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心が折れた精神科医
彼は翌朝、医大で咳込んでいる
「風邪かい? 片平先生。」
おはようございます。どうやら気温差で風邪を…。
内科の先生に診てもらおう。
高岡教授の提案で彼は内科外来へ
「扁桃腺が腫れてる。風邪だな。温度差もあるが、典紀、お前は頑張りすぎなんだよ。」
彼を診断した内科の担当医は高岡医師と旧知の親友
「おいおい。そこまで言わんでいいだろ。」
すかさず高岡医師が割って入る
小杉先生の言うとおりです。
神妙な顔の典紀とは逆にいらだつ表情は高岡医師のほうだった
言い方にもほどがある。片平先生は傷つきやすいんだ。
だいたいお前は言いすぎも言い方も考えんだろ。
「ああ。俺はこんな言い方しかできん。」
典紀は誰もいないフロアーに逃げ込んだ。