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星の願い  作者: ミケ
序章 始まり
12/140

12.リゲル尖塔

黒い魔物との一戦を交わりしばらく時間がたった今

ルークス一行は遂に目的地であるリゲル尖塔へ到着する。


ミルキーの情報によると、このリゲル尖塔は古代からある建物らしく何のために建てられたのかは未だに不明らしい……らしいというのはこの塔とその周辺もそうだが特に目立つ物が無かった事を理由に星群騎士団アステリズムが調査を中止に、それ以降この塔も含め周辺は放置され今では盗賊団の拠点として使われている。


「ほ〜」

感心してるのかステラは小さく背を伸ばし遠くを見る仕草をする。

「遺跡と聞いて見てみれば ずいぶんと綺麗な状態なんだな?」

禁断フォビドンの連中がここを拠点にしてるからね…ほらあそこ」


アクエリアスが示した方向に盗賊団の下っ端らしき人が入口を見張っている。

周りに建造物があるが長年整備も無く雨風にさらされ朽ち果てている。

しかし尖塔の方は盗賊団がメンテナンスしているのか妙に綺麗な状態で保っている。


「この先どうするんだ? なんか作戦ってモンがあるだろ?」

「残念だけど、そんなものは無いよ このまま正面から叩く!」

ルークスの問いに即答し、こちらの答えを待たずに一人で尖塔の入口まで突っ走っていった。


「えぇ!一人で行っちゃったよ?」

困惑するステラに声を掛ける

「だ、大丈夫…これ…作戦だから…彼が引きつけてる間に わ、私達は裏口から入るの……こっちにきて」

ルディに導かれるままに従う、その間にも彼は入口の場を荒らしている。


「この程度かな?」

すでに3人ほど軽く倒し、手に水をまとわりつかせながら様子を伺う。

「テメェやりやがったな!!」

下っ端の男は片手にナイフを構えアクエリアスに斬りつける。


「おっと、遅い!」

軽々と相手の攻撃をかわし、水がまとった手刀で水撃を一発お見舞いする。

「ごふっ!」

仲間が次々と やられていくのに焦ったのか一斉に襲いかかる。

「この野郎!」

「うおおぉぉぉ!!」


今にも斬られる距離に彼は余裕を崩さずに迎え討つ

「水弾・水鉄砲」

手を銃の形をつくり人差し指から水弾を形成し素早く狙い撃つ

「ぎゃふ!?」

「のああぁ!?」


「スキあり!」

背後から不意打ちを仕掛ける

「そうかな? 砲水ほうすい連撃!」

来るのを待っていたのか不意打ちを難なく避け、アクエリアスの周りに小粒サイズの水を漂わせ相手に吸い付かれるように水弾を入れ込む


「がはっ!」

ドサっと男は堪らず倒れ込む。

「何者だ…コイツ…」

辺りがざわめき始める。迂闊に近づけないこの状況に冷戦が続く。

(ルディの方は上手く行ってるのかな?念の為もう少し時間稼ぎをするとしよう)

「さぁ 何人でも掛かって来な!」



        ★



アクエリアスが正面の敵を引きつけてる間にルークス達は裏口からコッソリと侵入し塔の内部にいた。

外からの襲撃に塔の内部にいた下っ端達は増援のため入口付近に集中する。


「上手くいってる……今のうちに…行こう」

ルディは辺りを警戒しながら古びた階段を上る。

「ステラ ここ危ねえからこっちを通りな」

「とっとっと」

変なリズムをしながら上る


塔の外装は綺麗にも関わらず内部はボロボロ…

長い階段を上った先に広い廊下に着く。

「あぁ!?なんだテメェ!?」

内部の見張りをしていた下っ端が近づいて来る。


「アタシの魔術で吹き飛ばすわ!」

「ちょっとまって!」

ルディが急いで止める

「ここで派手に魔術を放ったら他の仲間がきちゃう…ここは私に任せて」

彼女にはON-OFFのスイッチがあるのだろうか?

いつもはおどおどとしておぼつかないが、戦闘や危険な状況の時はハキハキとして頼もしく見える。


「なにをさっきからべらべらと…」

男が距離を詰め拳で殴りかかろうとする。

「眠りなさい…!」

長いツインテールをなびかせながら術を放つ


男の周りに水色の霧を発生させる

「な、なんだ…これ……は……あ……」

その霧の効力なのか男はフラフラと歩き力が入らないのかそのまま倒れ込む。


「動かないけど、大丈夫なの?」

ピクリとも動かなくなった様子に心配そうに見つめるステラに声を掛ける。

「だ、大丈夫……眠ってるだけだから……それよりも早く上に…行こう?」 

「そうだぜ、あいつが時間稼ぎしてる間に早めに行った方がいい」


ルークスはそう言うとステラの手を引く 下っ端と出会わないように隠れながら慎重に進む。

「だいぶ上まで来たわね」

所々から小さな穴が空いた壁を覗き外の景色を眺めていた。


「わ、私が調べたところによると こ、この先に禁断フォビドン盗賊団のリーダーが…いるはず…」

「やっと追いついたよ〜」

「うおッ?!びっくりした いつの間に来たんだよ?」

音を立てず颯爽さっそうと登場した男、アクエリアスが追いついていた。


「ついさっきさ それにしてもルディ? ちょっと油断し過ぎじゃないかな? ここに来る途中まあまあの数の下っ端達がついて来てたよ?」

「う…ごめんなさい…」

「ついでに倒しておいたから別に謝らなくてもいいさ…でも、次からは気を付けるんだよ?」

「うん……」


アクエリアスは改まって話を切り出す。

「さて、このさきに禁断フォビドンの親玉と闘うことになるけど…その前に一ついいかな?」

「ああ、なんだ?」

「君の連れのステラ…彼女はここで待ってもらいたい この先激しい戦闘になるからね…」

「それに関しては俺も同意だ」

この話にステラが反論する


「やだ 一緒にいく!」

「ちょっとステラ? アンタ出発する時のこと覚えてないの?」

「ふにゅ?」

はてなと言わんばかりの顔をする

「ルークスが言ってたでしょ? 一緒についてくるのはいいけど、ちゃんと言う事を聞くって」

「でも」

「でもじゃない! これはアンタの身の安全を考えての事よ」


ミルキーの説得に納得がいったのか寂しげに話す。

「でも、ひとりはいや…だれかと一緒にいたい」

「ははは、それなら心配はいらない ルディ?頼めるかい?」

「だ、大丈夫…ステラちゃんは私が守る…」

相変わらず頼りのない声だが、信頼できる強さを持っている。


「悪いな。じゃあ行くか!」

ステラとルディは物陰に隠れられる場所に移動し彼らの帰りを待つ。

ルークス ミルキー アクエリアスの三人で禁断フォビドン盗賊団にあるモノを取り返す闘いが始まる。







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