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後編

 出会ってから14年。俺たちが18歳、高校三年生のときのこと。


 俺と葉月は少しだけギクシャクしていた。

 理由はもちろん、俺。

 葉月から逃げてしまったあの日から、俺は葉月が近くにいると少しだけ距離を取ってしまうようになっていた。

 葉月のことが嫌なわけでは全くない。大好きだ。何よりも好きな俺の親友。

 ただ、フラッシュバックが怖くて、無意識に離れてしまう。


 葉月は俺のそんな態度を知ってか知らずか、今まで通りに接してくれるけど、時折瞳に心配の色が過ぎることはわかっている。ああ、自分が不甲斐ない。


 俺と葉月はクラスが別なので、その時だけは葉月と接するのが難しくて悩むことから解放されている。最初は寂しかったそれが、今ではありがたくなっているのだから人生わからないものだ。


「はあ……」

「どったのぐっちー。なんか悩み事〜?」


 深く溜息を漏らすと、前の席の久慈(くじ)ちゃんが振り向いた。見た目が派手で、最初出会った時はギャルだと思ってびくびくしたのだが、面倒見が良くて明るいいい子である。

 ちなみにぐっちーは俺の名字の橋口からついた渾名だ。


「あ、久慈ちゃん。悩み事っていうか、己の不甲斐なさを嘆いていた、というか?」

「はゃ〜、大変そ。うちはてっきり佐々木ととうとうヤッたのかと思ってたよん」

「やった……?葉月、と?何を?」


 言葉が耳から素通りするように、俺は何も理解出来なくて、頭に疑問符を浮かべまくると、久慈ちゃんは慌てたようにぶんぶん手を振った。


「あ、ごめんごめんごめん、今のなしね、なんもないからね、忘れてね!」

「う、うん。久慈ちゃんが言うなら、わかったよ」

「いつもの身内ノリでこの純粋培養っ子をダメにするところだった。あーあぶな!」

「え、ミカってそんな純粋培養って感じする?」

「ぐっちーがピュアピュアじゃなかったら誰がピュアになるのよってレベル。彼ピに大事にされてんじゃん?」


 久慈ちゃんが長い綺麗な爪を閃かせながらにやりと笑う。

 彼ピっていうのは前教えてもらったが、彼氏のことらしい。付き合ってないよとは伝えたのだが、仲良しな男にも使うらしく、葉月のことを久慈ちゃんはそう呼んでくる。


「うん。葉月はいつも優しいよ」

「っかー!これですわ!ぐっちーマジ可愛いねえ……お持ち帰りさせて欲しい……」

「久慈ちゃんの方が可愛いけど」

「くぁー!照れるーっ!ありがと!うち超可愛いからね!」


 久慈ちゃんは見た目に気を使ってる子なので、褒めると笑顔でダブルピースを決めてくれる。いつもテンションが高くて可愛い子である。


「声でっかいよ馬鹿」


 久慈ちゃんの背中がべし、と叩かれる。あにすんだよー、と振り返るそこには黒髪のギャル。この子も爪がバチバチに長くてキラキラしている。最近仲良くなったりこてぃである。


