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ひねくれ四季弄り
「窓の外へ視線を遣ると
相も変わらず 隣家の塀が一面に見えるので
季節がコンクリートの灰一色に満ちてしまったような
そんな 卦体な錯覚が浮かんでくるのです」
無銘の刀が涙を垂らすほどの 春宵に
味の無いかき氷を作ってみる
祭の金魚が童に見放される 月の晩に
紙の紅葉を敷き詰めてみる
捨子花が奇怪に咲き狂う 長き夜に
聖なる人工木を飾り立ててみる
六方昌系の氷が降り落ちる 寒夜に
花王並木の絵を描いてみる
僕のデカダン
僕の決死の反逆術
うつくしき四季に反逆してみた その齢 九つ
卦体:けたい 捨子花=彼岸花 です。とくに花王=桜です。コーポレーションな花王ではありません。
コーポレーションな花王に関連したビルが、一列に立ち並ぶ……そんな景色を描いている九歳の男の子がいたら、ぜひご連絡を下さい!