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神速の聴能力者  作者: め、眼鏡をかけてるのは目が悪いからじゃないんだからねっ
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視力検査4




「明日は、能力の検査でしょ?」











「ん?あぁそうだな」



「そこで初めて実践形式、能力の使用を含めた訓練が行われるらしいわ」




「へぇ、めんどくせぇな」


相変わらずの水色であった



「え、なんで?楽しみじゃない!!」



「そりゃお前はな、ぼこぼこにできるだろうし…………Sなのか?」




「ばっ、なっ、なにいってゆにょよ!!んなわけないでしょうが!!」



「はぁ?だって実践だろ?痛いだろ?お前は痛めつけるだろ?それが楽しいんだろ?」


うむ、全くけしからん。どSではないか。てか、けしからんは変だな。



「そーゆーわけじゃないのよ」


これに対し赤は、水色の発言対しきっぱりと反論をのべてきた。




「能力使用が許可されたのに嬉しがってるのよ」




「あーーまぁAランクだしな」



というのも、能力といわれるだけはあり、Aランクともあればそれ相応の影響が周りにも出るのである。



それによって,Bランク以上の無断での能力使用は禁じられている。



まぁ、俺には関係ないが。




「ひっさしぶりにぱーっといきたいわねっ!」




「あーまぁ、ほどほどにな、うん。相手かわいそうだし」


本気で危なそうなので、心から忠告しといてやると




「気分次第ね」


恐ろしいことを言う赤であった。













「明日は、どうしたものか」



家に帰って呟いたものの解決策は見当たらない。




上境学園では、ランクこそあるものの、クラスではごちゃ混ぜになっている。何でも創設者の意志らしいのだが



全くもって迷惑である。





視力検査は、生徒のことを知るため、つまり、わざわざ変に区別せずクラス単位で行われる。ということは




明日は、クラスの誰かと戦うってことだよな




それこそ、赤とだってありえないはなしではない。そうなったとき



「俺は確実に死ぬな、ハハッ」



言いながら泣けてきた。創設者のアホ、ばーか、しくしく(T-T)



「まぁ、今考えても仕方ないか」



色々考えながら、結局たどり着いたのはその答えだった。楽観主義なのだ。














今日は赤に絡まれるのが嫌だったので。逆に遅く家を出た。



これが全ての原因だ、朝から憂鬱になる




あー赤の小言聞いとくんだった。数倍ましだった。その理由はというと



「おーい、ランク最下位くーん?大丈夫ですかー?」


「おいおいやめてやれよ、怖がってるだろ、ぷふ」


「まぁ、そりゃそうだよなぁ、だって、ランクEだもんな、ガハハハハ」




なぜ、こんなに馬鹿にされているのか。朝から教室入った瞬間から。おはようの前に




「お?なんだ、ちゃんと潰されにと来たのか?」



だと?ふざけんなよ、どんだけだよ






とまぁ、腹のなかではいくらでも言えるのだが、実際彼らの言うことは間違っていない



ランクEは、このクラスはおろか、学校、世界、はたまた過去にも見られていないのだ。



実は、ランクEには、最下位という意味もあるが、もうひとつに《error》つまり、測定不能アンノウンという意味がある。



Dランクで、低くても1キロは見える。それを考えていたら、300m見えない奴なんか、測れるわけないのだ。







まぁ今この状況で幸いなことは、俺がクラスメイトの顔をおぼえてなかったってことだな。




昔から苦手なんだよなぁ、人の顔覚えるの。





だからこそ、今も何か第3者のような感じがする、言ってるの俺の悪口だけど。




まぁ直に収まるだろうとスルーすることに決めた。















それから少し経って、黒先生が入ってきた。どうやら今日は黒先生がこのクラスの担当らしい。



そしてその口から放たれた言葉は



「今日の能力テストは大闘技場を使用しての生き残り、つまり、全員参加型の実践とする。」



水色にとって全くの予想外の内容だった。











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