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キネマトグラフ

ロリータ・キルズ・ロックンロール・ギルティー

作者: 水上 遥

「生まれるのが早すぎた」と彼は少し泣いた

「生まれるのが遅すぎた」と彼女は少し笑った

全てを諦める前に 彼はぬるいコーヒーを飲んだ

「砂糖を入れすぎないで」と彼女はやっと泣いた



初めからわかっていたんだ

わかっていたんだけど

妄想しか出来ない偽善者は嫌い

何もしなければ偉いとでも思っているの?



例え少し血が出たって

例え上手く嵌らなくたって

私はこれで幸せだって

私達はこれで幸せなんだって



「生まれるのが早すぎた」と彼は少し泣いた

「生まれるのが遅すぎた」と彼女は少し笑った

出来かけのケーキを食べた

「イチゴはとっておいて」と彼女は小さく呟いた



「生まれるのが早すぎた」と彼は少し泣いた

「生まれるのが遅すぎた」と彼女も少し泣いた

僕らはきっと幸せなんだって

きっと幸せなんだって




「生まれるのが早すぎた」と彼は少し泣いた

「生まれるのが遅すぎた」と彼女は少し、笑った


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