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科学防衛隊イシュライザー  作者: kuro96
一.怪物襲来編
20/247

20.アルノドーアvsイシュライザー1

「アハハ、レッドみたく守るだけじゃないだろうな!?」

 そのまま力で押し潰そうとするイエロー。

 しかしアルノドーアの両腕は全く動かない。

「なんで?! 全然動かないぞ!?」


「ダブル・ドラゴン・レッグ!」

 アルノドーアの両脚がドラゴンの両脚に変わって行く!

「う、うわぁ……」

 イエローがいくら力を込めても押し返され

 次第に岩巨人(ゴーレム)の両腕を組む力も弱くなって行く。

「あっ!」

 岩の片腕を掴むとドラゴンの両腕で一本背負いで投げ飛ばす!


 ズガァァンッ!


 イエローを仰向けに叩きつける!!

「ギャッ!」

 何が起こったのかまったく気が付かないうちに

 イエローは地面の上に大の字になっていた。

 腰を思いっきり打ちつけられ強烈な痛みが走る。


「えっ!? 何が起こったの?」

「イ、イエローが一瞬のうちに……」


 アルノドーアは攻撃の手を緩めない。

 起き上がろうとするイエローの頭めがけ空中を舞う。前転しての大車輪キック!

 ドラゴンの太い右脚がかかと落としのように狙った!


「ケッ! そんなキックなんかッ!」


 ズガッ!


 キックがまともに直撃!

  しかしイエローは岩の両腕をクロスして

 先ほどのアルノドーアと同じように受けている!

「アハハ、どうだ……」


 ボキキキッ!


 嫌な音とともに岩の両腕に亀裂が入り岩の腕とは言えなくなるほどボロボロになる。

「ギィヤアアアアアアアア!!」

 腕が粉々に落ちて行く光景を見て絶叫する。

「うわーッ! な、なんで!? 腕が……」

「弱いのう。蹴り一発しかしとらんぞ」

「な、何!? よ、弱いだと!」

「駄目よ、イエロー。もう逃げて」


「うるさい! 俺を弱いって言う奴は許さん!」

 ビッグ・フットのまま、怒りの表情で立ち上がり叫ぶ!

「ビッグ・スタンプ!」

 上空から巨大な右足で踏み潰す。

  しかし、アルノドーアはそれに対し下からドラゴン・レッグで蹴りを放つ。


 バキンッ!

 足と足がぶつかり合う!


 ボキッボキッッ!


「えっ!?」

 巨人の右脚に嫌な音が鳴り響き骨が粉砕された。

「案外もろいの」

「ウギャアアアアアアッ、い、痛いッ……巨人の足なのに……なんで!?」

 尻もちをつくイエローに静かにアルノドーアが近づいて行く。


「はぁ、はぁ、な、何なんだよ……こいつ。こんなのありか?」

 イエローの全身に恐怖が走り汗がとめどなく流れる。

「はぁ、はぁ、はぁ、くそっ……それならこちらの全身をぶつけてやる!

 ギガント・ボディ・プレスッ!!」


 体の部分が巨大な筋肉の固まりになった。

 両脚に力を込めて高くジャンプする!

「そりゃあーッ!」

 そのまま体全体で圧殺しようと落ちて来る!


 アルノドーアは右腕を手刀のように身構えると、


「ドラゴン・クロー!」


 右手の爪が鋭く伸びてそれを落ちて来る敵の腹に激突させる!


 ズバンッッッ!!


 巨人の腹を突き破り背中へ貫通した!

