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第35話 四天王ビエル・フダンスィはBL腐男子!


 シャンプルから向けられる好意を断ち切れぬまま、私はトゥースの街から魔王城へと戻ってくる。


 なんともモヤっとした気持ちに支配されたまま、私はヘトヘトに疲れベッドに倒れこみそのまま眠りについてしまった。


 ……その翌朝。


 毎朝恒例、【四天王当番制・魔王様おっきの儀】が執り行われようとしていた。


「おはよう、魔王様……あぁ、なんてかわいい顔をしているんだい? 食べたくなってしまうよベイビー……」


 気持ちの悪い朝の挨拶をしてきたのは、金髪イケメンエルフ。魔王軍四天王のビエル・フダンスィだった。


 彼は許可なく私が寝ているベッドに潜り込み、上半身裸で私が起きるのを待っていた。


 もはや謎を通り越して大迷惑である。


 起き抜けの私の視界に入るのはビエルの胸。

 なんでこいつはしょっちゅう私に自分の胸を見せつけてくるのか。


 もう一度言う、もはや謎を通り越して超大迷惑である。


 二日酔いとかでもないのに、こいつのおかげでゲロ吐きそうなんだが。


 まったく、昨日から気分は最悪なのに……さらに気分は朝から地獄へまっしぐらだ。


 私がげんなりしていると、ビエルが口を開く。


「あれ、魔王様? どうした、気分でも悪いのかい?」


 ビエルは私の顔を覗き込み、心配そうに見つめてくる。


 こいつめ……私はこの展開の先を知っているぞ? これはまさしく昨日、シャンプルに熱弁された『俺のアレが巨根(ドラゴン)みたい! と言うアイツの股間が気になって夜も眠れない』という小説の、朝チュンからの二回戦シーンそのものだ。


 おそらくビエルは私でこのBL作品の一コマを再現しようとしているのだ。


 風邪を引いた主人公を心配するチャラ男に、ついときめいて頬を赤く染め……目をそらしながら『お前が目の前にいるから熱が上がっただけだよ』とか……。


 私が言うわけないだろぉオがッ!


 アホか! バカか!


 朝っぱらから怒り頂点に達した私はビエルにこう返した。


「あぁ、気分が悪い。それというのも、まず貴様がなぜか私のベッドに上半身裸でいること、それからなんで私の上半身も裸になっているんだ? ……ビエルよ、貴様……私に何かしたのか? いやしなくても貴様を消し炭にして……覚悟はいいな?」


「ふふ……! いいよ? 魔王様の恋の炎に燃やされるなんて、俺は逆に嬉しいよ……感じさせておくれバーニングラブッ」


 私に顔を近づけてくるビエル。

 くどいようだが、私は男色家ではない。


 たしかにビエルは怖気をするほど美男子であり、エルフ特有の魅力を兼ね備えた色男だ。


 そっちの気がある者なら、鼻血が出るほど嬉しいシチュエーションだろう。


 しかし、ノンケである私がこれからヤツにすることは決まっている。


「私のベッドに潜り込んだ報いを受けよ! 煉獄の炎(クリムゾンフレア)!」

「ぐあぁあああああああああッ!」


 私の怒りを乗せた炎がビエルを燃やし尽くしていく。


 そんな、私の寝室にヤツの断末魔が響き渡る中で……一つの疑問が頭に浮かんだ。


 どうして……どうしてなのだ……?


 私が振り向いて欲しいのはただ一人、世界一かわいいユーナだ。


 しかし、私に好意を寄せてくるのはいつもアウトオブ眼中な変態ばかり。


 ハッキリ言って嬉しくない。


 ほんと、どうしたらいいんだ……!


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