~自分の存在価値を肯定されて、5歳の子供が涙することをあなたは知っていますか?~
『ひかりのまほう』は、色と神聖幾何学で表す光の叡知です。
光の魔法をおりまぜた、男の子と宇宙人ピコの物語
Ⅰ
その日、ぼくは、いっぱいママとおしゃべりしたかったんだ。
ねーねー、ママー、
「もし、お外がぜんぶ、海になったらどうする?」
舟に乗るかな
「もし、海になってサメが来て僕をたべようとしたら?」
助けに行くよ
「もし、おばけが僕をたべようとしたら?」
・・・・
「ママ、守ってくれる?ねー、助けてくれる?」
・・・どうして、怖いことばかり考えるの?思っていることが現実になるんだよ!
ママがちょっとウンザリしたみたいに僕に言った。
ぼくは質問が好きなんだ。
「じーじつ?ジージツってなぁに?」
ママはまたちょっと怒りながら、でも大事なことを話すみたいにゆっくり言った。
げ・ん・じ・つ! 思っている事が本当におこるって事。
「へーそうなんだ。じゃあ、楽しいこと考えよう!」
「お空の雲たべたいなー」
いいねー、どんな味?
「わたあめみたいな、あまいあじ」
「星もたべたいなー」
星はどんな味?
「いちごとみかんとレモン!メロンもあるよ」
おいしそうだね。ママも食べたいなー
「ぜんぶ食べたらなくなるから、16こだけならいいよ。」
16こもいいの?ありがとう!
ママは優しく笑ってくれた。
ぼくは嬉しくなって続けた
「お月さまもたべたいなー」
どんな味?
「おせんべいの味だよ。」
ママが嬉しそうに聞いてきた。
ママもたべたーい、どうしたらたべられるかな?
「お空に行ったらたべられるよ!」
じゃあ、お空に行ってとってきてくれる?
「うん、ママつれてって!」
えー、ママは連れてけないなぁ・・・
そして、ママはニヤリと笑って面白そうに言った。
キョタ、宇宙船に乗ってママの所にきたって言ってたでしょ?
「うん、そうだよ。」前にママに話してあげたんだ。
じゃあ、宇宙人にお願いすればいいんじゃない?
「わかった!お願いしてみる!」
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