太陽と三月の夜は長い 〜コメット新曲作成〜
コメットの打ち合わせ回にしようと思ったのですが、太陽のハイスペックさを考えて歌詞制作、そして太陽と三月の仲の少しではありますが進展回としました。
僕は4人で日帰り旅行を終えたその夜に自分の家から少し離れたところにあるスタジオに来ていました。
「明日は打ち合わせだけで別に作っておく必要はないかもしれないけど、無いよりはあるほうがlinnさんもやりやすいよなぁ。前回の『StarDriver!』はポップな感じの曲調にしたけど今回はどうしよう?」
僕が悩みながら作詞を始めていると、三月から着信が来ました。
「もしもし?何かあった?」
「別にそういうわけじゃないんだけどね?はるくんは今何してるのかなって思って、せっかく連絡先も交換したから電話してみたんだけど……迷惑だったかな?」
「いや、全然そんなことはないんだけどね?……そうだ、もし今時間というか外に出ても問題ないなら来てほしいところがあるんだけど…」
「どこ?」
「ああ、麻布のところにあるスタジオアリアなんだけどどうかな?」
「ちょっと待ってて!お姉ちゃんに聞いてみる」
「わかった。急がなくてもいいからね」
そう僕が声をかけた時にはもう三月は聞きに行っていたみたいで、それから間もなく三月は戻ってきた。
「はるくんが一緒だったらいいって」
「そっか。じゃあ一度三月達の部屋まで迎えに行くよ」
「ほんと?じゃあ準備して待ってるね!」
「よろしくね。そんなに待たせはしないから」
僕はそう言って電話を切ると、一度スタジオを離れて三月のところへと向かいました。
そして、三月と合流すると、僕のスタジオへと向かいながら話をしました。
「今日はいきなりだったけど楽しかったね、はるくん!」
「そうだね。でも三月と一緒に出かけられて僕も楽しかったよ。というか、僕がスターズとして頑張ってこられたのも三月、君のおかげだからね」
「ヘ?どういうこと?」
「ほら、僕達がデビューしたのって三月が白鳥月として活動を始める直前だったでしょ」
「そう、あの時からはるくんはギャラクシー史上最高の逸材って言われてたもんね」
「ははっ、まあ僕はそんな肩書は荷が重いだけだけどね。それで最初はね、リーダーの僕にそこまでのやる気が無くてね」
「そうだったの?」
「まあ、言われてた中3の頃は生徒会長もしてたし結構忙しくてね。もちろんギャラクシーのアイドルとして歌ったり色々なことをするのも好きだし楽しくはあったんだけど…」
「そうだったんだ。でも何がきっかけで頑張るようになったの?」
「それはね、月が出てきたことだよ。僕はもうみんな知っての通りアニヲタなわけだけど、僕と同い年でデビュー作から主役をしてた君の声を聞いて、この人と一緒に仕事をしたい。そして願わくば僕と親交を深めたりできないかなって強く思ったんだ。まあ、まさか本人がこんなに近くにいるとは思いもしなかったけどね?」
「そうなんだ。それを言うと私がこの業界に入ったのもはるくんがきっかけなんだよ?」
「それってもしかして…」
「そう、はるくんがアニメ好きなのはずっと言ってたしテレビとかで聞いてたことだから声優になればはるくんとの繋がりも持てるんじゃないかなって思ったから」
「そうだったんだ。じゃあ三月も僕もこの世界に入って正解だったわけだね」
「そうだね。この世界に入ったからはるくんと今こうして話せてるんだもんね」
「だから本当に、ありがとう!」
「ううん、こちらこそだよ」
僕達はお互いにこの世界に入ったきっかけを話してよりお互いのことを知ることができたので嬉しく思いながら、僕のスタジオ、アリアに着きました。
「ここが僕のスタジオだよ。さあ入って」
「僕のスタジオ…?」
「そう、僕が購入したスタジオだよ。まああまり広くはないけど2人なら十分かな?」
「いやいや、この前の渋谷のスタジオくらいあるよ!?」
「そうかな?色々機材を置くためにはそれなりの広さが必要だったから」
「これを陽介さんは知ってるの?」
「いや、このスタジオを知ってるのは皇太くらいだよ」
「逆に皇太くんは知ってるんだ」
「そうだよ。なんなら僕がアリアPで一瀬太陽だっていうことも皇太にだけは教えてあるしね?」
「そうなの?」
「うん、だから学校で僕が仲良くしてたのは皇太だけだったでしょ?」
「確かに!」
「まあ、皇太は皇太で色々やってるみたいだけどね?」
「それより、わざわざここに来たのはね、三月にも僕がこれから作る曲の歌詞作りを手伝ってほしくってさ」
「私に務まるかな…?」
「三月なら大丈夫だよ。だって今期のアニメ、『天空のイスラフィール』のEDの『ここにいるよ』って三月が自分で作詞したんでしょ?」
「それはそうだけど…」
「大丈夫だよ!」
こうして、僕は三月を巻き込んだ歌詞制作を始めたのでした。
そして数時間後……
「…ふう。とりあえずA面もB面も歌詞はできた。ありがとう三月……」
「………すぅ………すぅ」
「まあ寝てるか。もう朝の4時だもんな。じゃあ僕も少し仮眠を取ろうかな…」
そうして仮眠を取ろうとしたときでした。ふと三月が声を出しました。
「……んん……はるくん……大好きだよ…」
「…っ。なんだ、寝言か。本当に三月は無防備なんだから。まあ僕の理性ならかろうじて持つけどね。僕以外にそういうこと言っちゃだめだよ?……僕も三月が大好きだ」
僕は少し火照る頬の熱さを感じながら隣の部屋へと移動したのでした。その時三月の耳が真っ赤になっていたことを僕は知る由もないまま……
コメット新曲打ち合わせ回は次回を予定しています。よろしくお願いしますm(_ _)m
今日明日と休みなので複数話更新できるよう頑張ります!