「りこてぃ、おはよう」

「ミカやっほ。いつもうるさいけど今日はとりわけてこいつがうるさいから来ちゃった」

「えー、うちそんなうるさかった!?ごめんだわ、うちの声があまりにも響き渡りやすい美声なばっかりに」

「ナルシストやめな?」

「ま、そこはどーでもよくてぇ、りこてぃ聞いてよぐっちーがなんか悩んでるらしいんよ」

「え?佐々木とヤッ」


 今度はりこてぃが久慈ちゃんに叩かれた。

 何を言おうとしたのかは、また耳からすり抜けてしまったので、わからない。


「おバカ!このピュアっ子になんてこと言うんだ!」

「普段下ネタしか言わんあんたに言われたくないんだけど」

「それはそうだけど!今は置いとけって!」


 仲良しな二人が俺に聞こえないようにきゃいきゃい言い合っているのを見ると、楽しいんだけど、混ざれないのがほんのり寂しい。


「ええと、二人とも、何か気を使ってるんだったら大丈夫だよ?」

「……OK、ごめん、あーしが悪かったわ。ごめんねミカ」

「う、うん?特に何も悪いことはしてなかったと思うから、大丈夫」

「……えっ可愛い、これがピュア……」

「うちらのぐっちーマジでかわよ〜」


 何故か二人からの評価は特に変わらなかったが、会話に混ざれるようになったので嬉しい。

 久慈ちゃんとりこてぃは話が上手くて話題がぴょんぴょん飛ぶ。俺はこういうマシンガントークが出来ないので、いつも憧れの気持ちで聞いていて、時々交ざれる時に一言二言挟ませてもらっている。


「あ、もう予鈴鳴るじゃん」

「うい、解散。ばーい」

「またね」


 俺たちの通う高校はそれなりの進学校で、勉強が出来れば他のことはあんまり厳しくない。今年は受験生だが、一年のときから早め早めに教えられるカリキュラムだったので、みんな元から受験勉強に取り掛かっていることになり、そこまでピリピリしているわけではない。まあまだ春だということもあるかもしれないが。

 今週末も模試があるので、帰ったら葉月と復習したいなと思いつつ、俺は授業を受けた。


 昼休み、俺はお弁当を持って葉月のところに向かっていた。中学校では教室で食べないといけないという謎ルールがあったが、高校になってからはどこで誰と食べるのも基本自由なのだ。俺はもちろん、入学したときから葉月と一緒に食べている。……流石に毎日一緒に食べるのは葉月の邪魔になるかな、と思うこともあるのだが葉月がいつも優しく受け入れてくれるからそれに甘え続けていた。

 

 葉月は本当に優しい。世界で一番大好きな俺の親友。……でも、本当に向こうはそう思っているのだろうか。だって、葉月は……。


 はっ、と気付いて頭を振ってその考えを追い出す。


 前までは葉月がなんでも俺を受け入れてくれるのを親友だからだと当たり前のように信じていたが、最近は本当にそうなのかと自問する気持ちが湧いてきてしまい、慌てて思考を振り払う癖がついていた。


 頭の動きにつられて何気なく辺りを見回すと、友達同士で食べているグループとは別に、男女で食べている人たちもいる。距離が随分と近いし恋人だろうか、と何気なく考えて、俺は足を止めてしまった。


 振り払った思考がまた躙り寄ってきていた。思考の隙にするりとそれが入ってくる。俺がいくら追い払おうとしてもどこにでもあって、どれだけわからないと思っていても、侵食されていくもの。


 じっと彼らを見ていたら、最近悩み続けていたことが不意に啓けた心地がした。


 ああ、そっか。そうだったんだ。


 こうして拒絶するのは、俺のエゴなんだ。

 俺がおかしいから、そう思ってしまうんだ。

 だって、理解は出来なかったけど……久慈ちゃんもりこてぃも言っていたじゃないか。あの子たちは優しいから、俺が理解できないままでいることを俺の良さだと言ってくれたが、逆を言えばそれはおかしいってことだろう。普通じゃないってことだろう。俺はまた、間違えていたんだ。


 なんでかな、前までそのおかしさにすら気付かなかったのに、あの日以来そういうことに気付いてしまうようになっていた。


 確信的な部分は、まだ、モヤがかかったように理解できないままでいるけれど。前世の記憶がそれに気付いたらダメだと必死で警鐘を鳴らしているのを感じるから、そこに気付くと俺は本当におかしくなってしまうと本能で理解した。

 でも、でもね、前世の俺。

 俺は前世も今世もずっとおかしいままなんだから、大好きな葉月のために俺の間違いを正すのは当然のことだろう?


