表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の願い  作者: ミケ
第一章 黒き魔物
20/140

18.絶対悪の象徴

彼女を追いかけ家から飛び出したが‥

「ヒマリアのやつ、相変わらず足速いな」

もうすでに彼女の姿がなく見失ってしまう。

周りをキョロキョロしていると、あるものに目が入る。


「ん?何だアレは‥魔物か?」

中央区から迷いの森方向への道に黒い獣の魔物が倒れているのを発見する。

その中型の魔物の近くにいた一人の騎士兵に話し掛ける。


「ちょっとあんた、いいか?」

「何だお前は?危ないぞ」

早速確認のため尋ねる。

「コイツって魔物だよな?なんでこんな所に居るんだ?」


「ああ、この魔物か‥何でも迷いの森の方向から何体かの黒い魔物が急に侵入してきてな。慌てて来たらこの有様だ」

ルークスはあることに気付く。

「ちょっとまて、ここって強力な守護星導光プロテクトエーテルがあるんだよな?何でこんな所まで入られてんだ?」


騎士兵の男はうんざりしたように答える。

「それはこっちが聞きたいぐらいだ。おかげで星群アステリズムはパニックになってるよ」

「他の魔物は入ってきてねぇよな?」


「ああ、大丈夫だ。幸いにも【絶対悪の象徴】が居てくれたおかげで怪我人が出ずに済んだからな。今も迷いの森方向の入口で対処してくれている」

「ふーん、そうか。それなら安心だな」

(絶対悪の象徴‥てのはわかんねーけど、少なくとも迷いの森方向に行ったってことだよな)


「情報ありがとな」

「最後に迷いの森には近付くなよ?今も魔物と交戦中だからな」

「わーてるよ」

そう言いながら忠告を無視して、ヒマリアを追いかける。


王都コーディリアの入口前に中型の黒い魔物と戦う二人とそれを見守る星群騎士団アステリズムの姿があった。

「グギァァァァァァ!!」

黒い魔物は鋭い爪を立て二人に襲いかかる。


二人は軽々と避け反撃をする

「次はこちらの番デース!」

灰色の髪にホストの雰囲気を漂わせる男は鎌状の武器を魔物に向け斬り裂く。

「グギィィィィ!?」

「痛いデスカ?ですがまだまだこんなものではありまセーン」


魔物が怯んでいる間に後ろに居る男が詠唱をする。

「這い寄れ影のつるぎよ、降り注ぐのは悲痛の刃!ベイオネットシャドゥ!」

黒い魔物の影から細かな刃のついた影の銃弾が放たれる。

「グギャァァァァァァァ!!」


ドスドスと魔物の肉を掻き分け貫く

足が損傷した魔物は堪らずひざまずき、最後に灰色の髪の男がトドメを刺す。

「これでフィニッシュデース」

鎌状の武器を銃に形状変化させ額に向け魔弾を撃ち込む


バンッ!‥一発の魔弾に魔物の頭の一部は吹き飛び倒れ込む。

「大した奴ではなかったな‥」

右目を黒髪で覆い退屈そうに細剣を鞘に収める

「油断大敵デスヨ。プルートボーイ?」

プルートと呼ばれた男は鼻で笑い話す

「油断も何もこの程度の魔物に、遅れはとらん」


二人が会話する中、星群騎士団アステリズムの騎士兵が話しかける。

「さすが【絶対悪ぜったいあく象徴しょうちょう】だな‥死体の処分はこちらでするが構わないな?」


プルートは興味無さそうに答える。

「ああ、ソイツに用はない‥好きにしろ」

騎士兵が魔物の処分をしている途中ヒマリアが到着する。


「大丈夫!?ここで何があったの?」

「ん?ああ君か‥黒い魔物が襲ってきてね。そこにいる2人のおかげで、なんとか被害を出ずに済んでね」

「2人?」

騎士兵が示した場所に視線を向けると、そこに見覚えのある人物がいた。


思わず近づき話し掛ける。

「あー!君って迷いの森にいた変な人だよね?」

腕を組み上から見るように話す。

「む?貴様はあの時の‥!あと変な人ではない!宵闇の皇帝だ!」

すると後からまたまた聞き覚えのある声を耳に入る。

「ヒマリア。大丈夫―――って、お前は!」


ヒマリアを追いついたルークスとミルキー、そして何故かステラとルディの二人も追いかけていた。

「やれやれ、騒がしい連中だな‥」

「おやおや?貴方達は誰デスカ?ボーイの知り合い?」

灰色の髪の男に知り合いと言われ嫌そうな顔をしながら答える。


「ふんっ!こんな奴等、知り合いでも何でもない‥」

彼の言葉にステラが反応する。

「‥私、この人キライ‥」

「うおっ!ビックリした〜‥て、ステラ?!なんでここに?」

ステラの背後からひょいとルディが申し訳無さそうに顔を出す。

「ご、ごめんなさい‥その‥ステラちゃん‥思った以上にチカラが強かったから‥」


ごちゃごちゃしている中、ヒマリアが口を開く

「はぁ‥色々と言いたい事があるけど、まあいいわ‥で、君達は一体何者?」

灰色の髪の男は少々驚いた様子で返す。

「おや?貴方は見たところ‥星群騎士団アステリズムの者のハズ‥我々の事を知らないので?」

「私は護衛隊所属だから君達の事は知らないの‥(頭の悪さもあるけど、勉強してないから知らないなんて死んでも言えない‥!)」


相手は頷き納得したのか名乗り始める

「なるほど‥では名乗らせてもらいマス。私は絶対悪の象徴の一員‥ヘルセといいマース」

「同じく絶対悪の象徴に所属するプルートだ‥で、お前達は?」


ルークスが全員分を軽めに自己紹介をする

「俺はルークスだ。この白髪の娘はステラ、紫髪のツインテールがルディ、で、見た目が魔術師なのがミルキー、最後にこの騎士兵さんがヒマリア‥てところか」


「お前と白髪の奴だけで良かったんだが‥まあいい」

プルートが何か言おうしたが、そこにミルキーが口を挟む。

「アンタさっき絶対悪の象徴って言ったわよね?なんでこんなところに‥?」

この質問にヘルセが答える。


「なにも強い魔物と戦うことが我々の目的ではありまセーン。この星に存在する魔物共を絶滅させるのが我々、絶対悪の象徴としての目的‥強い弱い関係なく魔物であれば生かす理由なんてありまセーン」

「ヘルセ‥時間だ。そろそろ行くぞ」

「おおっと‥私としたことがボヤボヤしていました。それでは私達はこれで」

二人は足早に去っていった。


「よく分からん連中だな‥なあヒマリア、あの魔物ってさっきの二人がやったんだよな?」

黒い魔物に視線を向け話す

「そうらしいよ。私が来た時にはもう終わってたから」

ミルキーは少し歩き周りを見渡し話に入る。

「ここって守護星導光プロテクトエーテルの効果範囲内よね‥?この魔物どうやって‥?」


彼女の指摘に疑問を持つ

「‥そういえばそうよね。これって思った以上にヤバい出来事かも‥私、この事を報告にしに騎士団本部に戻るね!一応言っとくけど王都からは出ないでよね!」

そう言い放つとヒマリアは本部へ向かい走っていった。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