S級の魔力
『あんた…まさか本当にスクイード人じゃないの!?』
俺は、日本人
そしてここは夢の中
『ニホン!?どこよそれ!!ていうか何でスクイード人じゃないのに、相棒が生まれるのよ!!』
さぁ?夢だからじゃね?
てか夢なら……
『……キャッ!』
おお、ついたついた…でも明るすぎるな…ちょい下げるか
優が夢の中の声だと思っている人物の驚いた声がした途端、暗かった部屋中に明かりが点った
『ス…スクイード人でも無いのに、なんで心のスイッチを付けられるのよ…それに明るさの調整なんて聞いたことない…』
いや、頭の中で電気のスイッチつけるイメージしただけ。そんで豆電球にしただけ。まぁそりゃ夢なんてなんでもありだからな(笑)
『(笑)じゃない!!まったく…』
いきなりついた激しい明かりにまごついていた二人であったが、徐々に慣れて互いの顔を確認した
『(格好いい……)』
うわ、不細工
『ちょっと!聞こえてるわよ!!』
だってお前……ツンデレで泣き虫ってどんなやつかと思えば……何それ?
優の目に映っている女の子
それはお世辞にも綺麗とは言えなかった。
豚のように潰れた鼻、みかんのようにそばかすだらけの頬、そして、肉まんのようなふくよかさだった。
『まぁ、私は生まれたばかりだから自分の顔がどんなか知らないけど…そんなにひどいの…?』
非核三原則に確実にひっかかる顔だね
『誰の顔が放射能よ!!…まぁいいわ、あんた以外に見られるわけでも無いし』
俺もできれば見てたくないけど
『とりあえずあんたの名前を教えて』
凄いいきなりだな。不細工には教えません
『今はふざけてるんじゃなくて、契約のために名前が必要だから教えてってこと』
契約?いや、夢の中だとしても契約ってものは可愛い子と『さっさと言え!!』氷上 優です!!
『じゃあ優、私の名前を決めて』
……あー……ポケモン的な夢なわけね…はいはい…
じゃあぷっくりしてるからぷー子!
『…いちいち腹立つやつね…まぁいいわ。これで私と優が契約したら、優の中の魔力を私が引き上げて、優の意志で自由に魔法を使うことができるようになるから…本当は10歳のときにやるんだけどね…』
妙に造りが凝ってるな…
『…じゃあ行くわよ!………………tpjpdjmpうぇjtpjpjuagjgjpkmjmけjgtgam0gjt@amtpブjotjgnhtpj』
………(驚愕中)
『HNKAGわPNTJnHMJGTAMG0JMGMJGMゃぃKPMGTJMGTMPTMGTJ』
………(どんびき中)
『●◎◎□◎○△■△▲★▽◆☆※▼→・∀・』
………(ヤバイ人を見る目)
『;_;゛−゛゜⊇゜……ふぅ…契約完了よ…』
あ、ああ…お疲れ……
てか契約したからって……うぇ!?
優が言いかけた途端、ぷー子の身に変化が起こった
丸かった顔は徐々に肉が消えていき
潰れていた鼻は高くなり
あれほどあったそばかすは見る影もなく消えていた
あの『えええええ!!????』えええええ!?
あまりの変化にぷー子に話しかけようとした優だったが、驚いていたのはぷー子も同じだった
『(魔力の魔の字も知らない馬鹿だからどんなに少ない魔力かと思ったら…何よこれ…S級ハンター並の魔力じゃない!!?)』
あ…あの…ぷー子さん…?『あんた!!』はい!?
急激に姿が変わってしまい、もはや夢という考えさえ忘れている優は姿が変わった理由を聞こうと思ったのだが、逆に言われてしまった。
『あんた!!属性は!?』
い…妹属性…
『違う!!赤、青、銀、緑、黒、白属性のどれ!?』