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純白のSと共に  作者: Kanra
8stageツインリンクもてぎ
84/435

国際ロードコース

この物語はフィクションであり、実在の地名や団体とは一切関係ありません。

自動車を運転する際は、実際の道路交通法を守り、安全運転を心がけてください。


また、サーキット走行に関する描写は、岡山国際サーキットの走行規程を元にアレンジした物です。

実際のサーキット走行時には、サーキットごとに定められた規程に従って走行してください。

 予選を終えた坂口愛衣が戻ってきた。

「ポールポジション!先頭から!」

 愛衣が笑いながら言った。

「このまま、優勝してやる!」

「オッケー。まっ、まずは飯行こ?グランツーリスモカフェでカツカレー?」

「うん。ゲン担ぎ!」

 AE86で国際ロードコースのパドック内にある食堂へ向かう。

 海老名芽美はまだ、ツインリンクもてぎの国際ロードコースを見ていない。

 そもそも、最寄りの安曇野サーキットは国際サーキットではないため、国際サーキットそのものを見たことはない。一番最寄りの国際サーキットである富士スピードウェイも、安曇野からは相当離れている。

 案内標識に従い、パドックの方へ車を走らせ、オーバルコースと国際ロードコースをトンネルで抜けると、巨大な国際サーキットのコースが目の前に広がり、海老名芽美は驚いた。

「安曇野とは比べ物にならない。」

「全長4.8キロ。安曇野の2倍以上の大きさよ。メインスタンドがあそこ。でも、あそこからも全貌は見えない。」

 第1パドックの駐車場に車を停め、グランツーリスモカフェに入る。

「ツインリンクもてぎは私達よりも年下よ。出来たのは1997年だからね。」

 事前精算を済ませて、注文した物が出来るのを待つ。

「そうだ。ちょっとこれやってみな?」

 と、真穂に言われ、海老名芽美はグランツーリスをプレイする。

「これ。これが、ツインリンクもてぎ国際ロードコース。ゲームの中では、ライセンスは要らないからね。」

 芽美はそのコースの大きさに驚いた。

 走っても走っても見えないゴール。初プレイということもあるが、後から次々と追い抜かれていく。

 ようやく終了。それと同時に注文した物が出来上がった。

 

 九重拓洋も、昼食はグランツーリスモカフェで取ることにしていた。

 NSXタイプRの隣りに、AE86が止まっていたのを見て、察した。

(なんだ。奴等もここで飯か。)

 たった一人の受講者。

 必死になって講師の授業について行く。

 既に、国際ロードコースを走るライセンスは取得していたため、午前中は走らなかったが、午後は実技走行が行われる。

 九重拓洋は注文後、料理が出来るまでの間にグランツーリスモをプレイ。

 コースはもちろん、国際ロードコース。

 車種はNSX。S660でやろうとしたが、今乗っているのはNSXだからだ。

「あっタクミ。」

 と、坂口愛衣の声が聞こえたがほっとく。

「見ててみ。タクミのテクを。」

(うるせえなぁ。)

 と思いながらスタート。

 アクセル全開でメインストレートを通過。1コーナー、2コーナーを抜ける間に、インから前を走るRX‐8を抜く。3コーナーまでのストレートで、MR‐Sを仕留め、3コーナーでアウトから前の4台に仕掛けるが抜けない。

(R35、フェラーリ458イタリア、ランボルギーニ・ウラカン、アウディ・R8。こいつは速いぞ。)

「仕掛けるのはこの先ファーストアンダーブリッジからヘアピンまでのヒルクライム区間。ダメならダウンヒルストレートから90゜コーナーの根性勝負だ。」

 S字を抜け、V字セナコーナー。だが、追い抜けない。

 ダウンヒルストレートに突っ込む。

(こうなりゃ、)

「根性ーーーーっ。」

「バカ。」

「あっ―。」

 見事にグラベルに突っ込んで死亡。


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