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うるさいのは
静かにしてください。お喋りは止めてください。騒々しさの中に埋もれる声で注意する科学のおじいちゃん先生。マイクを使ってる。全然聞こえないね、と笑いながら友人が声をかけてくる。そうだね、返しながら僕も笑う。○○先生の声の方が通ってるよね。マイクないのに。思ったことを伝える。すると、確かに、と盛り上がる。僕らもやかましいのだろうけど、それだけ。その会話だけだった。他の人々は何を話してるのだろう。そんなに面白いことがありますか。別な先生が、あ、○○先生だ、が注意すると落ち着いてくる。そうだよ、みんな、これから大切なお話がありますから、静かにしましょ。
大切な話しがあるのにこんなにうるさいなんて情けないですね。先生がおっしゃる。すみませんでした。心うちで謝罪。
あんなにうるさかったのに、集会中は私語がない。流石だな。やっぱ好きだよ。おまえら。
あたりまえなんだけど、褒めてほしかったな。嬉しいから。