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鳥籠をめぐる話  作者: リィズ・ブランディシュカ
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01 鳥籠の鳥を飼育する僕



 籠の中の鳥は、閉じ込められているからこそ美しい。


 毎日籠の中に差し出す餌箱の食事をつつく貴方が愛おしくてたまらない。


 その体の美しい毛並みを撫でて、ブラシで梳く作業は至福のひととき。


 それもこれも、全部この手の中にあるからこそ。


 他人の物の方が輝いて見える。 

 ありのままの姿の方が美しい。


 そんな事を言う人間の気がしれないな。


 鳥籠の中にいる愛らしい小鳥が僕だけを見て、僕の事だけを考えてくれる。

 それ以上の幸福がこの世の中に存在しているだろうか。

 

 今も、ほら。

 つぶらな瞳でこちらを見つめてくれる。


 これだから飼育はやめられないんだ。

 僕は今日も、鳥籠の中にいる小鳥を愛でるよ。



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