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普通

 この文章を書いていて「普通」という言葉を多用していることに気付いた。そこで「普通」とは何かと考えたみた。一つは、「ほぼ無意識」と自分なりに定義してみた。「ほぼ・・・」としたには、「特別」から「普通」に変わる時があるがその境目がよく分からなかったからだ。逆もある、「普通」が「特別」に変わる時である。例えば、初めてあるいは時折ハワイ旅行へ出かける人は、ハワイに行くことに大きな決断や特別な準備をするので「普通」の旅行ではないけれど、頻繁にあるいは習慣的にハワイに行くような人にとっては、大きな決断や特別な準備をすることはないので「普通」の旅行である。例を改めると、結婚自体や新婚生活は、「特別」なものである場合が多いが、やがて「普通」の日々の生活になる。

 もう一つ他の言葉で定義すれば、「その他大勢と同じ、または、大きく違わない。」となる。ある集団の「普通の人」は、その集団では少なくともある部分が「その他大勢と同じ、または、大きく違わない」のである。なぜこんなことを考えたかというと、今まで「普通」のことが、今では「普通」ではなく「特別」になったからである。歩くことさえ意識的に体を動さなければならない。「幸せは普通の生活中にある」といった趣旨の言葉をよく耳にするが、その言葉の本当の意味は、俺の場合「普通」が「特別」に変わった時に意識することになった。「普通」が「特別」なものに変わった時、初めてそう簡単には「普通」に戻れないことを知り、「普通」が如何に尊いものなのかを知った。健常者のころは「特別」なものにばかり憧れを抱いていたのに、現時点で振り返って考え直すと、「健常者の頃から『普通』の生活の中をもっと良く見るべきだった」と思う。

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