夏海、参戦
麻友の負けられない試合が始まった。越智医師がフォローに入る
「高岡先生、普段通りやったら大丈夫です。大門先生、バイタルは?」
安定してます。
麻友は深呼吸をし、先輩の手術執刀を開始した
(ここか。出血の源流は…。)
高岡麻友医師の本領が発揮された瞬間だった。
見事に止血し、スピードも速い。
だが、麻友は思う。オペ後はとことん眠くなる。と
そんな時、越智医師は言う。
とことん寝ていい。お前は人命を救う大仕事をやってのけるんだ。と
麻友、お疲れ。
白衣に黒髪の精神科医 荘野夏海が彼女の同期で親友だ
「夏海、越智先生は?」
救命にいると思う。美味しいもの、食べにいこ。越智先生、言ってた。
しばらく外来も何も休めって。
つまりはガス抜きである
夏海はエコカーで通勤する。二人の女性医師は綺麗で、パンツスーツが通勤着だ。
「ほい。」
夏海は助手席にいる麻友に甘いコーヒーを手渡す
以前、麻友は夏海に過去の失恋を話した。
それは相手の勝手な裏切りによるもので、夏海は憤慨した。
そんな勝手なことできるなんて信じられない!! 麻友をなんだと思ってるの
麻友、もし今度そんなことやられたら私に言ってね。
その男、叩き斬ってやる。