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ダンジョンって起業しないといけないの!?(高校生編)

迷宮ダンジョン...それは莫大な資源を生み出す宝の山である。

期末試験も既に終わり。

久しぶりにゆっくりできる放課後。


カーテンの隙間からほんの少し西日の差し込むこの落ち着いた空間は高校の図書館だ。

私立なためかかなり大きく作られているために書籍も豊富で調べものするには持って来いの場所であろう。


「幸政ぇ〜、期末どうだった?」


この気の抜けた声にだらしの無い歩き方しているのは橋下遊助。名前からしてふざけていると思ったのは内緒だ。


「遅いだろ遊助?ダンジョン経営について本格的に調べようと言って来たのは遊助じゃ無いか。」


「あ〜、それどころじゃ無いんだよ!このままじゃ2年に上がれねぇ〜よ!!」


僕たちはそこそこのレベルの進学校に入学している。中学の時の受験シーズンの遊助の集中力は一体どこへ行ったのだろうか。


「まあ、遊助が本気になればなんとかなるよ。」


「むむ、お前...それ本気で言ってんのか!!」


実際嘘じゃ無い。遊助の集中力と実行力は既に天才クラスだと思う。

これがただの一夜漬けの試験対策にだけ使われているのでなんとも才能の無駄遣いである。



「さて、一応少し調べて置いたけど。やっぱりココがネックとなるだろうね。」


〜ダンジョン経営入門〜

1.ダンジョンとは魔力干渉を可能とする空間である。

2.ダンジョンは所有者である魔王候補及びその権限者のみに自由干渉が許される。

3.侵入者による内部魔力干渉はその限りでは無い。

4.魔王候補は日本政府へ株式会社を登記したものに限る。

5.ダンジョン資源を活用し、侵入者防衛設備・資金で備える事。


「むむむ??ココってどこよ。」


「まあ、どれも重要だけど僕は第4項の株式会社の登記が厄介だと思う。」


そう、ダンジョン経営とはお気楽に勇者や冒険者を待ち受けて防衛するだけでは無いのだ。むしろ表の会社経営の部分が厄介らしく、反対に会社経営の資金調達でダンジョンを興している起業家も沢山いるらしい。


「む!つまり会社を作ればダンジョンを興せるんだな!!」


お気楽に言ってくれるな。会社は作れればいいってもんじゃ無い。

一番重要なのは経営し続ける事だと僕は思う。

第一、どうすれば会社を作れるかも分からないし事務作業が山の様にあるって聞いたぞ。


「遊助はどうやって会社を作るつもり?」


「むむむむ...幸政の親父さんになんとか言えば。。。天下の松下エレクトロニクスだろ?」


「はぁ〜、それは昔の話だろ。親父が持病で前線を離れてから業績は悪化。魔王代理をしていた副社長があっさり勇者に負けてダンジョンは攻略されて消滅。今じゃただの電気機器メーカーだよ。」


「ん〜、それでもやっぱ大企業じゃん?少しの融資くらいなら...」


遊助の考えは大体当たってる。いくらダンジョンが無くなったと言っても何十年と掛けて築いた大企業であるからまだまだ余裕はある。ただ問題なのは今や親父は会長であり、現社長は全くの血縁者で無い事だ。


「これは例えばの話なんだけどね。最近インターネットってのが出てきただろ?」


「ああ、なんだっけ?電話回線をどうにかするとメール?ができるんだっけ?」


「ああ、しかもそれだけじゃ無い。企業で管理している表計算ソフトやWordの資料を離れた所にいる人に送る事もできるんだ!!しかもデータとしてだから後で編集もできる!」


「...すごいけど。それがどうしたんだよ。」


「だから...これに乗ろう!!」

委員長が出てきません!

もう少しで委員長ユリの容姿描写を少しずつ入れていくつもりです。

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