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エノコログサ  作者: 創成
2/9

2. 出会いの前

「今日から3年か。なんか実感湧かねぇなぁ」

後ろから音無が話しかけてきた。

「そうだな」

適当に返すが、ばれたようで、

「何だよ、その適当な返事は」

と、音無にのしかかられた。

「いや、考え事してたんだよ。

俺、新入生歓迎のあいさつだし」」

そう。

これは事実なのだ。

俺は選ばれてしまったんだ。

決める日に休んでたという理由で。

ざっけんなー!!

そんなんでやる気出るわきゃねぇだろ!


・・・・・・ゴホン。

とにかく、選ばれたからにはきちんとやろう。

そうだ。俺は園芸部部長、速草 優(はやくさ ゆう)。(関係ない)

成せばなる!

一通り考え、一度読んでみた。

大体の内容は毎年同じ。

伝統(?)とされている言葉を、

淡々と読むだけ。

んで、拍手が起きたら降りる。


時間があるから自己紹介。

名前はいいよな?

17歳の健全な男子高校生。

誕生日は1月8日。

早生まれ。

いいんだよ!

年変わってから1番初めに誕生日来るんだから。

んで、園芸部。

特に何かのコンクールとか目指す訳でもなく、

ただ植物を育てる。

俺については以上。

次は音無について。

音無は俺と幼馴染で、

腐れ縁で今も同じ高校にいる。

俺は「音無おとなし」って呼ぶけど、

女子からは「じゅん」って呼ばれてる。

でも、決して女子から人気があるわけではない。

ちなみに花屋の息子。


「間もなく、入学式が始まります。

生徒の皆さんは、体育館へ集合してください」

放送がかかった。

うちの学校はチャイムじゃなくて放送なんだ。

「優、行くぞー?」

「ああ」


その時はまだ知らなかった。

後に、俺が園芸部に誘う、

桶谷 実柚(おけや みゆ)」の存在を。

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