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純白のSと共に  作者: Kanra
36stage群馬湯けむり公道レース
393/435

下見

この物語はフィクションであり、実在の地名、団体とは一切関係ありません。

公道での乗用車による高速・危険走行は生命に危害を及ぼします。

作中での行為は絶対に真似をしないで下さい。

自動車を運転する際は道路交通法を遵守し、安全運転を心掛けてください。


また、サーキット走行に関する描写は、岡山国際サーキット及び、筑波サーキットの走行規程を元にアレンジした物です。

実際のサーキット走行時には、サーキットごとに定められた規程に従って走行してください。


 コースの下見をする拓洋と愛衣。

 といっても、拓洋はコースを知っているので、どこで勝負を仕掛けるかのシミュレーションをしている。

(基本、高速コーナーの連続だしな。まあ、雨でも降りゃこの前の、金精峠―いろは坂公道レースのように、クラス上の上位陣に絡めるんだが、晴れだと絡めないだろうな。)

「そういえば、大山さんは?」

 と拓洋。

「ああ。大山さんは、別行動しているよ。」

 そう聞いて、拓洋はどこかで塚町南和子と合流するのだろうと思った。

(今、大山さんと塚町さんの仲が戻って、また、付き合っているとなったら、温泉旅行も出来るってわけか。)

 国道292号から「浅間・白根・志賀さわやか街道」へ入る。

 ちなみに、この辺りでは、公道レースの他、全日本ラリー選手権も開催されている。

 時に、雪の中で行われる事もある。

(雪上でのレースってどんな感じなんだろうな。さながら、函館本線を走るC62重連急行ニセコのような物だろうな。)

 と、拓洋は思う。

 S660のナンバーは、C62蒸気機関車の2号機を表す、「大宮55 し62‐2」。

 日本最大の旅客用蒸気機関車として名高いC62の中でも、特に有名な2号機を冠するだけに、それに見合った走りをしたいのだ。

(まっ、雪降ったらFRは走れねえか。)

 横目に、草津白根山を見ながら走る。

 岩井堂バス停で右折。

 ここからは、万座温泉まで延々と登り勾配だ。

 万座温泉まで21キロ。

 草津温泉―岩井堂―万座温泉―草津温泉と周回するコースは、1周で約50キロ。これを3周するので、コースは全長約150キロだ。

 これは、九重拓洋初の公道レース参戦となった、立山黒部アルペンルートの5倍(立山黒部アルペンルートは30キロのコース)。金精峠―いろは坂往復の2倍程度の距離である。

 草津白根山を周回する形で、草津温泉や万座温泉といった温泉地を巡ることから「群馬湯けむり公道レース」という名になった。

(って言ったって、岩井堂の辺りは高原地帯だ。えっと―。)

 コースを知っている拓洋は、変形溝走りが可能なコーナーを確認する。

「ちょっと止まる。」

 と、無線で言い、S2000と共に止まると、車外に出て確認し、地図に記しを付ける。

「(み○(変))とか、書いているけど、要するに変形溝走り可能か、溝走り可能かってことね。」

「まあな。一応、コースは知っているけど、気になったら止まれる時に確認したいからね。」

 などと、愛衣と拓洋が話している横を、大山神威のNSXと塚町南和子のA80スープラが通過。

(だろうな。やっぱり2人でやってるよ。)

 と、拓洋は思った。

 ちなみに、ホワイトインパルスで、大山神威と塚町南和子の鈴鹿以前の過去を知っているのは拓洋だけである。

「同期の桜って奴かな。」

 と、愛衣。

「ああ。そんなもんだろう。」

 S660に戻り、コースを進む。

 コースを進んでいくが、溝走りが可能な場所は少ない。

(ちんけなコーナーでやっても意味ねえ。)

 と、拓洋は思う。

 嬬恋高原ゴルフ場を通過し、万座ハイウェー料金所に差し掛かる。

「ここ気をつけないと、料金所に体当りしちまうね。」

「そうだな。ここは気をつけたい。」

「立山黒部アルペンルートで、料金所に体当りしかけていた拓洋は特に。」

 つまごいパノラマラインと立体交差。

 ここは高速左コーナーで、溝走りが可能である。

(長い道のりだ。)

 と、拓洋は思うのだが、気持ちの良い高原でのレースを楽しみにしている。

(正直、このコースではS2000に勝てる見込みは低い。でも、食い付いて、上位5位以内には居たい。)

「愛衣。何位狙う?」

「トップよ?そっちは?」

「最低でも5位。」

「馬力80弱だよね。うーむ。まあ、妥当な線かな。」

「なんだよ?不満か?」

「着いてきてほしいだけ。」

 愛衣は無線の向こう、S2000の車内で頬を膨らませた。


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