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番外編#2「聖夜は冠婚葬祭に入りますか?」

そして、聖夜のリルモンテ。LRAの社員たちもそれぞれの立場でクリスマスを満喫していた。


…変人集団らしく、斜め上なクリスマスではあるが。

 そして、クリスマス気分に浮かれるリルモンテの街内。LRAでも話題はクリスマス一色であった。…変人集団らしくあさっての方向なクリスマスではあるが。


ナツ(谷田貝夏):んーでベニコ。クリスマスなんだけどさ。

ベニコ(末柄紅子):え?リア充爆発しろか?

ナツ:リルモンテ一のヲタ充集団LRAがそんな世俗にまみれた価値観にひれ伏すわけがなかろうて!

ベニコ:ったく…ハレの日もケの日も谷田貝夏はブレないな…んで、どーしたんだよ。


ナツ:クリスマスって、喪中の忌みの対象になるのかな?…って。


ベニコ:…あー…。スワジュンさん

スワジュン(諏訪順子):それ私に振るか?…れっきとした祝い事だし、厳密にいえば喪中だったらクリスマスはNGだろ。

ベニコ:まあ、誰も気にしてなさそうですけどね…。

スワジュン:まあ、本家本元と違ってほぼ商業イベントだからな。

ベニコ:そう考えると、なんだかなあな感じですよね。

スワジュン:まあ、それで経済回してるんだし、恩恵にあずかってる人もたくさんいんだから良んじゃねーか?

ベニコ:LRAにはほぼ無縁そうですけどね…。


 ベニコの発言を聞いたマドカ、ニヤリとして話し始める。


マドカ(静井麻土華):おやー?スーさん。うちの社長がここ最近飛び飛びで休んでる理由を知らない感じですかねー?

ベニコ:え、ああそういえばミチコさんここ最近休み多いですよね。

マドカ:舘野は嫁ぎ先、つまり旦那さんが花卉農家でここひと月あたり超繁忙期なんだってさ。で、猫の手も借りたいからって舘野もここ最近ポインセチアやゴールドクレストの鉢植えをハウスの中からピックして泥をふき取ってフリフリのパッケージを着せて箱に詰める仕事を夜遅くまでやってるみたい。

ベニコ:うわあ…。

ナツ:ここ最近のミチコ社長フラッフラなのはそのせいですね…。

マドカ:兼業農家ってすごいよね。私も園芸クラスタだけど、そこまではたぶんできないや…。


 と、そこに噂の張本人、ミチコがやってくる。


ミチコ(舘野美智子):おいすー。あー…ようやっとポインセチア地獄から解放されたー…。

ベニコ:お疲れ様です!…かき入れ時だったんですね…。

ミチコ:おうよ。今年も無事終了…。

ナツ:そういえばミチコ社長。クリスマスって喪中だったら忌みの対象になりますか?

ミチコ:お、おう。唐突に鋭い質問だなナツコ。

ベニコ:遠慮がないだけです。

ミチコ:んー…安良岡。

ベニコ:(丸投げ…)

アイミ(安良岡愛美):なにー?

ミチコ:時野谷本社で喪中の社員ってクリスマスはどういう扱いだった?

アイミ:なんにも考慮なし。…ただ、喪中かどうかはさておきクリスチャンだったらそれ相応の考慮はあったけど。

ミチコ:まあ、ナツコ。そういうことじゃないか?

アイミ:あ、ちょっと待って。ちょっと前までの舘野みたいにクリスマス商戦に巻き込まれてあっちもこっちも人手不足でてんやわんやしてた記憶はある。

ミチコ:相変わらずだな…。今も変わってないのかー?

ミノリ(大出実乃里):一昨日本社の人事部に電話したら森岡部長超機嫌悪かったんで、アイミさんがいた頃となんにも変わってないんじゃないですか?

ミチコ:人事部…。もはや時野谷財閥は人事部長と社員一人で回せるほどの規模じゃないだろ…。

ナツ:でも成り立ってる時点で凄いですよね。

ミチコ:ホントにうちは何で成り立ってるのかいまいちよく解らん。デカくなりすぎてるよ…。


ナツ:結論!「喪中の沙汰も気持ちか金次第」!

ベニコ:は?

アイミ:なっちゃーん!何それー…。

ミチコ:おい、ナツコ。なんでここで〆る。

スワジュン:タイミングは意味不明だが結論としてはキレイだな。

ナツ:優秀なデザイナーですので。

ベニコ:相変わらず疲れるよアンタは…。

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