表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
純白のSと共に  作者: Kanra
6stage理想と現実
60/435

新しい車

この物語はフィクションであり、実在の地名や団体とは一切関係ありません。

自動車を運転する際は、実際の道路交通法を守り、安全運転を心がけてください。

「中古車って言っても、ウチらの車は中古よね。」

「ピンきりよ。タクミは新車しか乗りたくないとか生意気吐かして。」

 坂口愛衣と退院した真穂は、新しく買う車を見ている。

 レースで連戦連勝を果たした真穂の口座には、それまでの賞金がドドンと溜まっている。

 かつては東京で就職したものの、散々残業やらでこき使われた挙句、低賃金で割に合わなくなって、こちらもうつ一歩手前で秩父へ舞い戻って来てしまった。

 そして、今はそば屋の手伝いとレーサー活動の日々だ。

「シビックでしたら―」

 と、案内されたが、それはシビックタイプRではなく7代目EU型。通称スマートシビック。だが、まるでミニバンのようなスタイルで、とてもスマートとは言えない。

「タイプRは?」

「タイプRですか?」

「そっ。シビックタイプR。最強のFFと言われるヤツよ。あっでも尻がデッカイのは勘弁。デブで速くないし、クソまぬけ。セダンタイプで、スポーツ走行が可能。それでいて、利便性も良いやつ。」

 HONDAの中古販売店の店員が困った顔をする。

「新型のシビックタイプRも見たわよ。でもね、高い。NSX程じゃないけど最近のスポーツカーってなんでこう高いのかしら?500万って、購買意欲無くなる。」

「S660は?」

「エスロクねえ。確かに、タクミ君の車だけど同じ車じゃつまらない。」

 その時、愛衣の目に一台の車が止まった。

「ねっこれは?」

 CR‐Z。2017年に新車としての販売が終わったが、ハイブリッド仕様のスポーツカー(コンパクトクーペ)だ。

「CR‐Zか。色はホワイト。2人乗り。荷物も積める。配達にも、スポーツ走行にも使えるね。えっと、2015年製造だから4年落ちだね。えっと、価格は―ああ、行ける行ける。一括で払える。でも、出来ればシビックが良かったんだけど―。」

「いいんじゃない?いっそのこと、バカ男と一緒に忘れて、新たな車と共に新たな世界に行くってのもアリでしょ。」

「そうね。」

 その日の内に、売約成立。

 予算内に収まった。

 だが、真穂はあっけなく、シビックタイプRから降りることになってしまった。

「さて、そうと決まれば、必要な事して車貰って、サーキットで試運転よ。」

 

 それから数日後、本当に真穂は、サーキットにやって来た。

 新たな車、CR‐Zと共に。

 秩父サーキットで試運転。

 ノーマル仕様。何もいじっていない。ここから、少しずつチューニングしながら、自分の好みに合わせていく。

 愛衣と知恵も見守る。

 そして、そこにはこのサーキットのラスボスと言われる車もいた。

 HONDAが製造したスポーツカー史上、最高傑作と言われ、HONDAのスポーツカーを象徴する車。

 NSXタイプRである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