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星の願い  作者: ミケ
第三章 這い寄る星々
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78.七星人

「条件って何?まさかテーベちゃんを渡せ〜とかじゃないよね?」

そう口にしたのはテーベを頭の上に乗せ疑いの目を向ける白髪の少女ステラだった。

サダルメリクから出されたお茶を少し飲み、念を押す様に確認をする。

「ふん…そんな事は言わん。条件…というよりお願いだ。さっきも言ったな、星導光惑星エーテルプラネットの事はボスに口止めされていると…もしこの事がバレたら何をされるのか分かったもんじゃない」


ボスに対して恐れているのか不安そうな顔つきになる。

アクエリアスは手を軽く振る。

「分かった。この話は僕達だけで共有しよう。早速だけど彼らの事を教えてくれるかな?」

「知っている…と言ってもお前達の期待を応えられるほどでは無いがな。だがその前にお前達と奴らの経緯を教えてくれ」

ルークス達に目配せをし、星導光惑星エーテルプラネットとの経緯を探る。


「まあそれぐらいならいいけどよ…最初にサングレーザーに来たときに―――――………」

ルークスが星導光惑星エーテルプラネットと関わったことを事細かく話し出す。

「ふむ…今の話をまとめると、お前達はサングレーザーに来る途中、星導光惑星エーテルプラネットの連中に襲われて、そこにいるアクエリアスという奴に助けられた。そしてその礼の代わりとして幼女の手助けをするために奴らと関わっているという事か…なるほどな…あの時の話が今の事だったのか。だが妙だな…」

簡潔に話をまとめるとプルートは視線を落とし首を傾げる。


さっきの話の中でおかしな所が分からなかったルークスは疑問をぶつける。

「あん?なんかおかしな所があったのか?」

再び彼らを見渡し口を開く。

「もう一度聞くがお前達がサングレーザーに来る途中、奴らから一方的に襲われた…これは確かな事なのか?」

「そうだぜ。あいつらに見つかった瞬間いきなり襲って来やがったんだ」


「………」

顎に手を当て何か考えた風に黙る。

しばらく沈黙が続いたが耐えきれなくなったのかミルキーが急かす様に話す。

「なによ、急に黙り込んで…言いたいことがあるならさっさと話しなさいよ」

するとプルートは独り言のように話し出した。

星導光惑星エーテルプラネットはろくでもない連中だ。意味のわからない実験をしている奴らだが、それでも奴らは理由も無しに襲ってくる事はまず無い。星導光惑星エーテルプラネットの事を知っているどころか今まで関わってこなかった…なぜあいつらがお前達を…?」


彼にも分からないのか疑問を疑問で返してきた。

当然ながらルークス達も分からないため困惑する。

「いや、こっちに聞かれても困るんだが…でもまぁ、今は違うけど俺達はあの時、あいつらの邪魔とかした覚えはないからな」

現在はフリージアの件で星導光惑星エーテルプラネットと関わっているが、それ以前はその組織の名すら聞いたことのないほど関係が無かった。


「だが奴らは何の狙いも無くお前達を襲うはずが無い…何かしらの理由があるはず…今後、背中には気を付けるんだな」

お茶を飲みながらルークス達に警告を飛ばす。

キリのいいところで話を終えて今度はアクエリアスが話しかける。

「さてと、僕達の事は話したし次は君が彼らの話しをしてもらおうかな。そういう約束だったよね?」

相変わらずの爽やかな声だが、その言葉に重みを感じ取った。

約束を違えばどうなるか…そんな脅迫じみた意味を含め相手の回答を待つ。


ふん…と鼻で笑い話し出す。

「分かっている。だが念には念を入れて言わせてもらう。この事は誰にも話すなよ」

相手の口調が気に食わないのか、じれったいのか分からないが、ずっと黙って聞いていたフリージアが怒りの気持ちを込めて罵倒するように喋る。

「そーいうのはいいからさっさと話しやがれです!ガチクズサイテーな人間さん!」

「チッ…」

悪態をつき分かりやすく舌打ちをし話を続ける。


「まずは星導光惑星エーテルプラネットの事について話そうか。お前達もある程度知っているかもしれないが奴らは星導光エーテルを中心に研究をしている連中だ」

「それならコイツから聞いたぜ」

そう言うとルークスは親指を立てながらミルキーに指をさす。

「そうか。なら、お前達は七星人(しちせいじん)というのを知っているか?」


「しちせいじん?それってなぁに?」

ステラが首を傾げ可愛らしく聞く。

星導光惑星(エーテルプラネット)の中でも特殊な力を持った者が7人いる。そいつらの事を七星人と呼ばれている」

うーん…と唸りサダルメリクはその7人の事について問う。

「七星人…厄介そうな相手ですね…その7人の詳細を聞いてもいいですか?」


この質問に少し申し訳無さそうに答える。

「悪いがソイツらの事はよく知らん。だが、その内の一人だけ知っている奴がいる。メルという女だ」

「メル?聞いた事ねえな…一体どんな奴なんだ?」


「長い銀髪に呪術師のような格好をした奴だ。お前達が奴らと戦って行くならいずれソイツと戦う時が来るだろう。お前に1つだけ警告してやる。今言ったメルっつ奴はそこにいる幼女と同じ見た目をしているが、あいつの戦闘能力はそこらの奴らの比じゃねえ。幼い見た目をしているかっていって絶対気を抜くんじゃねえぞ。下手すれば殺される可能性もあるからな」

メルに対して異様に忠告を飛ばしてくる。

過去に彼女と何かしらのトラブルがあったんだろうか?


再び幼女と呼ばれ怒ったのか立ち上がり両手を机にバンッ!と叩き彼を睨むように見据える。

「だから私は幼女じゃないっていってるでしょ!?このガチクズサイテーな人間さん!」

もはやいちいち反応するまでもないと思ったのか、プルートは軽く鼻で笑い続けて話す。

「ふん……まあともかく、俺が知っている情報はこれで全てだ」


彼の言葉にルークスが呆気をとられる。

「え?これだけ?」

「期待をするなって言っただろう。あいつらが天核?とやらを狙ってるのも、どういう狙いでお前達を襲ったのかも知らん。そこらへんに関しては奴らから直接聞き出すしかないな」

「はぁ〜…思ったよりも使えないわね~」

わざとらしくでかい溜息をつきジロリと見る。


「七星人の存在を知れただけでも有り難く思いな。この情報は絶対悪の象徴の一部の者にしか知られてないからな」

そう言い放つと彼はゆっくりと椅子から立ち上がる。

「ん?どっか行くのか?」

「ああ、少し用事を思い出してな…今回は見逃してやるが次にあった時にはそのクソスライムを刈り取らせてもらう。じゃあな」

「テーベちゃんはクソスライムなんかじゃないよ!」

ステラとテーベが騒がしくするが彼は相手にせず、そのまま立ち去っていった。


「あいつにしちゃ珍しく引き下がったわね」

「余計な戦いが無くていいんだけどな。で、どうする?明日から奴らを追いかけに行くのか?」

「そうだね。今は体を休ませた方がいい…フリージアもそれでいいかい?」

フリージアはうつむいたまま小さく返事をする。

「……うん」






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