8話 王子と稲刈り
雲の王子は、
空に浮かぶ大きな雲。
フワフワしていてもっふもふ。
そして何より田舎が好き。
田舎の景色は、のどかで良いな。
王子はとっても癒される。
ノンノン、ノホホン、ノホホンホン。
あっちでトンボが飛んでるよ。
トントントトトン、トトトンピュッ。
カエルもゲコゲコ鳴いてるよ。
ゲコゲコグエグエ、ゲコゲコピョン。
一面田んぼが実ってる。
お米が沢山、光ってる。
フサフサフッサリ、豊作だ!
豊作サクサク、タワワノワ。
風が吹いたら、バーサバサ。
稲穂がユラユラ、揺れてるよ。
バーサバサバサ、ユーラユラ。
稲穂が踊るよ、ユーラユラ。
金色ピカピカ、稲穂がタワワ。
そろそろ刈り入れ、始まるね。
あっちの田んぼは、もうやってるよ。
おじさん刈り入れ、エーコラホイ!
稲の根元をザックリホイ!
鎌でザクザク、頑張れホイ!
刈られた稲が積み上がる、
どんどんうずうず、タッカタカ。
王子はのんびり、お見学。
みんな楽しげ、鼻歌歌う。
エンヤコラヤの、エンヤコラ。
ファイトヤレソレ、フレフレラララ。
あっちの田んぼも始まった。
ワラワラ稲刈り、張り切ってるよ。
こっちの田んぼも、おじさんが、
そろそろやるかと、腰上げる。
あちこちそちこち、大しごと。
総出で稲刈り、腕まくり。
見ていた子供も、お手伝い。
見よう見まねで、ヨッコラセ。
あっちの子供は、父さんに、
教わりながら、エーコラサ。
ヨッコラサッサの、エーコラサ。
エーコラサクサク、頑張れホイ。
カンカン日照りで、農作業。
熱くてたまらん、アチチのチ。
王子は自分の体を寄せて、
日陰を作って、お手伝い。
日陰はひんやり、涼しいな。
こりゃまた作業が、やりやすい。
ヒンヤリヒヤヒヤ、ヒヤリンコ。
日陰に涼しい風が吹く。
王子へ手を振る子供達。
「日陰涼しい、ありがとう!」
王子は笑顔で、「頑張れよ!」
ああ楽しいな稲刈りは。
みんなせっせと、良い汗ポトリ。
スッテンコロリン、音がした。
みると子供が、泥まみれ。
それを見ていた、別の子が、
スッテンコロリン、大はしゃぎ。
みんな笑顔で、スッテンコ。
スッテンコロコロ、コロコロべチャリ。
ワハハ笑顔で、泥遊び。
しまいにゃ泥投げ、戦いだ!
西へ東へ、投げまくる。
見ていた王子も、ベッチャンコ。
泥の団子が、大当たり。
1・2・3個と、泥団子、
王子に当たって、泥まみれ。
それでも王子はニッコニコ。
「やったな!このー」と、投げ返す。
綿雲つかんで、投げ返す。
綿雲たくさん、地面に当たり、
ポンポンポヨンと、弾み出す。
ポンポンフワポン、フワフワポヨリ。
子供はみーんな、大はしゃぎ。
綿雲使って遊び出す。
鞠つき、玉入れ、キャッチボール。
キャッキャワーワー、楽しいな。
ボールのお礼に、お母さん、
とれたてお米で、炊きたてご飯。
おむすび作って、王子へポイッ。
おむすびたくさん、ポポイのポイ。
おまけにポポイと、ストライク。
王子はお口を、大きく開けて、
おむすびパクッと、ナイスキャッチ!
おむすびモグモグ、ホッカホッカ。
ホカホカモグモグ、モッチモチ。
ああ美味しいな、炊きたてごはん。
王子もお礼に、「はい、どうぞ!」
綿雲づくりの、ふんわかクッション。
座って驚く、お母さん。
フワッと沈んでポヨンと弾く。
フワッとポヨンで、トロトロはわわ。
とってもフカフカ、気持ちいい〜。
みんな稲刈りお疲れさま。
それで疲れを、癒してね。
王子はおにぎり食べながら、
みんなに手を振り、流れ行く。
雲の王子のフンワリ旅は、
こうして今日ものんびりと、
気ままに揺られて続くのだ。
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