9 計画
「ねぇ、夏休みってそっちの高校はどれくらいあるの?」
「ふぇ!?どうしたのかな、てるちゃん?」
「別に。」
ちょっとだけ罪悪感を持ってしまった愛であった。でも7月中旬の期末テストも間近に迫ってきて余裕はとてもなかった。
「みんなで海水浴したかっただけ。」
さらっととんでもない爆弾発言をしたてるに愛は茫然となってしまった。
「行きます!行きます!!ぜーーーーったい行きますぅ!!!!」
後ろから奈由の声が聞こえた瞬間背中をスパーんとたたかれた。それよりも愛は別のことを考えていた。こんなきれいな子の水着姿を拝めると考えるといてもたってもいられなかった。
「ねぇ、2人があった公園で夏休みの計画立てない?」
「うん、奈由さん。」
(あれれ、いつのまにか名前で読んでいる?、、まぁいっか。)
しばらくして、3人はいつもの公園に到着した。全員荷物を置いてベンチに座った。席順は左から奈由、愛、てるである。
「さぁ、夏休みどうする?てるちゃんの友達も連れてきてよ!大人数の方が楽しいしー!!」
「うん!そのつもり。その前にテストがあるけど、、頑張る!」
「ギク、、。」
「おやおや?どうしたのかな愛さん??まさか全く勉強してないとか言わないですよねぇ???」
中間テストで赤点ギリギリだった人が期末ではどうなってしまうのかおおよそ把握はできる奈由であった。友達のことは人一倍心配する性格であり、放って置けない。
「よし、愛は今日からわたしと勉強だ!頑張ったあかつきには2人で買い物デートに行く権利を与える!」
「ええええええええええええええ!!??」
「愛、頑張ってね!」
もう後戻りできない勉強会が幕を開けようとしていた。