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エノコログサ  作者: 創成
3/9

3. 真っ赤なお顔

「全員いるか〜?」

クラスの委員長が確認する。


「静かにしてください」

司会がマイクで言う。

「新入生が、入場します。

皆さん、あたたかい拍手をお願いします」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「新入生歓迎の言葉」

うわ〜来たよ。


「コツコツコツコツ・・・ペコッ」

舞台に来たのはいいけど・・・・

こうやってみると全校生徒って多いな〜。

ヤバ!緊張してきた。

なんだっけ・・・・・

パニくっていたら音無と目が合った。

・・・・・・

あの野郎、笑いやがって!

緊張がとんだ。


「・・・・・・・・・・・・」


よし、終わり。

あとは拍手を・・・・・


しろよ拍手!

おいおい!んなとこで照れてんじゃねえよ。

誰かしろよな・・・・・


「パチパチパチパチ」


拍手が聞こえた。

みんな拍手の音がする方を見る。

一人の女子が拍手をしていた。

ただ・・・・・

顔を耳まで真っ赤にして。


「おもしれーやつ。そんなになるならしなきゃいいのに」

「ま、一応助けてもらったかな」


そんな事を考えていた。

席に戻ると、音無がにやけていた。

「お前緊張してただろ」

小声で言ってきた。

「してねえよ」

とりあえず言い返す。


何かお礼しなきゃな。

あの子に。

自惚れてるわけじゃないけど、

助けてもらったんだし。

でもどうやって探そうかな。

名前も分かんないし。

顔で探すのもな・・・・


「新入生が、退場します」


そんな事を考えていると、

いつの間にか式が終わった。


とりあえず、今度会ったらお礼を言っておこう。



俺が彼女を園芸に誘うのは、もう少し先。

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