神の啓示
「皆様方、こんばんは
私は神の使いです。」
眠り姫を起こした後しばらく待っていると、壁に映像があらわれ羽をもった女が出てきた。
いや羽をもったというよりは天使か?神の使いって言ってるし。
と取り留めもなく考えていると、
「ふざけんな神ってなんだよ!
ここから出せよ!俺はこれから大切な用があるんだぞ!」
と一人の男が騒ぎ出した途端に今まで黙って通夜状態だった人たちが急に騒ぎ出した。
「そーよ、デートに送れちゃうじゃない」
「俺は仕事の納期が迫ってるんだぞ!
遅れたらどうしてくれんだよ!」
天使っぽいやつはそれを一瞥した後そのまましゃべりだした。
「・・で・たし・・・・・・・・・・・ために・・・・・ました。」
くそっ他の奴らが騒いでて聞こえねえ。
「おい眠り姫、映像に近づくぞこのままじゃ聞こえねえ。」
「ぶー、ちゃんと名前で呼んでほしいのに」
なん言ってるが周りが騒がしくて聞こえない
「えー、なんてー!」
「なんでもないー!」
聞こえなかったが仕方ない手を引いて連れてくか。
「あっ」
眠り姫がなんか言ってたかもしれないがここから脱出するための情報を言ってるかもしれないから今は聞いている暇はない。
俺は眠り姫を連れて映像に近づいてく。
その間も説明は続いている。
ようやく聞こえるような距離になったところで、
映像が切り替わった。
「やあやあみんな、さっき説明された神だよ。
髪の毛じゃなくて神様だよ。」
そのふざけた態度で現れたガキにまた周りの罵倒が大きくなったが映像に近かったから何とか聞こえる。
「君たちには部下が説明したと思うけど、
僕が作ったダンジョンを攻略してもらうよ。
その目的は暇つぶしだよ。」
神に?意味が分からないがさっきの天使の説明を聞きのがしたのはまずい。
この自称神が説明を聞いたことを前提に話してると意味が分からなくなる。
「まあ神の試練とでも言おうかな
それで君たちには神の試練を受けてもらうよ。
ちょっとダンジョンを作るのにこっててね。
ほら君たちがプラモデルを作る感覚でさあ。
でせっかく作ったんだから君たちに攻略してもらおうと思ったんだ。
攻略できたら現実に返してあげる。それになんか願いもかなえてあげよう。
それでね攻略するのに君たちには特典として一つギフトをあげるからがんばって ね。
あっそれとこの映像に話しかけてる人がいるかもしれないけど、
これ録画したものだから残念だったねえ。」
うざっ相当うざい。
しかしこれは最悪な状況だこの場所でのルールとか一つも聞けなかった。
あのガキの話が終わった時になんかまがまがしい扉が前方に出現したからかろうじてあそこがダンジョンの入り口だと分かるが左右と後方の壁に色がついたりとわからないものが多すぎだ。
しかもあのガキが言ってたギフトとやらもわかんないままだしどうするか?
「おいどうする。
説明全部聞き逃したからどうすればいいのかわかんないし。」
ととりあえず眠り姫に相談してみると、
「んーあーちゃんの言うとおりにするけど、
とりあえず知っている人を探したらいいんじゃないかな?
それでその人に説明を聞いてたか聞いたらいいんじゃないかな?」
「おっおうそうするか。」
こいつ何も考えてそうな顔してるけど意外と考えてるんだよなあ。
「あーちゃん何か失礼なこと考えてない?」
「いっいや何も考えてないぞ。
ほっほら善は急げだはやく探しに行くぞ。」
そしてカンも鋭い。