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科学防衛隊イシュライザー  作者: kuro96
一.怪物襲来編
14/247

14.任命

 更衣室に全員移動すると職員によってアタッシュケースが10個並べられていた。

「それでは開けて下さい」

 10個のケースが開けられると10色のヘルメット、スーツが入っている。

 それと白いマフラーがそれぞれ入っている。


 赤、黒、青、黄、桃、緑、茶、紫、橙、白。


「これが装着品になります。

 10名の隊員をめざしているので10色となります。

 外から判別できるようにカラーリングされています。

 既に黒、青、黄色、桃色は持ち主が決まっています。

 タツオ君も残り6つから割り当てます。次に機能の説明です。

 ヒショウ君、代表して自分のスーツを装着してください」

「……」

 無言で装着して行く。

 装着と行っても自動ではなく普段の服のように自分で着るだけだ。


「完了しました」

 黒いヘルメットとスーツ、首にはマフラーを巻いている。足にはブーツをつけている。

「これがイシュライザーの標準装備です。

 まずスーツから。スーツは人間の皮膚の細胞を培養して作られた素材を使っています。

 ですので腕や脚を変化させたとしてもスーツごと変化しますので

 わざわざ脱がなくてもいいんです。

 しかも耐熱耐寒耐刃耐衝撃素材を埋め込んでおり少々の攻撃も平気です。

 ヘルメットは合金性の素材でもちろんさらに強い耐久性をもっています。

 口と耳の部分は通信装置、ゴーグルのような目は望遠機能を持っています。

 ブーツもスーツと同じ素材ですが少し防御を落として軽くしてあります。

 そして一番大切なのがマフラーです」

「飾りじゃなかったんですか?」

「イシュライザーのライズで絶対禁止なのが頭部、目よりも上、

 要するに脳を変化させてしまう事です」

「頭は変化させちゃダメですか?」

「いけません。頭を変化させると脳細胞も変化してしまいます。

 そうすると自我を失って暴れたり記憶喪失になったりします。

 全身を全て変化させると爆発的な力を発揮しますが元に戻れなくなってしまいます。

 昔、全身を変化させて戻れなくなった方がいます。

 そうならないように気をつけて下さい」

「変化しすぎると危険何ですね」

「あなた方を危険にさらす事を防いでくれるのがこのマフラーです。

 妨害電波を発生する素材でできており脳への特殊な信号を妨害します。

 耐火耐水耐刃の優れた装着品です。これは絶対につけ忘れない事。

 続いてイシュライザーの要、『肉体変換能力(ライズ)』です。

 ヒショウ君、何かライズしてみて下さい」


 ヒショウはちょっと考えてから叫ぶ。


「ウッドペッカー・ピーク!」


「わッ! 腕が変わったッ!?」

 右腕が細長い槍のような形状に変わった。

 キツツキの嘴のようだ。

「ライズとはこのように各自の遺伝子に登録されている

 生物の一部に自分の肉体を変化させる能力です。

 能力の起動と言う意味で格段に戦闘能力をアップさせます。

 どのようなものに変化させるかは自由でこれは本人のセンスですね」

 イイノは黒いスーツの右腕を指差す。

「変化させる箇所は主に両腕、両脚です。利き腕、利き脚を

 攻撃用のライズに使ったほうが戦いやすいでしょう。

 ヒショウ君のように背中に翼を付けることもできます。

 変化させるにはまず頭の中で強くイメージし変化させる箇所に意識を集中します。

 変化するものを言葉に出すとよりイメージと近くなります。

 脳から信号のようなものが各部分に伝達し変化します。

 これは練習しないとわかりませんね。じゃあ元に戻して下さい」

「……」

 右腕が元の人間に戻った。

「元に戻す時も同じです。元の状態をイメージします。

 また複数の箇所を同時に変化させる事もできますがこれはかなり熟練が必要です。

 変化させるには細胞にかなりのエネルギーが必要なので使いすぎると

 酸素や熱量が足りなくなって意識を失いますから注意して下さい。

 体内エネルギーの残量は頭部のコンピューターが計算してゴーグル内側に表示されてます。

 マリカさんなんかは水分も使用します」

「最悪! お肌に悪いからいやだわ~」

「ゴーグルにはスーツの耐久力と肉体のダメージから計算したハードポイント『HP』、

 酸素・熱量・水分等のライズ用エネルギーを計算したライズポイント『RP』の

 両方が数値化されて表示されています。

 どちらかがゼロになった時点で戦闘不能です。意識不明か、最悪死んでしまいます。

 危機状態に陥ると警告音とメッセージが表示されます」

「アハハ、ゲームみたいだな」

「こちらの攻撃がヒットした時は相手の座標にダメージが数値化されて表示されます。

 逆にこちらが攻撃を受けた時も同じです。まあこれも練習で感覚を養いましょう」


 あまりに覚える事が多過ぎて混乱し頭を抱える。

 それを見てイイノは微笑みを浮かべ、

「全部覚えるのは難しいわよね。説明はここまでにしておきましょう。

 少しずつわかってきます。

 実戦の方に行きたいのですがあなたのスーツを決めないと」

 ミミはわからなそうな表情を浮かべる。

 疑問はすぐ質問する性格なのである。

「担当するスーツの色はどのような基準で決めるのですか?」

「オリジナル・ジェネシス開発時に使われた判別カラーですね。

 10体の遺伝子がわかるように染色されていたのです。

 色によってスーツの機能が変わることはないですが

 何の遺伝子を持っているか外見でわかりますね」

「じゃあこの人の色はドラゴンの?」

「ええ。後で質問されそうだから全部言っておきますけど。

 鳥バルバドスは黒、コードネームはブラック。

 魚マーリナは青、ブルー。

 獣ガルムは桃色、ピンク。

 巨人ゴーレムは黄色、イエロー。

 虫ベルゼブは茶色、ブラウン。

 不死リッチは紫、バイオレット。

 植物ユグドラスは緑、グリーン。

 吸血鬼ソーンは橙色、オレンジ。

 ドラゴンのドーアは赤、レッド。

 10番目は白、ホワイト。

 つまりタツオ君はドラゴンの赤、レッド」


「司令官、任命をお願い致します」

「はぁ。俺の仕事はそれだけだからな。

 タツオ、今から特別警備隊イシュライザーの一員に任命する」

 タツオは直立し敬礼のポーズを取る。

「はっ!」

「役職はイシュライザー・レッド! 長いからライザーレッドだ!」

「はい!」


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