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星の願い  作者: ミケ
第三章 這い寄る星々
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74.助っ人

アクエリアスは深く溜息をこぼし、ルークス達に視線を落とす。

「君達の決意は固いようだね。あまり気乗りはしないけど…」

「わりいな。ここまでやったら最後まで協力したくなる質でよ。こいつもこうなると言う事を聞かねえし」

(それにもしソルの言うステラの記憶に関する事なら、やらねえ訳にもいかねえしな)


褒められてもいないのにステラは何故か照れたように笑う。

「えへへ…ありがとね」

心配そうにオドオドと口を開く。

「気持ちだけでいいんだよ?言ってくれるだけでも嬉しいから…」

むっとしたのか勢いよく答える。

「やだ。行くって決めたら行くの!」


「大丈夫だよ。僕達が互いに背中を守ればそう厳しい場所じゃないからね。それに君達は僕を一度倒しているんだ。実力は僕が保証するよ」

「……アクエリアスがそう言うなら……うん、信じるよ」

切のいいところでレグレスが尋ねる。

「話がまとまった所で悪いがどう動く?奴らはある程度こちらの動きを読んで何かしらの事をしてきそうだが…」


「ああ、それについては歩きながらで話すよ。今は時間が無いからね」

チラッチラッとアクエリアスの方を見ながらサダルメリクは聞く。

「私はどうします?残った方がいいですか?」

「いや、今回は全員来てもらう。戦力は一人でも多い方がいいからね」

「わかりました。それでは準備してきますね」

ササッと家に戻り身支度を整える。


「君達も身支度を整えて来てくれ。リゲルの時と違いって危険だからね。もし準備が出来たら、サングレーザーの入口にある橋で落ち合おうか」

「分かったわ。ほら、アンタ達行くわよ!」

ミルキーに続きステラが元気よく付いていく。

「は〜い!」

「はいはい…」

身支度を整える為、一旦部屋へと戻る。



      ★



ルークスは予めに自身の身支度は終わっていたため、二人の手伝いをしながら話をしていた。

星導光惑星エーテルプラネットか…なんか思ったよりも、やべぇ事に首を突っ込んじまったな」

今更になって、とんでもない事になっている事に自覚する。


ルークスの心配とは裏腹にステラはニッコリと微笑む。

「大丈夫だよ。ルークスとミルキーがいてくれるから」

「頼ってくれるのは嬉しいけどよ…あんま無理はするなよな。それにしてもお前には珍しく、こんな危なそうな所に付いてくれるなんて思ってもいなかったぞ」

ミルキーの方をじっと見る。

ルークスが知る限り彼女はこういった危険な事に関わるような性格をしていないと思っていた。


「命に関わるような場所なんて行きたくもないんだけど…それでも無視できないことがあるのよ」

星導光エーテルの研究をしている彼女の事だ…恐らくアクエリアス達から聞いたアレの存在の事だろう。

天核てんかくか?」

天核てんかく…アクエリアス達から聞いた話では、なんでも守護星導光プロテクトエーテルに使われる物の一つで、その力は巨大なもののため、通常の星導光エーテルでは使われていない。


その力は星核コアとは比べ物にならないくらい強いらしい。

簡単に言えば星核コアの上位互換である。

今現在では守護星導光プロテクトエーテルにしか使用されていない。


だが、ルークスには一つ引っかかる事があった。

ミルキーは星導光エーテル関係の研究をしている。

当然ながら星導光エーテルの内部も全てでは無いが、ある程度理解していた。

そして星導光エーテルを動かす為の星核コアの存在も


しかし、天核てんかくについては何も知らなかった。

そのうえ天核てんかくは最も身近でしられている守護星導光プロテクトエーテル星核コアでもあった。

ある程度調べ尽くした彼女が天核てんかくの存在に気が付かなかったのか?

余計な考えをしているうちにミルキーが答え始めた。


「それもあるけどね。でもそれ以外にアイツらから聞きたいことがあるから付いていくことを決めたんだけどね。ほら、覚えてる?サングレーザーに来るまで襲ってきた黒ずくめの連中のこと」

「いきなり私達を襲ってきた怖い人達だね。それがどうしたの?」

「あいつらが使ってた星導光エーテルなんだけど、あの星導光エーテル…どう考えても普通の星導光エーテルじゃなかったの」


彼女の普通という言葉に二人は理解出来なかった。

「普通……うん、何が普通じゃ無かったのか俺にはさっぱりなんだが…」

「通常の星導光エーテルは、暴発しないように出力をある程度抑えて動いてるんだけど…けどアイツらが使ってた星導光エーテルは違う。めちゃくちゃな使い方だったわ…」

どの星導光エーテルでもいえる事だが、全ての星導光エーテルには出力限度という安全に使用する為の機器が搭載されている。


この機器が正常に働いている場合、星核コアからの出力を安定させ安全に使用される。

ほとんどの星導光エーテルは、この機器により自動で制御されている。

しかし、稀にこの機器が無かったり、何らかの原因で故障していた場合、星核コアからの出力が不安定になり暴発や星導光エーテル自体の故障への原因となる。


「まあ、星導光惑星エーテルプラネットって名乗ってるぐらいだしな。なんか変なもんと組み合わせて使ってんだろ」

「ちょっといじってるとか、そんなレベルじゃ無いわ。裏で絶対ヤバい事してる…」

部屋の扉の前で待っていたステラが疲れたように話し掛ける。

「ルークス、ミルキー、まだ〜?」


「おっと悪い悪い。俺はもう大丈夫だぜ」

「アタシも今終わったわ。そんじゃ行きましょ」

ステラのもとに集まり玄関へ向かう。

「集合場所は…えーっと、あの橋のところだったかな?」

戦いの時が近いというのにとぼけたような声で再確認をする。

「緊張感の欠片もないわね…」



       ★



アクエリアスの言った集合場所に着くと、すでに彼らはルークス達よりも先に来ていたようだ。

「やあ、準備はできたかい?」

「問題ないよ!」

「あははは、相変わらず元気だね。時間も無いし行こっか」


橋を渡り見渡しの良い草原へと出る。

「クラフト峡谷だっけ?お前の情報通りなら遠い場所にあるんだよな。まさか歩いていくのか?」

アクエリアスは誰かを待つように立ち止まる。

「歩いて行ったら日が暮れるよ。大丈夫、こういう時に頼れる助っ人を呼んどいたから…もうそろそろ来るはずだ」


しばらく待っていると、どこか遠くから「ブウゥゥゥゥゥゥゥン」と何かの機械音が近付いてきた。

その音が鳴る方向に顔を向けると白い長方形の機械が押し寄せてきた。

「こ、これは…!」


キキーーッ!と甲高いブレーキ音が響きルークス達の目の前でキレイに止まる。

するとガチャと扉を開けて中から出できたのは見覚えのある人物だった。

「は〜い☆スピカちゃん只今参上致しましたよ~☆」











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