第一話:1883年某日
ある高級官僚の1883年某日の日記
この前、私は日本を安い賃金を使って「世界の工場」とする案を提出したのだが、その返答が帰ってきた。
『安い物は各国植民地で原住民をこき使って生産すると思うし、高級品は今の日本では作りづらい。しかし、中等品ならいいかもしれない』というものだ。
あ、それと、どうも南海の小島が日本領になったらしい。
なんでも欧羅巴ではナウルとか言われているそうだが…
ある高官の1883年某日の日記
陛下は今までに色々な政策を実行した。
1.士族を大量に軍に雇用することにより、士族反乱を防ぐ
2.薩摩の菱刈鉱山を少しずつ採掘し、裏ルートで売りさばく事で財政を好転させる
3.好転した財政を使って富国強兵する
4.色々な事を研究する
研究は例えば新型の転炉とか、新型の小銃とかだ。
陛下は「産業革命が終わるとさらにはかどるぞ!研究が!」と言っていた。
そんな感じで、今日も日本は富国強兵をしているのだ。
日清戦争までは菱刈鉱山から採れた金でナウルを購入した事、士族反乱が起きていない事以外、ほぼ史実通りです。
ちなみに当時はナウルの鉱山はまだ発見されていません。