1 出会い
「ねぇ、そこで何しているの?」
振り返った先にいた1人の女の子。身長は110cmぐらいの子で背中には赤いランドセルを背負っている。その顔を見て、私、冬美 愛は何にも考えられなくなってしまった。ただその子の顔を見つめて。
「どうしたの?」
「.....................」
急に話しかけられてなにも答えることは出来ず、その女の子はすぐに去ってしまった。
「あれれ?どうしたのかなぁ、あいさん?」
後ろから抱きついてきたのは私の友達の最上 奈由。中学校の頃から仲良しで共に同じ高校へ進学した。私たちが通う高校は進学校でもなくバカ校でもないいたって普通の高校である。だからみんなラフに接してくれて、クラスにも溶け込めた。
今回の個人的事件が起きたのは入学してすぐの下校中のことだった。また会えないかと期待しているが、あの子は現れなかった。次の日もその次の日も。それでも愛は毎日待ち続けた。そしてGWに入る前になってその時はやってきた。それは通学路の途中にある公園で休んでいた時である。かわいいかわいいネコの声が聞こえて愛は写真を撮ろうとしていたその時、
「ねぇ、そこのあなた。どうしたの?」
(聞き覚えがあるこの声!まさかっ!!??)
まさにその子だった。すると、
「なにこの子猫!?かっわいいい!!」
いきなり愛の元に近づいてきた。その時わたしにはドキドキという心臓の音が止まらなかった。
(なんで?わたしこんなに胸が苦しいの?相手は小学生なのに、、、)
「、、、ぇ。ねぇってば!」
「ふふゃいいい!?」
いきなり声をかけられて噛んでしまった愛であったが気にすることなくその子は話し続けた。
「あなた、名前なんていうの?」
「、、、、、、、あいです。」
小声で言ってしまった。
「ごめん、もう一回言って?」
さらに顔が近づいてきた。もうなにも考えられなかった。
「、、、冬美 愛です。」
「あいさんでいい?それともあいちゃん?わたしは永島 てる。てるって読んで!」
「ひゃい!!」
「じゃ、また明日4時くらいにここに来るから。」
あまりの可愛さにまた噛んでしまった。その日帰るまでその子が頭から離れる事はなかった。
次の日、約束の時間にてるは公園にいた。花柄のワンピースに通学帽子とランドセルを身につけていた。
(尊い。)
少しにやけ顔になってしまったその時、
「あい、手貸して。」
(ええええええええええええええ!!!???いきなり呼び捨て!?しかも手を貸してってどういうことおおおおおぉぉぉぉぉ!!!???)
言われた通り手をてるに向けると、
「ちゅ、、、かわいい反応してくれたね。」
(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????????)
この子がなにを企んでいるのか不安でいっぱいだった。その日は1日中ドキドキが止まらなかった。
この作品は5と0がつく日ごとに更新していく予定です。もちろん私事によってはさらに時間を要したり変更する場合もあります。そこのところはご了承くださいませ。あと私はもちろん素人同然なのであまり文章を書くのがうまくありませんw広い目でこの作品を見てね!