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純白のSと共に  作者: Kanra
3stage天使の怒り
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怒りの昇仙峡ライン

この物語はフィクションであり、実在の地名や団体とは一切関係ありません。

自動車を運転する際は、実際の道路交通法を守り、安全運転を心がけてください。

「わっ!」

 その時、S660は我を失った。

 いや、我を失ったのは俺の方だった。

 その時、S660は一度、右側が脱輪しかけ、溝の蓋に乗り上げジャンプ。バランスを失い、大回転。大クラッシュは免れたが、左後タイヤが溝を乗り越えて路肩に乗り上げて止まった。

 山梨県の昇仙峡ラインで、それは起きた。

 R34GTRとユーロス・ロードスター、EG6シビックタイプRとバトルになった。

 そして、俺がブチ切れた相手が最後まで残っていた。

 ユーロス・ロードスターを追うダウンヒル。

 車を降りる。

 S660の右のドア下に小さいが傷がある。それ以外に傷は無いが、車に傷を作ってしまった。

 ケガは無いけど。

 サスペンション等の車の下の部分も損傷した可能性が高い。

 クラッシュの原因はなんでもない。

 左コーナーのオーバースピードからの超レートブレーキングで突っ込みすぎて曲がりきれず、溝に落ちかけたところで蓋にぶつかりジャンプ。着地してバランスを失ってスピンだ。

 右前タイヤがパンクしている。

 パンク修理キットはあるから、応急処置は出来るものの、タイヤ交換は必要だ。

 だが、ここから自宅の近くのディーラーまでは遠い。

 携帯も圏外で通じない。

 とにかく、パンク修理だけはしなければ―。

 三角板を立て、修理の用意をしているとGTRが降りて来たが、無視。

 EG6も、無視。

 ロードスターも、行ってしまったらしい。

 車載されているパンク修理剤を引っ張り出す。

 元からこの車に積んである物とは別に、自動車用品店オートバックスで購入したパンク修理剤を使用する。

 車載のジャッキを使い、車体を上げる。

「ゴメンな。純白のS。お前の助手席に彼女も乗せられず、逆に運転席側のタイヤをパンクさせて、情けねえなぁ。」

 彼女も乗せず、昇仙峡ラインに来て、居合わせたR34GTRとユーロス・ロードスター、EG6シビックタイプRにケンカを吹っかけられて、GTRとEG6を強引に抜き、ロードスターをぶち抜く寸前、オーバースピードからの超レートブレーキングでこの有様だ。

 大破して死んでもおかしくなかった。

 

 あのとき、雁坂峠で、RX‐7とNSXの後を駆け抜け、甲府市内に入り彼女の通う学校を目指した。

 彼女の学校に着いたのは、今日の彼女の授業が終わる時間だった。

 だが、その時、彼女はなんと男とニコニコしながら学校を出てきたのだ。

 その瞬間、俺は我を失って、学校の前でいきなり回転ドリフトをぶちかまし、近くの昇仙峡ラインを目指し、車を飛ばした。

 その間、何が何だか解らなかったが、信号無視や強引な割り込み、追い越し禁止の道で強引な追い越しをやっただろう。

 そして、気が付いたら、R34GTRとユーロス・ロードスター、EG6シビックタイプRに煽られ、火に油を注がれる形となって、そのまま昇仙峡ラインでの無謀なバトルにもつれ込んでしまった。

 その結果が、この有様だ。

 

 ジャッキで車体を上げている時、俺の目から涙が溢れていた。そして、スプレー缶タイプのパンク修理剤をタイヤに注入。

 何度も、クラッシュの瞬間がフラッシュバックする。

 これで、何度目のクラッシュだ。

 S2000AP1ホワイトインパルスとやりあった時、EK9を崖から突き飛ばそうとした時。その他にも、レーシングカートで何度となくクラッシュした。

 パンク修理剤を注入し終え、車体を下し、ジャッキ等の器具を車内に格納。

「ゴメンよ純白のS。守ってくれて、助けてくれて―。」

 ゆっくりと、S660を発進させる。

 中央高速韮崎インター付近で車を止め、携帯でいつも行っている自宅近くのディーラーに連絡すると、韮崎のディーラーで対応するように手配すると言われ、韮崎のディーラーに向かって、S660を進めた。


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