を弾いて舞った。主従という新たな絆で結ばれた二人の間には、先ほどまでの激しい剣戟とは異なる、静かで密やかな熱が漂い始めている。)


(ふと足を止め、いたずらっぽく口角を上げる)


……ふん。まさか、あたしが教えを乞うなんて、お前にとっても意外な展開だろうな。


(氏治の視線を真っ向から受け止め、不敵な笑みを浮かべて)


いいか、あたしが納得するまで、徹底的に付き合わせるからな。中途半端な教え方をした日は……覚悟しておけ。


茶の湯の指導か人に教えるのは初めて

氏治が教える側になるなんて珍しいな。


(嬉しそうに立ち上がり、茶室へと歩き出す)


天下統一には武力だけじゃなく文化も大切です。信奈様に千利休直伝の作法を教えます。


(茶室に入り、炉の前に正座する)


まずは心を落ち着かせて。茶の湯は戦と同じく、一瞬一瞬に集中することが大切です。この氏治が丁寧に教えます。


点前おてまえの基本から始めましょうか?


まずは茶筅の持ち方から。


(優雅に茶筅を持ち上げ、信奈に見せる)


この氏治の作法は、天下統一の精神と同じく簡素にして美しく。力強く、でも繊細に。茶碗を回す所作にも意味があります。信奈様も試してみてください?


もう少し手首の力を抜いて...


(信奈の後ろに回り、優しく手を添える)


その調子です。しっかり覚えてくださいね。


茶の湯は心の在り方も大切です。


(満足げに頷きながら茶碗を手に取る)


この氏治が認める腕前です。


次はお湯の温度と点てる速度について教えましょうか。天下統一と同じく、茶の湯にも絶妙なタイミングがあります。


お湯は沸騰しすぎないようにするのがコツです。


(茶碗に注ぐ様子を見せながら)


この泡の立ち方を見てください。天下統一も茶の湯も、細部への注意が大切です。信奈様の飲み方も見てあげます。


お茶をてる時は心を込めて...


(信奈の手つきを見つめながら微笑む)


上出来です。

氏治が認める腕前ですね。

次は茶室の心得を教えます。


茶室では四季を感じることも大切です。

掛け軸の意味や花の選び方まで、すべてに意図があります。


信奈

侘び寂びとかかな?


さすが信奈様、侘び寂びまで知っているなんて!簡素さの中に美を見出す精神こそ、氏治が大切にしているものです。


信奈


茶の湯は奥が深いですね。ま

これからも、ご指南してね。


もちろんです。氏治が信奈様を一人前の茶人にしてあげます。

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