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in浜名湖

 毎年地元豊橋のマラソン大会に参加しています。種目は10キロ。今年は11月10日開催が予定されていまして、今回が3回目のエントリー。これまでの2回の模様につきましては10日の大会に参加した後、まとめて記そうと考えているのでありますが。その豊橋での出来事の中で、昨年の大会。参加人数が参加人数でありますので、どうしても渋滞になってしまいます。その渋滞を避けるためには、渋滞になる集団よりも前でスタートしなければなりません。ただ前の集団でのスタートとなりますと避けて通ることが出来ないのが『オーバーペース』。普段タイムを測定しての練習となりますと、10キロを45分前後で走っているのでありますが、そうなりますと1キロ辺りのペースが4分30秒近辺。その人間が昨年の大会。渋滞を避けた結果出た最初の1キロのタイムが『3分40秒』。その後は、『とにかく落ち着け。』と心の中で唱えながらのレースとなりました。ただ良かったのはゴールタイムが『42分04秒』。40過ぎの身長169センチに体重70キロで、別段アスリート体型でも無ければ陸上経験者でも無い人間のタイムとしましては、今最新の流行語で言うところの

(……自分で自分を褒めてあげたい。)

そんな心境になったのが昨年の出来事でありました。


 で。今年。人間成果が出て来ますと『欲』と言うモノが顔を出してくるものでありまして、更にタイムを伸ばしたいと思うのはある意味自然な流れと言えば自然な流れなのであります。かと言いまして元々の脚力が脚力でありますのでこれ以上スピードが速くなることを期待してはいけない。ならどこでタイムを縮めることが出来るのか思案した結果、導き出された答えは次の2つ。


 1つは、イーブンペース出来るスピードを少しでも速くすること。

そしてもう1つが、どうせ最初。オーバーペースで入ることは決まっているのでありますから、本番前にそのオーバーペースを一度体験しておこう。それをやるためには実戦に出ることが一番。ただオーバーペースで入ることを決めて臨む大会でありますので

(……10キロは危険。)

5キロと言う選択肢もあるのでありますが、半分とは言え5000mは決して短い距離ではありません。

(どこか手ごろな大会は無いモノか……。)

と自宅に居ながらにして日本全国のマラソン大会にエントリーすることの出来るサイトを眺めていましたところ。大会の1週間前の11月3日の日曜日に隣の湖西市でマラソン大会が催される予定となっていまして、その大会には成人も参加することの出来る3キロの種目が設定されています。加えて今年は祝日が日曜日となっているため、翌4日が振り替え休日。会社のカレンダーも休みとなっています。

(……なら多少無理な突っ込みかたをしても良いのかな?)

とエントリーをしたのが8月。とは言え主目的はあくまで豊橋の10キロでありますので、3キロに向けて。と言うよりは専ら10キロ45分を安定して記録するために。でトレーニングに励みました。


 で。当日。朝家を出発。移動手段は車。メインとなる10キロのレースより前。午前10時過ぎには終わりますので、駐車場の規制時間を気にして、最初。東海道本線を利用しようかな?とも思ったのでありましたが

『選手駐車場の車の出入りは自由』

であることが案内で確認出来たのと、会場が『浜名湖ボート』。競艇場でありますので、

『駐車場がとにかく広い。』

悠々停めることが出来まして、いざ会場へ。1つ残念だったのが、競技当日。ボートレースの大時計の更新工事中であったため、中の施設を利用することは出来ませんでした。尤も横の場外舟券売場は開いておりましたので、手洗いがてら立ち寄りましたところ。今はネットで、どこからでも投票することが出来る時代となっているとは言え。

(……若い人が少ないんですよね……。)

公営とは言えギャンブルでありますので、この辺り難しいところなのでありますが。純粋にスポーツとして見るだけでも面白いスポーツでありますので。無くなって欲しくは無いのでありますが、それを支援することの出来る方法が、方法でありますので。『ギャンブルはしないけれども。』の層がお金を投下出来る=応援することの出来る方法を模索しないと……。この日、私の目に映った観客のかたの年齢層が年齢層……。

マラソン大会に参加しているかたがたとのギャップが、あまりにも大き過ぎたことが……。


 大会会場に着きました。今回走るコースは全く初めての場所でありますので、当然気になりますのが

『勾配の有無』

であります。心肺機能を起こすことも兼ねまして軽くコースを走ってみましたところ。3キロの内の2キロ以上は平たんで、特にストレスを感じるカーブもありません。唯一折り返し地点の前後が橋に絡むため、上って下ったところが折り返し。すぐ上って下るのがアクセントとなる箇所。一度スピードが0となる前後が坂。と言うのは、負担が掛かるのではありますが

(……とは言え3キロでありますし、)

今回の目的は

(……突っ込んでどこまで頑張ることが出来るかでありますので。)

やれるところまでやってみよう。


 で。会場の浜名湖ボートは海。海苔の養殖棚に小さな漁船が行き交う穏やかな風景が目に入って来るのでありますが、外海に面している地域でもありますので、気になりますのが『避難場所』であります。駐車場からボートレース場へのアプローチの看板に目をやりますと『海抜2m』の文字。

(もしも……)

となった時、助かる高さではありませんし、遠くに逃げるにしても外海でありますので時間がありません。ではどこが避難場所となっているのか?海抜を示す看板を改めて見ましたところボートレース場の3階まで駆け上がるようそこまでの距離が記されていました。レース当日。避難場所となる3階は施設改善に伴い使用出来ない場所でありましたが、アプローチとなる入り口にロープで仕切られていただけでありましたので。

(……もしもの時は開放されるんだろうな。と……。)

でも

(レース中に別の場所で。の時……。)

そこまで考えていたら参加することが出来ないので

(そこまでは考えないことにしよう……。)


 受付開始の時間を迎え、ゼッケンと参加賞を受け取った私は一度駐車場に戻ることにしました。理由は、まず何よりこの日。思っていた以上に気温が高かったこと。

 2つ目は、屋外で座ることが出来る場所が無かったこと。屋内に座る場所はありますが、屋内ですと、中には体調がすぐれないかたがいらっしゃるかもしれませんので。極力人との接触は避けたかったから。

 3つ目は『栄養補給』であります。会場に着いてからレースまでの時間は結構ありますし、レースの途中で補給することは、10キロまででしたら。まず必要としません。とは言え、普段以上の力を使って走ることになりますし、10キロともなりますと1時間近く走り続けることになります。途中。ガス欠を起こすこと程つまらないことはありませんので。その補給源となるものが、会場内にはまず無いこと。加えて豊橋がそうなのでありますが、会場から店屋さんまでの距離が結構ある。とは言え豊橋は参加賞の中にゼリーや飲料。更にはバナナが支給されますので、それで補うことが出来るのではありますが、浜名湖の参加賞は

『しらす干し』

塩分とカルシウムを補給することは出来るのではありますが。

(……より水が欲しくなる。)

大会の前日にすぐエネルギーになる食べ物と栄養ドリンクにお茶のペットボトル。更にはレース中、いざと言う時のためにポケットに忍ばせるチアパックタイプのドリンク(大抵、スタート地点で待機している時に飲み干してしまうのでありますが……)を購入。とにかく試合会場で飢えないように。と多め買い込むのでありますが。

(……レース前には全て胃袋の中に……。)


 その後は疲れない程度に。かと言って身体が冷え切らないように。テクテク歩きながらレースの時間を迎えるのでありました。

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