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科学防衛隊イシュライザー  作者: kuro96
二.キャッスル防衛編
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10.レオンダルムvsライザー・レッド1


 レオンダルムはミミを抱えながら商業エリアの小道を進む。

 ミミの道案内がなけば迷ってしまっただろう。

 袋小路や迷路が連続しており中央管理塔(タワー)への順路は隠されていた。


「飛んでいけばすぐなのですが……」


 なるべく騒ぎになる事を避ける為、徒歩で移動する。

 塔の周囲をグルリと回りながら歩いて行くと、人間ひとり通れるぐらいの入り口を発見した。


「レオン様……あれが塔の入り口です。

 ロボットに見つかると大きな音が鳴りますので……気をつけて下さい」


 警備用ロボット、セキュリティ・ポリス・レーダーが入り口の前を往復している。


「ここから先は、本格的な警備体制が敷かれていますね。

 ミミ、あなたはここで待っていて下さい。

 ……バンパイア・バインド……解除(リバース)


 ミミにかかっている金縛りを解き、地面に下ろす。


「お待ちを、レオン様……あそこには隊長(レッド)がいます。

 きっと戦いに……」


「あそこしか入り口がない以上、この戦いだけは避けられません。

 敵も最重要の防衛線でしょうから」


「隊長の肉体変換能力(ライズ)は強力です。

 この間の将軍と互角なんです……」


「そうですか……強敵ですね」


 レオンダルムはドクロの仮面を付け戦いに備える。


「私も将軍です。見くびってもらっては困りますね。

 正統なオリジナル・ジェネシス継承者の実力をお見せしましょう。

 それに派手に戦った方が別行動をしている参謀殿の潜入に都合がいいですから」


 そう言うと入り口の『セキュリティ・ポリス・レーダー』を睨み、意識を集中させる。


「バット・ソニック……」


 レオンダルムは体から『超音波』を放ち

 一瞬でレーダーを爆発四散させると、凄まじい速度で塔の入り口へ移動する。


 ドキャッ!


 レオンダルムは何かに衝突したような衝撃が走った!


 前を見ると真っ赤なスーツを来た人間が塔の入り口を塞いでいる。


「む……イシュライザー・レッドですね」


「現れたな! 敵の将軍か!?」


 レッドは右腕を『ドラゴン・アーム』に変化させている。

 衝撃はドラゴンの腕の一撃だった。

 レオンダルムの体に凹んだ(あと)がついている。


「私の体に痕をつけるとは……

 強敵と認めよう。

 私の名前は吸血将軍『レオンダルム』です。

 以後、お見知りおきを」


「俺は『イシュライザー・レッド』。

 ここから先は通さないぞ!」



 レッドは一旦、右腕の肉体変換能力(ライズ)を解除し

 ファイティング・ポーズで次の攻撃に備えた。


 ドクロの仮面を被るレオンダルムは『蝙蝠』の翼を広げ、威嚇する。


「行きますよ……バット・ソニック!」


 レオンダルムは右手の人差し指をレッドに向け『超音波』を発射させる。


「ドラゴン・アイ!」


 こちらに向かってくる超音波の動きを捉え寸前で、かわした。


「バット・ソニック……」


 構わず連射して来る超音波の弾丸を、紙一重でかわして行く。

 外れた弾丸は地面や壁に激突して派手に音が響いた。


「いくらドラゴンの腕でも、当たれば穴が開きますよ」


「避けてばかりでは、いつか当たってしまう!

 ……ドラゴン・テイル!」


 腰から『ドラゴンの尻尾』を伸ばし、体を瞬時に反転させる。

 鞭のようにしなりながらレオンダルムの横っ面を狙った!


「シャドウ・アシミレイト」


 ブンッ


 横から殴りかかったドラゴンの尻尾は、思いっきり空振った!


「き、消えた!?」


 レオンダルムが忽然といなくなった。

 ドラゴン・アイで見まわしたが、何処にもいない。


「何処だ?」


 すると足元の影から手が伸びて、レッドの足を掴む!


