表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

カモミールティーが嫌い

作者: mozno

カモミールティーが嫌い。


みんながみんな良い香りだって言うけれど、ぼくには臭くてしょうがない。

みんながおいしいって言うけれど、酸っぱくて苦くて何がいいのかわからない。


匂いも味も分からなくなるくらい山ほどのお砂糖を入れなくっちゃ飲めもしないや。



甘い甘いお砂糖が嫌い。


恋に例えられるけど、あんなにさらさらしてないよ。


子供に例えられるけど、あんなに真っ白なはずないよ。


大嘘つきのお砂糖はスプーンでぐるぐる回して、跡形もなく溶かしちゃおう。



ティースプーンが嫌い。


お店ではじめて見たときはあんなにスマートだったのに、ぼくが使うとどうにも格好がつかないな。


なに?

お前の指が細くも白くもないからだ?

このやろう、今日からお前はスプーン曲げの練習台だ。



自分の指が嫌い。


みんなが好きと言うものを嫌いって書かなきゃ気がすまないこの指が嫌い。


それはみんなが好きって言うから好きなのとなにもちがわないでしょ。


みんなとちがうのが好きなんだよね。だからってぼくがみんなとちがうことにはならないんだけどさ。



もし知ってる人がいたら教えてくれないか。

どうしてみんなカモミールティーが好きなのか。

どうしてみんな自分の指が好きなのか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 素直な気持ちを書いている点 [気になる点] 自分の世界を他人に、正当化しようとしている点 甘えている気がする [一言] 文章に発見と深みないので、重みのある文章を期待したい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