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科学防衛隊イシュライザー  作者: kuro96
三.ドーア城攻略編
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22.銀色の怒り


 ここを突破してアルノの元に急ぎたい……

 しかし、この強力なアンドロイドを見逃すと本当にドーア火山ごと破壊されてしまう!

 大森林も破壊されかねないし、仲間も連れ去られる……


 ここで止める以外無い!

 破壊してでも止めなけば!


 再び戦闘体勢で向かい合う。


 レッドはドーアの領域である自然環境を守る為、

 シルバーは人間の科学技術を取り戻す為、

 お互いの信念の為に戦う。



「ドラゴンなら多少斬られても平気よね?

 行くよーっ!

 ……レーザー・カッター」


 両腕が光り輝く『剣』に変わって行く……


「何だ、この光は!?」


「私の体内エネルギーで電気を作って、レーザー光を発生させているのー。

 あなたのドラゴン・ウイングは風の刃だけど、これは焼き切る感じー。

 これもエネルギー消費が大きいわねー」


 ……あのエネルギーは10番目のオリジナル・ジェネシスの力を蓄積したものか。

 エネルギーがなくなれば活動停止して、こちらの勝ち。

 長期戦に持ち込めば……


 なるべく距離を取って斬り合いを避ける!


「やっぱり……逃げながら戦うつもりねー。

 でも私の速さから逃げられるかしらー」


 ビュン!


「また消えた!? く……」


 直感で前に伏せる!


 ビューン!!


 頭の上で光の剣が空を斬る。


「またまた、勘がいいわねー。

 避けなければ真っ二つだったのにー」


 ……速すぎる。まるで光の速さ。

 あの重い体でなんで速く動けるのか……


「速いのはジェット・エンジンを搭載しているからよー。

 一直線にしか動けないけど、音速(マッハ)のスピードねー。

 だから逃げても無駄よー」


 昔は空に飛行機が飛んでいたと聞いている……

 その技術が搭載されているのか。


「何でも教えてくれるんだな。有り難う」


「あなたに無駄だと言う事をわかって欲しいからー。

 ヒューマン・キャッスルの科学技術には叶わない」


 ……いくら肉体変換能力(ライズ)で変化しても、

 音速のスピードを出す生物なんかいない。

 逃げるのは至難か。

 しかし、襲って来る方向がわかれば、かわせる。


「マッハ・ラッシュ!」


 ビュン!


 再び消えた!


 ドカッ! ドンッ


「あっ! うわっ!」


 見えないタックル攻撃が四方八方からやって来る。


 ズガッ! ドカッ!


 地面に激しく転がりながら岩に激突する。


「何処から来るか、わからなければ避けれないよー」


「ピンクの移動攻撃は見る事ができたが……

 これは……見る事ができない……

 運……避けるには運に頼るしかないのか……」


「本当はレーザー・カッターでバラバラにできたのよー。

 もう、あきらめて命令に従いなさーい」


 シルバーはエネルギーを温存して尚、手を抜いている。

 100%全開ならどれほど強いのだろうか。

 その気になれば将軍でも一瞬で殺される。

 オリジナル・ジェネシスの遺伝子を持つ僕を死なせない為か、そこまではしない……

 しかし、命令に従わないのならば手脚を飛ばすぐらいするだろう。

 どう対抗すればいいだろうか。


「考えてても答えは一緒よー。

 私に従うの。

 一緒に皆で大人しくヒューマン・キャッスルへ帰りましょう!」


 ……もう命を賭けるしかない!

 一か八か。


「命令には従わない!

 ……

 ……ドラゴン……チェンジ!」


 赤い(オーラ)が巻き起こり、全身が変化して行く……


 ゴゴゴゴゴゴ……


「ウガガガガ……」


 ドラゴンの腕、脚、体、そして翼!

 頭部以外は全てドラゴンの姿!

 オリジナル・ジェネシスの能力を体と四肢にすべて発現させた!


「ウゴゴゴ!」


 意識は半分飛んで獣のような声を放つ。

 何とか人間の意識を保っているだけだ。


「これが、ドラゴンのオリジナル・ジェネシス……

 火と風属性の能力。

 ヒューマン・キャッスルに必要な能力の一部……」


「ドラゴン……クロー……」


 ドギャッ!


