1.俺と彼女の愛読書はエロ同人誌です。
現在、俺は自分の部屋で彼女とエロ同人誌を読んでいた。
「なぁ…誌人…」
「んー?」
誌人は同人誌から目を離さずに生返事。
「俺達恋人だよな?」
「んー」
「付き合って三ヶ月だよな?」
「んー」
誌人はずっと生返事。
「ッ…!!」俺は強く歯を食い縛った後「付き合って三ヶ月!!恋人関係三ヶ月!!なのに!!俺達恋人になってから恋人らしい事したか!?デートしたか!?今までにしてきた事と言えば俺んちで同人誌読んでたくらいなんだけど!?!?」俺の心の叫びを口にした。
「はぁ…」誌人はため息をつきながら目を離さずに読んでいた同人誌から目を離し、薄い本を閉じる。
そして、誌人はこちらに視線を向け「何?お前はフェラとかされたいの?セックスとかしたいの?」と言う。
「ブフォ!!!!お、おま!?恥じらいと言う物をだな!?!?」さすがの俺も動揺を隠しきれない。
「いや二人して部屋でエロ同人読んでて恥じらいも何も」
「な、何だろう…正論じゃないはすが正論に聞こえる…」
二人にとっては二人っきりでエロ同人を読むことは日課になっていた。
「同島、私は思うんだよ、こうして普通の日常が続いて行くならそれでいいじゃない、私達の間で特別なイベントなんていらないよ」
「いや部屋で一緒にエロ同人読むとか充分特別イベントなんどけど!?!?」
「はぁ…わかった…同人以外に何かやろう」
と、仕方ない、と言う顔をしながら誌人は言う。
「本当か!?」やったー!!初めてエロ同人誌一緒に読む以外の事が出来る!!!!!!
「ん~…」
誌人は腕を組ながら考えていた。
「ハッ!!良いこと思い付いた!」
誌人は何かを閃いたようだ。
「お!なんだ!?」俺は期待しながら聞く。
「互いにオナニーを見せ合うのはどう?」
「…………」
誌人は人差し指を上に立てニッコリと笑いながら言う。
「お前に期待した俺が馬鹿だった…!!」
俺は床を両手で殴る。
「何で落ち込んでるの?彼女の大事な部分が見れるって言うのに」
誌人はキョトンとしながら言う。
「あぁそうだな!!こんな場面じゃなければ喜んでたかもな!!!!!!」
俺は涙目になりながら言う。
「オナニー見せ合うのが嫌なら同島は一体何がしたいのさ??」
「お前にはその選択肢しかないのか…ん~…」
俺は腕を組ながら考える。
そして俺は「ん?」ふと思った。
そう言えば…何で誌人は俺のこと、人誌、じゃなく苗字で同島って呼ぶんだ?
そうだ!「やりたいことって言うかやって欲しい事なんだけどさ!」
「フェラ?」
「ちっげぇよ!!!!」
俺は即否定。
「えっと、気を取り直して、なぁ、俺の事、人誌、って呼んでくれよ!」
「ん~…」誌人は何故か下を向く。
俺はそんな様子を見て「どうした?」どうしたか気になったので聞いた。
「いや……」
「へ?」
「名前を呼ぶのは…嫌だ…」
「へ!?どうして!?」
誌人はもじもじとした後「だって…恥ずかしい…から…」頬を赤めながら言う。
「あ……ああ…」可愛いすぎかよ!!!!!!
なんだかんだ言ってラブラブでした。