8.俺と彼女のと言うより俺の妹がやってきました。後編
投稿の方が遅れてしまいすみませんでした!
では本編の方をどうぞ!楽しめて貰えたら幸いです!!
「ファーストキスファーストキスファーストキスファーストキスファーストキスファーストキス」
「何かすごい速度でファーストキスって呟いてんだけど!?何あれ怖い!!誌人助けて!」
と、俺が誌人に視線を向け助けを求める…って…「何平然とエロ同人読んでんだよ!?助けろよ!!彼氏のファーストキスが奪われる危機だぞ!?」
「誌音ちゃんになら別にいいかな」
「おま何言って!?」
そして誌人はエロ同人をパタリ閉じて言う。
「だってそしたら私…同島にキスできて誌音ちゃんにとは間接キス!一石二鳥!」
親指を立てて言う。
「いや、一石二鳥!、じゃねぇよ!!てかその一石二鳥嬉しいか!?」
「私には最高のご褒美」
「そうでした!!あんた俺の妹大好きでした忘れてましたよ!!」
「ファーストキイィィイスウゥウ!」
クソ!!実の妹とキスとか死んでも嫌だ!!やべぇ!ラノベ主人公が嫌がる気持ちわかったかも…この状況どう切り抜ければいいんだよ!!いや、待てよ、方法は一つだけあるな…
「待て、誌音、お前に話がある」
「何?ファーストキス」
「おい、俺の呼び方変わってるぞ、んまぁこれはいいんだ、話ってのはな、確かに、俺と誌人はキスをしたことがない…だがな、俺は…いや、俺と誌人は既に…」
「既に?」
「童貞と処女を卒業している!!!!」
この一言に誌音は「ふぁ…?」と、一言。
「ちょ!?同島!!?」
そして誌人は顔を真っ赤にしながらこっちに近づいてくる。
だが、俺はそんなのお構いなしに話を続けている。
「誌音、考えてみてくれ!俺達は二人でよくこの部屋でエロ同人を読んでいるんだ!!そんなセックス!!フェラなど当たり前だろうがッ!!!!」
んま、そんなイベントある訳ないんだけどな。
いや…一回あったか…。
ま、まぁそれは今はいいんだ。
んで、誌音の反応は…?
「…あ…ふぁ…ひぃ…りゅ…」
あ、真っ白だ。
すげぇ、ここまで白くなれる奴いるんだな、漫画のキャラみてぇ、てか俺の妹か。
「ちょっと同島!早く誌音ちゃんにごか…ふごッ!!」
俺は急いで誌人の口を押さえる。
そして俺は誌人に耳打ち。
「ちょっと今は静かにしてくれ頼むから…誌音が帰るまででいいから…!!」
誌人はわかったと言わんばかりにコクコクと頷く。
「お兄ちゃん…私…私…帰るね…」
「あ、あぁ…」
誌音はユラユラと玄関の方へと向かう。
そしてドアノブに手をかけた所でこちらを振り替える。
「おい、クソ女、てめぇお兄ちゃんの童貞盗んだんだから責任とれよ、いやとんねぇと殺す、マジで殺す、お兄ちゃんの純潔を…純潔を…私が十八才になったらお兄ちゃんの純潔は私が貰うつもりだったのにー!!じゃねぇ!!」
とんでもないことを言い残して誌音は嵐のように去っていった。
「あ…あ…」
俺は呆然としていた。
そして俺は改めて誌人に感謝を伝える。
「誌人、俺の彼女になってくれてありがとう、いや…俺の純潔を守ってくれてありがとう…」
「い、いえいえ…」
この日、俺と誌人は知った。
俺の妹は、危ない奴なのだと。
そしてもう一つ。
あいつ…容姿スタイル共にいいのに…めちゃくちゃ損してるよな。
読んでくださりありがとうございます!