 激しく爪を叩きつけるがシルバーは一瞬のうちに空高く跳ねる。

 空を切った爪は地面の岩に当たった。岩は粉々に飛び散った。


「うわぁ、凄い! 当たったら粉々ー」


「グガガ!」


 背中の翼をはためかせ、空へ舞い上がり……


「ドラゴン……テイル」


 ビュン!

 腰のドラゴンの尻尾を伸ばして空中のシルバーを突き刺そうとする。


「おっと……!」


 紙一重でかわされた!

 シルバーは再度地上へ逃げる……


「そ…こだ……ドラゴン・シャフト!」


 空中で旋回し急降下!

 敵に追いつき片方の翼をぶち当てる!!


「うわっ!」


 ズガァァァン!!


 加速のついたタックルをもろに背中に受け地面まで飛ばされた!

 頭から地面に激突する!


「……」


「グガガガ……」


 地上で倒れているシルバーへ、さらに脚で押し潰しだ!


 ダンッ!


 ドラゴンの巨大な脚の下敷きになり、見えなくなった。


「!! あ、熱い……」


 ジュウウウ!


 まるで火の中の鉄板の上にいるような熱さで脚が焼けて行く!?

 ドラゴンの装甲でも溶ける異常な温度だ!

 

 脚を離した一瞬で立ち上がってこちらを見る。


「……私の体を……傷つけたな!」


「!!」


 その目は赤く光り、怒った声は別人のようだ!

 体からは湯気のようなものが吹き出ている。


「許さないー! 許さないー!

 レーザー・カッター!!」


 ザンッ!!


「!?」


 右の翼が一瞬で飛ばされる!


 ライザー・シルバーの姿が何処にも見当たらない!?


「……レーザー・カッター!!」


 シュン!


「グ、グギャッ!」


 今度は左の翼が!?


「レーザー・クロス!!」


 縦に、横に光が走る!!


 ザクッ! ザン!


 ドラゴンの装甲に固められた体に十字の傷が出来る!


「トリプル・レーザー……」


 ザギッ! ザッザン!!


 何もできない! あまりに速い! 見えない!

 なすすべも無く背中、顔を斬られる。


「ギャァァ……」


 全身から血が迸った。

 全開変換(フルライズ)はみるみる解除され、そのまま人間の姿で崩れ落ちる。


「うう……あっという間……に……

 何という……力……」


 バシャッ

 血溜まりの中、意識がなくなって力尽きる。


 シュンッ

 シルバーがやっと姿を現した。


「命令に従わないヤツは終了(ジ・エンド)だ。

 死体でこのまま連れて行く!」


 レッドの首をわしづかみにして空中に浮かぶ。


「他のヤツはどうする?

 5人小さくたたんでリュックに詰めて持って行くかー」


 ダランとしているレッドごとドーア火山へ向かって行く。

 音速のスピードで一瞬のうちに山が目の前に迫ってくる。


「面倒だなー。

 山ごと吹っ飛ばすか?

 ……だが、

 パワーが勿体ないなー」


 地面に降りてそこらへんにレッドを投げ捨てる。


「岩を投げて破壊(ブレイク)しよう。

 何発で崩れるかなー!?」


 地面に両手を突き入れて岩の固まりを取り出した。


 ポンッ ポンッ


「うりゃー!」


 軽く投げると城門へぶつかった。


 ガラガラガランッ!!


 城への狭い入口だったが一撃で大きく崩れ、内部が丸見えになる。


「ハハハ……面白ーい!

 2、3発くらいかな?

 山がなくなっちゃうぞー」


 もう一度、巨大な岩を見つけると軽々持ち上げる。


「そーれっ!」


 ドカッ!!

 ゴゴゴゴ……


 山の麓に激突させると大きく抉れ、全体が振動する!


「中のヤツ! 出て来ーい!

 捕虜を全員連れて来ーい!」


 静かな火山地帯にシルバーの不気味な声が響き渡った。


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