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星の願い  作者: ミケ
第二章 新たな道標
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34.夜空の星

ステラを案内する事に決めた三人は、まず現地である学園区から案内をする。

「じゃあまず、ここの学園区から説明するわね。ちゃーんと聞いとくのよ」

「はーい」


「ここ王都コーディリアには4つの区画があるの。アタシ達が暮らすのに必要な場所、住居区。様々な物を作ったり売ったりして必要な物が揃い買う場所、商業区。アタシの家がある中央区は、他の区画の人が集まったり、星群アステリズム騎士団が素早く動けるために作られた区画なのよ。で、最後にここの学園区は、文字通りの意味よ。学生らが集まって勉強するのが基本、そこからどういった事にやっていくかは、その学生次第って所ね。中には騎士団に目指してる奴もいるわ」


話が長かったせいか、途中から集中が切れて、周りをキョロキョロし始める。

「ねぇねぇ、あれなあに?」

階段の先にある、お洒落な店に指をさし尋ねる。


「あ、あれは学園区の中でも有名な喫茶店。【夜空の星】だよ」

夜空の星…名前からして何かありそう。

そう考えた彼女は気になり始める。

「おぉ〜…何だか凄そうな所…ルディ、あそこに行ってみてもいい?」


聞いては来てるが、今にも走り出しそうな雰囲気を出す。

彼女がこうなれば、もう止めるとこは出来ない。

「うん。じ、じゃあ行こっか」

「ちょっとー。アタシの話ちゃんと聞いてた?…はぁ…」

溜息まじりに呆れるも、二人の後を付いて行く。


階段を上りお洒落な喫茶店の中へ入る。

しかし、中には人の数が少なくまばらとなっていた。

「あれ?思ったよりも少ない…?」

「まぁ今は授業中だからね」

この時間の大多数の学生は授業中となっている。

その為、かなり人の数が少ない。


ひとつの疑問が浮かび上がる。

「うん?ミルキーとルディって学生さんじゃあないの?」

「ルディはそうだけど、アタシは違うわよ。それに授業も、全員同じ時間からするわけじゃ無いから…ほら、他の学生がそこらにいるでしょ」

そう言われてみれば、辺りを見渡すと少数だが、喫茶店に満喫している学生がちらほらと見える。


だがステラにとっては、どうでもいい事だった。

あるモノを凝視する。

「………」

ステラの様子に気付いた二人は声をかける。

「ど、どうしたの?ステラちゃん」

ステラの視線の先を見てみると、あるモノに気が付く。

「アンタまさか…」


学生達が食べている簡易的な料理を見て一言。

「おいしそうな匂いがする…」

「マジでいってんの?さっき食べたばかりでしょ!?まだ食べる気?!」

騎士団本部にて、瓶の中にあったお菓子をほぼほぼ食べ尽くしたにも関わらず、まだ食べると言うのだ。


「うん…だめ?」

「別にいいけど、後でお腹壊しても知らないわよ?」

ミルキーの承諾を得た瞬間に走り出す。

「えへへ~。どれにしようかな〜」

「あ、ちょっと!勝手に行かないの!」

制止の声に傾けず走っていく。


すると何か柔らかいモノにぶつかる。

「ふぎゅ!?」

ぶつかった反動に尻もちをつく。

「あら?」

ぶつかられた純白の長髪の女性が振り向く。


すぐさま二人がステラに駆け寄る。

「大丈夫!?」

「う、うん…おねえさん。ごめんなさい」

女性はニッコリしたまま話す。

「ふふ、私の方は大丈夫よ。貴方の方こそ大丈夫?」


ルディが呆けた声を出す。

「あ」

「あら、ルディちゃんじゃあない。元気にしてた」

「え?え?もしかして知り合い?」


「う、うん。この人は…えーと…」

何か言いにくそうにする。

それに察し女性はまったりとした声で名乗り始める。

「私はポラール。よろしくね〜♪」

ステラ達よりも少し背が高く、背中まで伸びた純白の長髪。

常にニコニコしてて瞳の色が分からない。

ボディラインを大きく隠れるようなモコモコとした白い服を着ている。

右手には白い水晶に水色を基調とした神秘的な杖をもっていた。


「わたしステラだよ」

「アタシは天才魔術師のミルキーよ」

二人の挨拶が終わり、ルディは確認をする。

「えっと、ポラール?あの人から聞いてたけど、帰ってなかったの?」


「ん〜?まあね。今はやる気が出ないから、散歩してたの〜♪ルディちゃんこそ、順調なのかしら〜?」

縮こまるようにモジモジする。

「ええっと…その…」

その様子をみて、ニコニコと笑顔を出したまま話す。


「その反応だと、かなり手こずってるみたいね〜?」

「うぅ…だ、大丈夫。順調だから…!」

無理のある虚勢を張る。

「そーお?手伝がほしいなら早めに言ってね☆」


二人の間にミルキーが話し掛ける。

「何の話をしてるの?」

ポラールはニコニコしたまま返す。

「うふふ…ただの世間話よ♪ ところで貴方達はこの喫茶店に来て何をしてたの〜?」


「そ、それはね、ステラちゃんに学園区の案内をしてたの」

「あら〜。そうなのね〜。………」

ステラに視線を向ける。

視線に気付き尋ねる。


「何か付いてるの?」

「ステラちゃん。貴方の頭に着けてるソレ…触らせてくれないかな?」

「ダメっ!」

頭の髪飾りを守るように両手で防御する。


「ダメなの〜?どうしてかな?」

「私もよくわかんないけど、とにかくダメなの」

ステラ自身も理解していない事だが、これだけは誰にも触らせてはいけない。そう本能が叫んでいる。

「ふふ、それは残念☆」

残念と言ってはいるが、残念そうには見えない。

ルディは何やら気まずそうにする。

「…………」


「私もう行くわね〜。丁度遊び相手が来てくれたし〜♪またね〜☆」

ニコニコと笑顔を終始保ったまま、手を小さく振り喫茶店から立ち去る。

「あ、またね〜ポラール」

手を振り返し見送る。


「何かマイペースな人……だったわね…」

「あの人、いつもああだから…」

「ミルキー、ルディ。アレ食べようよ」

すでに決めていたのか、テキパキと動く。

「あーはいはい。そう急がないの」

これからステラは二度目の食事を摂る。













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