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純白のSと共に  作者: Kanra
7stage臨界点突破
69/435

CR‐Z vs S660

この物語はフィクションであり、実在の地名や団体とは一切関係ありません。

自動車を運転する際は、実際の道路交通法を守り、安全運転を心がけてください。


また、サーキット走行に関する描写は、岡山国際サーキットの走行規程を元にアレンジした物です。

実際のサーキット走行時には、サーキットごとに定められた規程に従って走行してください。

 最終コーナーを立ち上がり、メインストレートへ60キロで並んで進入。

 スタートラインを通過してレーススタートだ。

 スタートライン通過。アクセル全開。15分間のレースが始まる。

 ツインリンクもてぎのライセンス取得に合わせ、リミッター解除した状態のS660は、180キロくらいまで一気に加速できる。

 だが、メインストレートの先には左のループ。

 CR‐Zがインに付く。

 アウトから食い付くS660はループを抜けるとストレートの立ち上がりでCR‐Zの前に。だが、このストレートの先にGTR殺し。

 ブレーキング勝負。小回りの効くS660がアウトからインへ。だがCRZはS660よりコーナーの奥まで入って来ている。

 GTR殺しの次、登りでも、エンジンが後にある分、パワーを無駄なく路面に伝えられるミッドシップが速い。

 だがCR‐Zも負けてはいない。しっかり、S660の後を付いてくる。 

 左コーナーから、緩い右を経てメインストレート。

 左ループのブレーキングで、S660はCR‐Zに負ける。

 だが、GTR殺しで抜き返す。

 2台のレースだが、左ループとGTR殺しでは物凄いスキール音が響きわたる。

 海老名芽美は再びメインストレートに戻ってくる2台のどちらを応援するか決めてはいない。だが、愛する者の知られざる姿を見ていた。

 メインストレートでCR‐Zに抜き返されるS660。

 左ループに入ると見えなくなってしまった。だが、「ドギャーーーーーーッ!」とスキール音が聞こえ、その後エンジン音が聞こえたと思うと、またスキール音が聞こえる。この音だけで、激しい攻防戦が行われている事が伺える。

 ここは、メインストレートからGTR殺しまで下りで、GTR殺しからメインストレートまでが上りのため、メインストレートのメインスタンドから、おいしいところが見えにくいと言う不満もある。そのため、メインスタンドでは各コーナーのライブカメラの映像が流れているが、レースの最に人気なのは最終コーナーへの進入が見える第2スタンドと、GTR殺しへ下るストレートの左サイドに新設された第3新スタンドだ。

 再びメインストレートに並んで進入する2台が、左ループへ。

 GTR殺しを通過し、メインストレートまで登ってくる。どちらも互角の勝負だ。

 またメインストレートに現れた時、S660が前だった。

「俺の居るべき場所。それはやはり、この世界。レースの世界なのかもしれない。」

 左ループへ。

 後方のCR‐Zとは1秒差。だが、GTR殺しへのストレートで並ばれる。

「よっと。」

 CR‐Zとのラインがクロス。S660が一瞬引く。

「タクミ君も成長している。でもね。レースではこんなパッシングも行われている。消えるライン。それから、スピンさせない程度のプッシュも。まっプッシュは接触だから、場合によってはペナルティ課せられるけどね。」

「クソっ。だが、登りで行く。」

 ストレートからの左コーナーから、緩い右を経てメインストレート。

 しかし、追い付いたものの並んで左ループへ。

「また同じ展開かよ。冗談じゃない。いつまでも同じ事やっていられるか!」

 CR‐Zのラインを僅かに塞ぐように、S660がアウトからインへ。

「ライン潰すな!危ねえよ!」

 CR‐Zが引く。が、そのためにアンダー。

「バカ野郎!私と同じような事するな!GTR殺しで抜き返す!」

 並んでGTR殺し。

 イン側にCR‐Z。S660はアウトだが、リアを流してインに飛び込もうとする。CR‐Zが膨らんだ。その隙をついてインへ。ここからはミッドシップの真価だが、CR‐Zも離れない。

(こういう時に、ランエボやインプみたいな四駆が強いんだよなぁ。GTR殺しさえクリアしてしまえば、GTRも強いし。)

 メインストレートを通過。時間的に見て、後1週でファイナルラップだ。

「タクミ君、溜まっているフラストレーションを吐き出している。S660のエンジンから出る熱気は、まさにタクミ君の怒りその物ね。でも、隕石が落ちてきたような只ならぬ空気を醸し出す不気味な雰囲気は無い。でも、何かを吐き出している。まるで、彗星ね。」

 ワザとS660の様子を後から伺う坂口真穂。

「安曇野に現れた白色彗星と秩父路を駆けめぐる白い衝撃。この2つの勢力の闘いは、次の周回で決める。」

 左ループから、GTR殺し。

 そして、メインストレートまでのヒルクライムを経て、最終周回に突入。

「一気に勝負を決めに行く。芽美の前で恥をかくのは嫌かもしれないけど、これはバトルだから。何を思い悩み、何を怒り、何でここまで来ているのか知らないが、左ループからGTR殺しの間に引き離してジ・エンドだ。」

 並んで左フープに入る。CR‐ZはS660にぶつかる勢いでコーナーに突っ込む。それにビビったS660がアンダー。外に膨らんだ隙をついてインから前に出る。

「悪く思わないでよね。」

 CR‐Zが一気に加速。GTR殺しに突入。インからS660が進入するが、CR‐Zに前を塞がれた上に、イン側に磔にされてどうすることもできない。

 そのままヒルクライムでもCR‐Zが譲らずゴール。

 CR‐Zの勝利だった。


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