 先程までと違って軽くなった足取りで止まっていた歩みを再開する。

 葉月のクラスは俺のクラスと違って真面目な人が多い。俺のクラスが真面目じゃないってわけじゃないんだけど、久慈ちゃんを筆頭に体育祭で盛り上げてくれるような子たちが集まっている印象だから、どうしても他クラスに行くと真面目っぽいと思ってしまう。


 教室を覗くと、葉月が友達であろう男の子数名と話していた。名前は知らないが、確か運動部?今まで葉月といるところを見たことがない人たちなので、三年生になってから仲良くなったのだろうか。

 葉月は声を掛けてないのにすぐに俺に気が付いて、ぱっと顔を明るくする。


「みかちゃん、すぐ行くね」


 葉月が弁当箱を取り出している間、男の子たちの一人が何故かこっちにやってくる。俺は人見知り故に少々びくびくしつつ、彼を見上げた。


「こんにちはー、橋口さん」

「こ、こんにちは。……すみません、あの、お名前を知らなくて、教えてもらっても」

「あっごめんねー、オレは渋沢(しぶさわ) 優心(ゆうしん)っす。橋口さんのことは佐々木からよく聞いてたからさー。いやー、可愛いっすね」

「ありがとう、ございます?渋沢さんも格好いいですよ」


 なんか名前を知られているし急にお世辞で褒められたが、渋沢さんは背が高くて目鼻立ちがシュッとしてるイケメンだった。制服の着崩し方?もなんかおしゃれである。葉月以外の男の子と普段話さないので、違和感がすごい。


「え、あざすー。もしよかったら連絡先交換してくれません?佐々木のこと教えたりとかもできるんでー」

「渋沢何してんだよ、みかちゃんから離れてくんない?」


 がっ、と渋沢さんの頭が後ろから掴まれる。結構力を入れているのかギリギリ音がしているが、遠慮のない友達関係っぽくてちょっとだけいいなぁと思う。葉月と俺は大親友だったが、俺たちの間にこうした少しの痛みを伴うツッコミは生まれないからである。まあでも、それも当然だったのかもしれないな。

 それに、今葉月に急に触れられたら驚きだけを表に出せず、恐怖とか拒否感とか余計なものが出てしまって、葉月を悲しませてしまう気がした。


「うわすぐ来たー」

「みかちゃん行こ。相手しなくていいからね」

「はは、ガード固いねー、橋口さんまたねー」

「あ、はい。渋沢さん、ではまた……」


 葉月に背を押されるようにして教室から離れる。他人に噛み付くような葉月の態度は、男友達の前だけで見られるので結構好きである。


 暫くしたらいつものように手を繋ぐが、葉月の手に緊張と不安が高まる。なんでもないようにしたけど、ほんの少しの躊躇いを葉月は気付いただろうか。前までは安心だけだったのに、俺の心の弱さが不甲斐ない。でも、大丈夫だよ葉月。すぐに俺のおかしなところは無くすからね。


「みかちゃん、今日行くの遅れてごめんね。だから来てくれたんだよね?」

「えへ、いつも来てくれるけど、たまには葉月を迎えに行くのもいいなって思ったよ」

「嬉しいけど、渋沢とかに絡まれるから来ない方がいいかも」

「ふふ、葉月がああいう感じになるの、珍しいね。渋沢さんとは仲良しなんだ?」

「いや、なんか執拗にみかちゃんのこと聞いてくるから苦手……」


 葉月が苦虫を噛み潰したような顔になるのが面白くて、くすくす笑ってしまう。


「ミカのことが気になるなんて不思議だね。もし困ったら、葉月とは大親友だから話せないって言ったらどう?」

「うーん、大親友で引くかなぁ」

「大親友じゃダメなのか。うーん、ミカは大親友の方が好きだけど、やっぱり他の人は恋人の方が納得するのかな」

「……えっ」


 俺は自分が逃げないように、繋いでいる手のひらに力を込めた。俺の横顔に葉月の視線が突き刺さるのを感じる。


 周りに人の気配は少ない。これから少し個人的なことを話すから、いない方へ進んでいたのである。


 深く息を吸って、吐く。

 さっきようやく気付いたことを口に出すのはとても勇気がいることで、繋いだ手は震えているし、喉も張り付いたみたいに上手く声が出せない。それでも俺は言うしかない。今後も葉月といるのならそうするしかないって、わかったから。