「何!?」


 影から突然レオンダルムが出現し、もの凄い力で持ち上げられて地面に叩きつける。


 ガンッ!


「うぁぁ!」


 顔から強烈に打ち付けられて頭がグラグラと脳しんとうを起こしかけた。

 とっさにドラゴン・テイルを元に戻し、頭を振って立ち上がる。


「こ、こいつは……消える事ができるのか?」


「ふふ……さぁ、来なさい」


「……ドラゴン・ウイング!」

 右腕の側面を『ドラゴンの翼』のヒレの部分に変え、レオンダルムの胴体へ斬りかかる!


「……シャドウ・アシミレイト」


「!」


 レッドは寸前で手刀を止める。

 レオンダルムは、塔の影に溶け込んだようにいなくなった。


「影?

 影になって移動しているのか?」


 動く事を停止し気配を探る。

 あたりの影をじっと確認する。


「ダブル・ドラゴン・ウイング!」

 背中から一対の『ドラゴンの翼』を生やしジャンプ!


 すると、自分の影だけが地面に残る。


「……勘が鋭いですね。

 参謀殿に聞いていましたが、これが人間側の『ドラゴン』の能力者ですか」


 影がだんだんとレオンダルムに戻って行く。


 空を飛んでいるレッドは離れた地面に着地し、変化を解除する。


「攻撃は寸前でかわし、肉体変換能力(ライズ)は無駄に使用しないで最小限に使う、

 攻撃後は次の攻撃がすぐ出せるようにライズを元に戻しておく……

 その戦い方、我々将軍と同じものです。かなりの戦闘センスの持ち主です」


 レオンダルムは両手を広げる。


「では少し本気をお見せしましょう!

 ダブル・バンパイア・ネイル!」


 両腕の爪が長く切れ味の鋭い刃物のように変わった!

 瞬間、レッドの背後に現れ、その両腕の爪で背中を突き刺す!

 凄い力でライザースーツが貫通された。


「ぎゃっ!」


 背中から心臓へ向けて爪で突き刺そうとする。

 2つの爪が深々と、めり込んだ!


「私の得意技は血を絞り出す事ですよ。

 血がなくなればどんな生物だって死にます」


 背中から血が滴り落ちる。

 心臓に到達すれば死んでしまう!


「くっ! 

 ……ドラゴン・アーマー!」


 レッドの胴体が『ドラゴンの鱗』で覆われる。


 レオンダルムの爪は『鱗』の装甲が飛び出て、へし折られた。


「ダブル・ドラゴン・アーム!」


 そのまま反転してレオンダルムの両腕を自分の脇へ挟み、

 『ドラゴンの腕』で動けないようにする!


「く……らえ!

 ドラゴン……バーニング!!」


 ドラゴンの両腕から青い炎が噴き出る!

 レオンダルムを炎で包み焼き殺すアルノドーア直伝の必殺コンボ!


「ぐ……ぐぉぉぉ!!」


 さすがのレオンダルムも動きを封じられると何もできない。

 しかも炎の攻撃には耐性がない。


 しかし、レッドも背中の爪痕から出血している。

 長い時間、力を踏ん張って炎を放出していると出血多量になってしまう。


「く……」


 炎が消え、レッドは地面に膝を着く。

 両腕の肉体変換能力は解除され、レオンダルムは後ろに倒れた。


「むぅ……凄い攻撃です。さすがドラゴン……龍帝様と同じ力」


 体から煙が上がり、ジュウという音がする。

 火傷を負ったが、なおも立ち上がろうとする。


「まだ来るか……

 ドラゴン・クロー!」


 レッドも再度立ち上がり、『ドラゴンの爪』でレオンダルムに向かって行く!



 その時、レオンダルムの前に、誰かが立ちはだかった!


 その人影を見て手を止めるレッド。



「……ピンク!」



 ヘルメットを外した、『イシュライザー・ピンク』が手を広げてレッドを制止している。

 その目はオレンジ色に変わっている。


「……レオン様を傷つける者は……許しません!」


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