柚子と天は合流する
私は一瀬さん、白鳥さんと別れた後、天君に指定されていた場所へと来ていました。
「ここに何があるのでしょう…………あれ?天君?」
「来たか、柚子」
「天君に言われればどこへでも行きますけど天君はなぜここへ?」
「まあサプライズというか、正式に婚約が決まってから2人出てかけられなかっただろう?」
「それは確かにそうですが……まさかそのためにわざわざ?」
「まあな。せっかくちょうどいいタイミングだったんだ。俺もオフだったし、京都なら俺達にうってつけだろう?」
「ふふっ、そうですね」
「とりあえずこの店に入ろうか。予約はしてあるから」
そう言って天君は私を連れて高級そうな料亭へと足を運びました。
「予約していた三島です」
「これはこれは、天さん。今日は彼女連れでございますか?」
「彼女というか婚約者だ。今日は久々の2人での食事なんだ、最高の物を期待してるよ?」
「もちろんですとも!……本日は自分が作らせていただきますので」
「仙さんが作るなら期待値も膨らむね」
「ではでは、お2人とも奥のお部屋へどうぞ」
こうして連れてこられた個室の豪華さに私は恐る恐る天君へと質問を投げかけました。
「天君?ここ、結構なお値段がするのでは?」
「そうだな。それなりに高い店ではあるけどせっかく久々の2人での食事なんだ、そんなところで出費を渋るのはおかしいだろう?」
「そうは言いますが、限度というものもありますよ?」
「ははっ、まあそうだろうな。だが、俺がお金を使うのは柚子、君との時間のためだ。だからこうみえても基本的にお金は使っていないからな」
「そうなのですか?」
「ああ、それにいつかは会社のトップに立つ身としては金銭感覚はしっかりとしておかないともしものときに困るからな」
「なるほど……」
普段私と一緒にいるときは糸目をつけずにお金を使っているイメージしかなかった私は予想以上にしっかりしていた天君のお金に対する考え方に感嘆しながら話を聞いていました。
「そういえば今日は太陽達に会ったんだろう?あいつは本の話になるといつも柚子のことを言ってたからな。どんな反応だった?」
「驚かれていましたよ?ですが、彼は私と似たようなといいますか、創造性を感じたのですが何かされているのですか?」
「やっぱり柚子も感じるよな。太陽は別名アリアP、楽曲制作をしているんだ。柚子もわかる曲で言えば『Heavens』だってあいつ自身が作詞作曲してるんだ」
「あの曲を一瀬さんがですか!?」
「そうさ。それに、これは創造性とは関係なくなってしまうが、俺の今があるのも太陽のおかげだからな」
「そうなんですか?」
「ああ、まあ話せば長くなるんだが……おっと、料理が来たな。先に食事にしよう」
私達の夜はまだ始まったばかりです……
しばらく、天と柚子、そして太陽と天のお話が続きます。よろしくお願いしますm(_ _)m