 中学生のときもそうだったし、久慈ちゃんとりこてぃもそうだった。男女が二人でいたら、恋愛になるのが普通なんだろう。親友を願う、俺の方がおかしいんだ。前世から俺はおかしかったから、当然かもしれない。


 ずっと考えていた。どうするのが正解なのか。自分の不正解を突きつけられる度に苦しくて、どうにか正解を選びたくて。


 でも、決めた。決心がついた。

 やっぱり俺がおかしくて、葉月が合ってたんだ。


 これを言ったら関係を壊してしまうかもしれないけれど、葉月は恐らくそっちを望んでいるから。そっちの方が絶対に良いだろうから。


「葉月は、たぶん、ミカと付き合いたいんだよね?」

「え、」

「ミカは、……わたし(・・・)、は、葉月が好きだから、葉月がしたい関係が、いいよ」

「みかちゃん、でも僕たちは親友だって、」

「親友だけじゃ、葉月のしたいことが出来ないんじゃないかな。わたし、は、葉月に救われたから、葉月が我慢してる方が嫌だよ」


 俺が自分勝手にぶちまけている自覚はあった。本当はこの考えも間違っているのではないかという考えが頭から離れてくれない。どうか否定してくれないかと身勝手に願う片隅で、決定的に己の言動が正解だとわかっている。

 焦りと、恐怖で、心の中は酷く慌てているのに、口だけまるで別の生き物みたいに勝手に言葉が出てくる。


「わたしは、性的なことが、恋愛が、苦手なんだ。だから、避けてた。わからないままでいた。今もよくわからないけど、でも、葉月は違うよね?」

「……っ、みかちゃん、僕はそんなこと思ってないよ、無理しないで」

「でもっ!!」


 大きい声で葉月の言葉を遮る。

 何故か涙が出てきそうだったけど、ここで俺が泣くのはおかしいから、なんとか堪えた。


「わたしの名前、呼んでたじゃん……お、オナニーしながら、呼んでたじゃん。わたしがいるの、気付いてたのに、呼んでたじゃん」

「……いつの話?」

「去年。連絡しないで、行ったとき。葉月は、わたしのことすぐ気付くから、たぶん、あの時も気付いてたよね?き、気付いてて、気付いてないふりしてたって、わかる。わたし、葉月とずっと一緒にいたから、わかってるよ」

「そっ、かぁ……、はは、ほんとに、全部、気付かれてたんだ」

「大親友だもん。わかるよ」

「……みかちゃんが僕のこと、大親友だって言ってくれて嬉しいよ。だから、これからも大親友でいよう?みかちゃんが辛い方が嫌だよ」

「あ、ちが、ちがうの。違うの……わたし、葉月に、無理させたくない。今まで、今までが間違ってたってわかったから!葉月のことが好きなんだよ、わたし。嘘じゃない、好きなんだよ……」

「みかちゃん」

「あのね、葉月がなりたい関係がいいの。その方がきっと、いいから」

「うん…………あのね、僕は、みかちゃんが好きで、大好きで、でも、この気持ちは一生言うつもりなかったんだ。言い訳なんだけど」


 葉月がとつとつと話すのを待つ。俺は、葉月と離れたくないんだ、一生葉月と一緒にいたいんだって気持ちを込めて、手を握った。


「あの日さ、みかちゃんの足音がして、連絡来てなかったから焦って、扉が閉まりきってなかったことにも焦って、焦り過ぎて、なんかもういいやって思っちゃったんだ。なんか、気付かれるならそれでいいやって」

