表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/23

第18章

 朝霧幽霊は夕方の道を歩いている。

「おや……」

 そこには、今朝、美涼がクロと名付けた黒ネコがいた。夕焼けに紛れて、少し見にくい。

「エサが欲しくなりましたかねー?」

 幽霊はしゃがんでクロの頭をゆっくりと撫でる。

「じゃあ、ついてきてくだーい。エサなら逌楽戯さんが場所を知ってるのでー」

 クロはニャアと一声鳴くと、幽霊と一緒についてきた。

            *


 幽霊は家の扉を開ける。

「逌楽戯さーん。ネコが来ましたよー」

 すると、ドタドタと階段を駆け降りて逌楽戯が来た。

「ほんとだ……」

 逌楽戯は慌てて、ネコの餌を持ってこようとする。

「慌てないでくださいよー」

 しばらくして、逌楽戯がネコ缶を開けて持ってきて、猫のそばに置く。

「ねぇ、ネコちゃん。食べ終わったら僕と一緒に寝ようねー。あの奇妙な名前の人はほっといて」

「失礼ですよー。あ、本を持っていきますからねー」

「はいよ」

 幽霊は階段を登って逌楽戯の部屋に入り、本棚から本を抜き取り、自室に行く。

 ベッドの上には美涼がプレゼントしてくれた、チーズ蒸しパンのぬいぐるみクッションがあった。

「あなたも一緒に読みますかー?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