 イエローの巨体は空中で串刺しになり制止する。

「ぐばぁぁあ!」

 大量の血が腹と背中から吹き出る。

 マスクの中も血だらけになりモニターのHPゲージは

 危険域の赤色でワーニングメッセージが表示される。

 そのまま巨人をから腕を引き抜き投げ捨てた。

「だから弱いと言ったんだ」



「イエロー!」

 イエローの肉体変換能力(ライズ)が全て解除されて行く。

 ブルーがすぐに駆けつけ止血に入る。

「ウォーター・ジェル!」

 水を粘液状にして腹の傷を覆うがイエローは意識を失い倒れる。

 イエローを優しく受け止めるとその場に寝かせる。

「……よくもイエローを!」

 優しかったブルーは初めて怒りを露にした。


「今度は、お前か……」

 アルノドーアは両腕、両脚の変化を解除しブルーと相対する。


「言っておくけど私はイエローより手強いわよ」

 優しそうな顔が不気味に微笑んだ。

「そうだといいの」

 ジリッと近づくとブルーが先に仕掛ける。


「オクトパス・バインド!」


 両腕が『タコ』の手になってアルノドーアに巻き付く!

 グルグルに巻き付くとぎゅっと締め付ける。

「どう? 吸盤もあって気持ちいいでしょ」

 ブルーは冷ややかに笑いながら両腕に力を込めた。

 長時間締め付けられれば窒息してしまう。

「脱出できるかしら?」

 イエローを倒した事へのお返しとばかり締め付けを強くする。脱出する気配もない。

「……これでもう終わりなの?」

 タコの腕でアルノドーアの姿が見えなくなった。


「……様子を見ていたんじゃが締め付けるだけか?

 面白くない………

 ドラゴン・スケイル!」


 無数の鱗が飛び出し巻き付いたタコの手をあっという間に切断した。

 バラバラと破片になって飛び散る。


 ブルーはライズを解除し次のライズを放った。

「……

 これで終わるとは思っていなかったわ。

 ウォーター・ショット!」


 バンッ!

 バンッ!


「ドラゴン・フィンガー!

 こんなもので効果があると思っているのか」


 ピン! ピン!


 右手の指がドラゴンの指に変わり水の弾丸を軽く弾く。

 弾丸は飛沫となって足元に飛び散る。


 バンッ!

 バンッ!


 連射するがまた弾かれ、あたり一面が濡れて行く。

「一発一発は軽くても攻め手の数が私の武器! どんな攻撃がお好み?」

「ふん。種類が多くてもダメージがなければ意味はない」

「これはどうかしら?

 ドルフィン・キック!」

 右脚が『イルカ』の尾になり横殴りのハイキック!


 ドカッ!

 それでも指で軽く止められる。


「アーチン・ニードル!」

 ブルーの右腕が『ウニ』の針だらけになってパンチを繰り出す。


「ドラゴン・ネイル!」


 バキッ! バキッ! バキッ!!


 ドラゴンの爪が針をすべて切り捨てる。

「まだやるかの? 今度はこちらから行くか」

 アルノドーアが一歩踏み出すと水溜まりに足がつかる。

「引っ掛かったわ。それっ!

 エレキ・ウィップ!!」


 バリバリバリバリッ!!


 足元に広がる水溜まりに『デンキウナギ』の能力を持つ電気鞭を投げ入れた!

 水を伝って電撃が走る!

 踏み入れたアルノドーアの足に到達した。

「今までの攻撃はその水溜まりに誘う為のもの。

 水溜まりの中では避けようがない!

 いくらあなたでも電気には耐えられない! 水を使った攻撃では私は無敵よ!」

「……お前はさっきのデカイのより頭は良さそうじゃな」

全く感電した様子を見せず平然と立っている。

「うそ?

 電撃が通じない!?」

 電気鞭はブルーの最も得意とする能力。

 今まで倒れなかった者はいなかった。

 平気で立っているアルノドーアを見て戦慄する。


「サラマンダー・ヒート!」

 水に浸かった右脚が赤く燃えている!

 ドラゴンの中でも炎を身体に纏うと言う火龍の能力。

 右脚から超高熱を発生させて水を蒸発させていたのだ。


「ダブル・サラマンダー・ヒート」

 両脚が高熱を発しながら水溜まりの中を歩いて来る。

 電撃は脚に届いていない!

