第1章プロローグ Storyteller〜語り手〜
初投稿です。少しでもおもしろい、期待してると思っていただけたら、下のページからポイントにて評価をよろしくお願いします。コメント、レビューは常識の範囲内でいつでも大歓迎です!
タイトルの和訳は意訳です。訳がない時もあります。
腐りかけの木の匂いと、湿っていて蒸し暑い空気で夜も眠れない環境の中で、何人もの若者がハンモックで寝ていた。そんな中、悪夢を見て目を覚まし、大きな声を上げながら体を勢いよく起こす。
ハンモックで横になってた12歳の男の子『ゼロ』は周りを見渡す。周りには同世代の若い子たちが寝ていた。
(そうだった……俺は……)
悲しげに呟いた。
「売られたんだっけ……」
夢であってほしいと思ったが夢ではない。どうしてこうなってしまったのか。最低最悪な12歳の誕生日だった。
「眠れないのか?」
問うたのは『イヌマエル・カント』。初めにゼロとともに苦楽を共にし、ゼロを将来常に陰で支え続けるであろう男だ。
彼曰く、理由を詳しく聞いてないが本名はとうに捨てて、『カント』の名前を名乗っているらしい。
「少し落ち着いたらまた寝な。日はまだまだ上りそうにない。」
そう言われたゼロは、自分の両手首に紋章のように描かれたタトゥーを見て違和感を覚えつつ、また床につく。
彼の両腕は拒絶を好む。あらゆる魔法、あらゆる能力。友人から恋人や両親まで、あらゆる人間関係を拒絶しようとしていた。
そんな彼でも友のように接してくれるカントがいた。この物語は、主に2人の様々な苦難と絶望を乗り切る壮大な目標達成と成長の物語である。
第1章まではすでに書いているので、修正作業の後投稿という形にさせていただきます。第1章までは可能なら毎日投稿させていただきます。これからしばらくよろしくお願いします。