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神速の聴能力者  作者: め、眼鏡をかけてるのは目が悪いからじゃないんだからねっ
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視力検査11



《視力》が増すことによって、視力使用時の目の色は、赤→青→黄色→黒の順に変わっていく、これをよく基本色なんてよんだりするが、黒なんかいった人は、すべてが歴史に名を刻んだ者ばかりだ。


しかし、希に、それを越えるものがいる。そいつらは、基本色には存在しない 《固有色》というものを得る。そいつらは、決まって特殊な色をしているらしい。


そして、その固有色というのは、個人独自のもの、つまり、己の能力を最大限に引き出すことができるものなのである




少なからず、この事をAランクである黒崎は、知識として知っていた。だから、


「貴様、それに至っていると言うことは…………」



「あぁ、視力だろ?」


「いやぁ、学園では危なかったよ、あんま重視されてなくてホントに良かった。もし、真面目に検査されたら、絶対注目浴びることになってたしな。ランクはEのくせに、」




「その視力は、大人の平均の200倍あるなんて」




「は?200倍だと。そんな馬鹿な。まだ20にも満たないガキがそんな経験つめるはず…………」



「知りたいか?知りたいよな、そりゃ」



「これが最後だ。俺の秘密教えてやるよ」










「さっき、お前もいってたな、おれの能力は《分析アナリシス》だって。確かに正解だ。世間では、攻撃できない最弱能力何て言われているが、それこそ、眉唾ものだ。元々、希少性の高い能力でな、その存在は認知されていたが、その能力に関してはあまりしられていないんだ」



「んで、その能力ってのが、まさに分析、相手の能力の構造を読み取ること だ。まぁ多少の応用は効くけどな」


「それの何がすごいのかしら?」


「確かに、それだけと言えばそれだけになる、例え構造が分かっても、何の能力なのかは分からんしな」



「ふふ、やっぱり最弱じゃない」




「それも、使い手次第だ」


「何が言いたいの?」



「おれは、この世に存在する、現在存在が確認されている能力の構造をすべて覚えている。」



「不可能よ、現在いくつあるの思ってるの?」



「おれのなかにはだいたい五万種類ぐらい入っている」


この言葉に対し黒崎は疑問の顔を浮かべる


「まだわからんか?…………これは、知識だ。知識なんだぞ?」




「知識…………っは、知識!!」



「わかったみたいだな。そう、この視力の高さはそこには、由来するってことさ」



視力の高さは、人生における経験、または、知識に由来する。これは、先にも述べたが、周知の事実なのだ。



そして、水色の素早さと言うのもその恩恵のひとつである



「じゃあ、もしかして、さっきの一斉射撃の時の防御も…………」


「あぁ、それぞれの攻撃にあった防御を展開させてもらった。まぁ、それだけが理由ではないが」



「なんてことなの、そんなの卑怯よ、勝てるわけないじゃない、反則よ!!」



「折角、歳月かけて練ってきた計画なのに」



「あんたみたいな、ガキのせいで台無しよ!!どうしてくれるのよ!」



「いや、そんなこ……………………ん?」



急に、様子がおかしくなった。いや、思い返してみればさっきからずっとそうだった。

おれは、長々と話してるし、あっちもちゃんと受け答えしていた。今は、戦闘中だぞ?そんなことあるわけ…………。



もしかして…………



その瞬間、目の前の空間に、ヒビが入り、くだけ散った。






「ふふふ、やっと気づいたようね?」



「いや、流石は《幻惑の魔女》だ。」



「あら、自力でそこから出てきたのなんてあなたが始めてなのよ?」


そこ、とは、彼女が水色にかけていた幻惑のことだ。もし、このまま気づいていなかったら彼女の奴隷になっていたかもしれない



「俺も、能力がなかったらやばかったよ。」


「へぇ、そんなこともできるのね」


「これは、応用だよ。それに言ったろ?使い手次第だってな」



「あらそう?でも残念だわ。色々聞いちゃったし。ちょっとだけ気づくのが遅かったようね?」



「…………なんだ?」



「ここから、逃げるための準備が間に合ったってことよ。ここでの生活は結構楽しかっただけに、なかなか名残惜しいわね。」



「そうか」




「あら、反応薄いわね。逃げるといってるのよ?」


魔女は疑念の目を向けた。


「っふ…………やってみろよ」




「…………あらそう?ならお言葉に甘えて」




「貴方たち、やりなさい」


その掛け声と同時に、操り人形だった生徒たちが …………






動き出さなかった。



「は?」


当然、当人が一番困惑している



「お前忘れたのか?そこ、まだおれの絶対領域だぞ?」



「っっっっっ!!」



「いや、確かに生徒を使って、同士討ちをさせそのうち一人に目眩ましの術を使ってもらう」


「おれは、助けられるかもしれない命を放っておくはずかなく、その隙逃走。悪くない案だったよ」



「…………」


もはや、驚くリアクションすらとれなくなっていた。ただ呆然と水色見上げている。つまり、図星だったのだ。



ここで、水色がやったのは、改竄かいざん。それは、分析に属する能力のひとつで応用技である。構造を分析したあと、それを利用してその構造を好き勝手にいじれるというものだ。魔女が、声を掛けたとき既に生徒たちは、幻惑から解放されていた。ゆえに、従うはずもなかった。





「逃げ場はなし…………か」


「なら、やるしかないわね。」


そう言って、自らの銃を顕現させる。真っ向勝負を仕掛けるようだ。


それにたいして、水色も《刀》を顕現させて


「まあ、ここは既におれの絶対領域だがな!!」



絶対領域ーーーそれは、誰が名付けたのか、すくなくとも水色と対戦した誰かであるのは確かだが、、、その空間では、能力によって分析され、音によって考えを読まれ行動を先読みされ、その圧倒的スピードによって一度入ってしまえば出ることはおろか、その姿を捉えることさえ難しい。さらに、その武装が刀、つまり、近接格闘用のものであるという点も手伝って遠距離武装が勝てるはずもなく。ゆえに、絶対領域。この空間では、水色こそが唯一の存在なのである。






「久しぶりに辛い戦いになりそうねっ」


「受けて立ってやる、少しは楽しませろや!!」





そうして、最後の戦いが始まった。








この章終わったら一時休載させてもらうかもしれません、すみません(T-T)


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