「……うん」

「でも、みかちゃん、変わんないし。いや、変わってるんだけど、いつも通りにしてくるから、頑張ってるから、ああこれからも僕と一緒にいてくれるんだって、許してくれたんだって、思って……、今までみたいに、親友でいたかったんだけど……」


 葉月の声が掠れるように途切れる。俺のせいだった。全部全部俺のせいだった。葉月を苦しめていたのは俺だった。あんなにも好きだって言ってたのに、大親友だって言ってたのに、どんなことでも助けたかったのに、いつだって味方でいたかったのに、一番苦しめていたのは俺だった。


「……っ、ごめん、ごめんなさい。親友でいられなくて、ごめんなさい。僕は、みかちゃんのことが好きです。付き合いたいです。キスしたいし、抱きしめ合いたいし、せ、セックスとかも、したくて」

「いいよ」


 即答すると、がばっと葉月が俺をキツく抱きしめてきた。持っていたお弁当箱が揺れて、中身がぐちゃりと歪むような音を立てた。


 暖かくて、心臓の鼓動が早くて、俺よりも大きい体。

 俺はほんの少しの恐怖と、絶望と、それ以上に大きな安心感に、一粒だけ涙を零した。俺はこれからも葉月と一緒に居られることが、何よりも嬉しいんだ。


「好き。みかちゃんが好き」

「わたしも好きだよ」

「はは、みかちゃんが、僕のこと、好きになってくれるように、頑張るから」


 泣き笑いの声に俺の気持ちはすっかり見透かされていて、俺も葉月の気持ちをわかっていた。


 俺たちは、似通った願いを持ち続けていた。

 ずっと一緒にいたいという願い。


 俺は友達として。葉月は、恋人として。


 俺は弱くて、臆病で、自分の意思ばかり押し付けてしまった。葉月の気持ちを無視してしまった。


 大好きな葉月。

 俺の大親友。

 これからも一緒にいたいから。

 葉月が気持ちを我慢することなくいて欲しいから。


 俺の気持ちくらい、いくらでも変えてみせるよ。





 ◇

 みかちゃんが、僕の恋人になった。


 夢かな?と毎日思って、夢じゃないとわかる度に相好を崩してしまう。

 みかちゃんが、僕の恋人に!

 この世の春!世界が輝いて見える!


 浮かれに浮かれて、でも本当はわかっている。

 みかちゃんは僕のことを恋愛対象として見たことがないってこと。そもそも性欲が全然ないってこと。僕ばっかりそっち方面を考えてしまっているのは、よくよくわかっている。

 でも、宣言したから。好きにさせるって、決めたから。……限りなく、難易度は高いだろうけど。


 みかちゃんは、僕のために自分の気持ちを変える宣言をしてくれた。そういうところ、本当に格好いいと思う。


 でも、みかちゃんがそういう決断ができる根源には、自分が最終的には間違っているという意識がある。何故かはわからないけど、だからこそみかちゃんは自分よりも当然のように僕を優先させる。間違っている自分を変えて、合っている僕に合わせようとする。

 それが苦しくて、でも付き合えることは嬉しくて、そんな自分を浅ましく思うんだけど。


 付き合うって決めたから、いつかは、そんなみかちゃんが自分に自信を持てるようにしたい。

 大好きなみかちゃん。優しくて可愛くて僕のことを友達的に大好きな、僕の恋人。


 これからもずっとずっとずっと一緒にいよう。

 関係は変わってしまったけど、僕たちが一緒にいたいって気持ちは何一つ変わってはいないんだから。


 僕たちは、僕たちなりの関係を築いていこう。


 親愛だけじゃないキスだったけど、その中には絶対親愛も入っていたのだから。


 親友だった僕たちは、絶対に間違っていなかったよ。

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