15.俺と彼女のと言うより俺の友達。後編
よっ!友田に誌人の存在がバレた同島人誌だ。
んでま、とりあえず友田を家に入れ、テーブルを一緒に囲んでる訳だが…怖い。
すごい凶器に染まった顔と目で俺を睨んでくる。
いやマジ怖いよ!目が血走ってるよ!
ん?てか何かブツブツ言って…
人誌は耳を傾ける。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
うん…逃げようかな。
「えっと、友田くんでいいんだよね?」
「はい、友田友男です、同島の親友です」
おい、なんだその貼り付けたかのような満面の笑み。
さっきの顔何処言ったよ…。
そう言えばこいつは女子にはとことん弱いし甘い性格だったな…。
ならばここは、誌人に助け船を出そう。
「へぇ!そうなんだ!あ、ちなみに私の名前は…」
俺は誌人に視線を送って俺達の関係を誤魔化してくれと、伝える。
そう、俺らの仲だからこそ成せる業、以心伝心。
勿論、誌人はそれに気づいた。
よし!伝わった!それじゃ頼むぜ誌人。
すると、誌人は何故かこちらをニヤァ…っと笑いながら見た。
俺は、その笑みを察した。
「おま…まさか…」
だが、時すでに遅し。
「初めまして友田くん!
私の名前は東同誌人!同島の愛しい彼女でございますルゆえ何卒よろしく!」
「ッ!!!」
おいどうしてくれんだよ殺意の視線がまたこっちに来たじゃねぇか。
「お、落ち着けよ友田、別に俺はお前を裏切った訳じゃ…「同島」…はい」
友田は俺の言い訳を遮る。
そして、その怨みの募った言葉を語る。
「俺とお前が初めて出会った日の事、それは何だった?そう、リア充を憎たらしく睨む視線、その視線でお互いドン引きされてそのカップルを追い払った…あれが俺達の友情…そう、童貞同盟の始まりだった」
「ねぇ同島、そんな同盟組んでたの?」
「まぁな…あの時の俺は魔法使い予備軍だったからな…」
誌人に苦笑いを向けられ、俺も苦笑いを浮かべて過去の過ちを暴露する。
だって仕方ないじゃん、彼女なんて空想上の人物だったんだから、モテないチェリーボーイが若さ故の同盟を組んでもおかしくないですよ。
と、俺が心の中で愚痴を吐いていると、友田は立ち上がり、再び演説する。
「そう!俺達は魔法使い予備軍、魔法童貞学園の学年主席!!なのに貴様はその主席の座を捨てると言うのか!?」
「そんな学園に入学した覚えはねぇしそんな主席の座なら喜んで捨ててやるよ!!!」
俺は全力で否定する。
「そうか、ならばここで『死ね』」
「なにこの人目がマジすぎて怖い!!」
「ちょっと待っててくれ包丁とってくるから」
「もはや冗談で言ってねぇなこいつ!!
いやだー!こんなヤンデレヒロインに殺されたくないー!『死因、童貞の恨み』なんて嫌だああああ!!!」
「ねぇ、横槍いいかな?」
俺と友田がそんな会話をしていると、誌人はそ~っと手を上げている。
「どうしましたか?東同誌人お嬢様」
「おい友田、いくらなんでも誌人への態度がおかしすぎるぞ」
そんな俺のツッコミを友田は無視して、 誌人へと視線を俺らは向ける。
そして、誌人はその事実を口にする。
「えっとね友田くん、同島はまだ童貞だよ?」
「え?でも誌人お嬢様と付き合っているのでは?」
「付き合ってるけど…そのまだしてはいないの…実は言うとキスもまだで…だから、同島はまだ童貞同盟だから安心して」
その事実に、友田は硬直する。
そして、その後は素晴らしい…
「勘違いしてすんませんしたー!!」
土下座を見せてくれた。
どうやら、彼女がいたことには文句はなく、何故友田に報告しなかったのか、何故勝手に童貞を捨てたのか、それに怒っていたらしい。
だが、俺がまだチェリーボーイだと知ると、友田は笑顔で「捨てるときは俺に言えよ!俺がコツを教えてやっから!」と答えた。
お前も童貞だろうが…と俺は笑いながら言ってやった。
だが、俺が土下座ごときで許すと思うなよ?
「なぁ…本当に行くのか?」
「勝手に勘違いしたのは何処のどいつだ?」
「………」
友田は無言でコンビニに入る。
そして、数分後、帰ってきた。
俺はその袋の中を確認する。
「うむ、買ってきた様だな、それじゃそれは家に持って帰って大切に保管しろよ!」
「て、てめぇ!!やる相手もいねぇのにゴム買わせるとか童貞に優しくねぇ事させんなよぉ!クソォ…!もう俺のメンタルゼロだよ…店員に笑われたよぉ…」
そして、その後、友田はゴムを家族に見つかって家族会議をしたそうだ。