「いくら水を使ってもわしには意味はない。わしは火を何処からでも発する事ができる」


 ヒタッ、ヒタッ、


 近付いてくるアルノドーアを寄せ付けないよう

 ウォーター・ショットを連射する。


 バンッ、バンッ、バンッ、


「くっ! 寄るな! 化け物!」

 アルノドーアの体にも赤く火が燃え盛る。

 弾丸は次々に蒸発して行く。


「シャーク・フェイス!」

 ブルーの左腕が『サメ』の顔になって噛みつき攻撃に出る。

「うおーッ!」


「ドラゴン・ウイング!」


 ブルーの目の前に黒い風が一瞬吹いた気がすると左腕がなくなっている!

「き、きゃあああッ!!」

 アルノドーアの右腕の側面は鋭利なドラゴンの翼のヒレと化している。

 血がドっと迸り辺りに飛び散った。

 ブルーは止血しようと水を粘液状にして左腕にコーティングする。


「はぁ、はぁ、本当に怪物ね……まだまだ余裕あり過ぎなんて……」


「もうあきらめるか?」


「そんな……事……しない!

 ジェリー・ポイズン!」


右腕全てが『クラゲ』の脚となった。

そのままブルーはアルノドーアに飛びかかり抱きついた!

クラゲの脚が巻き付き毒針を放とうとする。

「痺れやが……れ!!」


「ドラゴン・アーマー!」

 アルノドーアの頭を除く身体の全てが鱗で覆われて行く!


 毒針は鱗に阻まれ皮膚まで到達しない!


「ダブル・ドラゴン・アーム!」


 そのままブルーを抱き締めて離れないようにする。

「なッ! 凄い腕力……!」


「ドラゴン・バーニング!」

 両腕から青い炎を発生させ相手をオーブンのように焼く。


 グォォォォ!


 ブルーは逃れたくても逃れられない!

「きゃあああああッ!」


 いくら耐火性のあるスーツでも限界がある。

 ゴーグルのモニターには耐久力を表すHPとライズパワー残量を表すRPの

 危険を知らせるワーニングメッセージが現れる。

 このままでは体中の水分が蒸発してしまう!


「うああああ……」

 ドラゴンの両腕はがっちりとして動かない。


 ブルーは完全に意識を失い肉体変換能力(ライズ)が解除される。



「ああ! ブルー!!」

 ピンクが助けようとするがあまりの恐怖で足が進まない!


 その時、何を思ったのかアルノドーアはドラゴンへの

 変化を全て解除し炎を消滅させる。


 両腕を離すとブルーは力なく崩れ落ちた。


 地面に仰向けに倒れるブルー。

 徐々に意識が戻ってくる。

「う……うう………」

 全身の火傷で体が動かない。

「……な、なぜ?!」



 怪物はブルーを無視してピンクとブラックの方に向かってくる。


「……何なんだ……この怪物は!

 これだけ能力を使っても疲れもしないじゃないか!」

「くっ!」

 身構えながら後退る二人。


「……はぁ、はぁ……怖い……駄目だ! 無理だ!」

「落ち着いてブラック! こちらはまだ二人いるわ!」

「……もう二人しか残ってないんだ……あっという間じゃないか!

 鳥がドラゴンに勝てるか? 焼き鳥にされてしまう!

 早く本部に連絡して……逃げよう!」

「逃げてもどうしようもないじゃない!

 私たちが倒さないとヒューマン・キャッスルも終わりよ!」

「……じゃあ、どうやって……!?」

「今まで私たちはバラバラで戦っていた。一人では駄目!

 一緒に戦うのよ!」

「……連携……!」

 今までそんな事はしてこなかった。しかしこの緊急事態では。

「……よし、やろう!」

 その言葉に勇気づけられブラックは落ち着きを取り戻す。


「いい? 私は地上から。あなたは空から交互に攻撃するの。

 相手に休ませないように能力を使い続けるのよ」

「こちらが先にパワーが尽きるかもしれない……」

「敵はもう2人と戦っているのよ。

 敵の方が先にパワーを使い果たすはず」


「わかった! ……行くぞ!

 ファルコン・ウイング!」

「お願いね! それじゃあ私も!

 パンサー・レッグ!」


近づくアルノドーアを睨み戦闘態勢になった!


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