3話 王子とお星さま
雲の王子は、
空に浮かぶ大きな雲。
フワフワしていてもっふもふ。
そしてとっても、ロマンチスト。
夜は暗くてお星さま、
キラキラキラリン、たーくさん。
あーキレイだな、楽しいな。
ロマンがいっぱい、ワークワク!
ワクワクワックリ、ワクリンコ。
夜の空にはお星さま、
たくさん集って、星座を作る。
それを見上げる王子さま、
今日はどーんなお星さま、
見えるかワクワク、ワクリンコ。
あーあの星座は、オリオン座。
あっちはしし座で、かに座はこちら。
あそこを走るは、いぬ座かな?
おおいぬこいぬが、はしゃいでる。
ワンワンワオンと、跳ねまわる。
まるでお空の玉手箱、
何が出るかは、お楽しみ。
みつけたみつけた、みーつけた!
王子の好物、みーつけた!
あれはホクホク、焼きイモ座。
甘くて美味しい、焼きイモ座。
それを見ていた、お月さま、
クビをかしげて、ひとりごと。
焼きイモ座なんて、あったかな?
それを聞いてた王子さま、
あわてて星座を、見返すと、
そこにはやっぱり、焼きイモ座。
やっぱり甘そう、美味しそう。
すると見つけた、驚いた。
あっちにあるのは、綿菓子座。
お次はあそこに、ケーキが1つ。
あっちにアメ玉、こっちはラムネ、
王子はよだれを、じゅんりんこ。
夜空が一面、お菓子箱。
ああ楽しいな、美味しそう!
お月さまはそれをみて、
うなずき、一言つぶやいた。
ないなら作れば、良いじゃない!
それなら私は、オムライス。
カレーにチャーハン、ハンバーグ。
お月様まで、よだれがじゅるり、
じゅるじゅるじゅるり、
じゅるりんこ。
雲の王子とお月さま、
2人で一緒に、お空を見上げ、
美味しそうだな、楽しいな。
のんびりワクワク夜の空、
眺めていると、彼方から、
何かが落っこち、フワフワポン。
王子にぶつかり、フワフワポン。
王子のお腹でポヨポヨと、
何かが弾んでポーヨポヨ。
ポヨポヨポヨヨンポヨヨンパ。
弾んでいたのは、お星さま。
小さな小さな、お星さま。
お星さまは、言いました。
「私は旅の、流れ星」
「飛んでる途中で、ウトウトと」
「居眠りしてたら、落ちちゃった」
それはたいへん!気の毒に、
雲の王子は、なぐさめる。
旅の流星、流れ星、
さぞかし楽しい、旅でしょう!
雲の王子もフワフワフワリ、
流れに任せて、旅をする。
旅は道連れ、世は情け、
困っているなら、お助けします。
王子は旅の流星さんを、
お空へ帰してあげようと、
お腹をポヨンとふくらませ、
ポヨヨンヨンと弾ませた。
流星さんを弾ませた。
ポヨヨンポーンのポンポコパーン!
流星さんを弾ませた。
どんどん高ーく、お空へと、
上がっていくよ、あと少し!
もうすぐもうすぐ、あと少し!
雲の王子はぷっくりと、
空気をたくさん、吸い込んで、
パンパンパパンとパンパンに、
膨れ上がって、最後のひと押し。
パンパンポヨヨンポヨポヨパパパ!
高くたかーく、どこまでも、
飛んでいったよ、お星さま。
やっと帰れた、嬉しいな!
雲さん雲さん、ありがとう。
おかげで旅に、戻れるよ。
元気でいってらっしゃいな!
王子はたくさん、手を振って、
見送り、胸をなでおろす。
するとピューッと、音がして、
何かがまたまた、落ちてきた。
今度はもーっと小さなカケラ、
流星さんの置きみやげ、
星のカケラだ、嬉しいな。
お礼に残してくれたんだ。
ロマンチックな、星の石。
わーい!やったぞ、嬉しいな!
キラキラ光る、星の石。
キラキラキラキラキーラキラ。
キラリンキラリンキラリンコ。
今夜は星の石だいて、
そろそろ寝ましょう、
おやすみなさい。
優しい笑顔の、お月さま。
雲さんおやすみ、いい夢みてね。
フワフワのんびりスーヤスヤ。
どーんな夢を、みようかな?
雲の王子のフンワリ旅は、
こうして今日ものんびりと、
気ままに揺られて続くのだ。
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