神殿
それは巨大な建造物だった。
それは自分のためにこの洞窟が出来たとでも言わんばかりにそこに建てられていた。
巨大な建造物は真珠色の壁、柱には銀細工で綺麗に装飾されている、さながら神殿な風貌であった。
「なんでまたこんな所にこんな綺麗なもんがあるんだよ…」
素直に綺麗なこの建物をみて感嘆を漏らす。
「ほっほほ、気に入ってくれたようじゃな?」
突然後ろから話かけられ驚きながら声の方に目を向けるとフサフサの髭をたくわえた好々爺がそこに立っていた。
「どうじゃ?美しいじゃろ?」
「はい、とても!」
自分でも不思議な程に素直に返事をすると好々爺は気を良くしたのかどんどん話しかけてくれた。
そして話が盛り上がりしばらくして、今更ながらこの好々爺の名前も知らないことにきずき恥ずかしくなりながら訪ねてみる。
「あ、私はライノス、ユニ=ライノスと言いますあなたの名前はなんというのですか?」
「?、わしか?わしに名はない」
「…ごめんなさいつまり、どういうことですか?」
「なに、そのまんまじゃよ、わしに名はない。
あえて名乗るのならばアイルとでも名乗ろうかな。」
「そう、ですか…分かりましたではアイルさん今更なのですがこの建物は一体…」
「それはお前さんの思っている通り神殿じゃよそれもジブンデイウノモナンジャガかなり大きい力を持った神を祀っておる。」
「途中何をボソボソ言っていたんですか!?」
「何でもない何でもない」
「だいぶ怪しいですがまぁいいでしょうとりあえずこの神殿の中に入ってみいいのですか?」
「いいんじゃないかの?」
「軽!?」
(あれ?何で俺こんなツッコミ入れたんだ?)
「そうじゃったそうじゃった、それを主にお願いに来たのであった。」
「中におる人を助けてやってほしいのじゃ。
ワシはここの司祭をやっておったんじゃがちぃーと不味いことにわしに対してだけ何故か結界が張られてしまって中に入れないのじゃよ。」
「中には女子供もいるが好き勝手動くと死んでしまうかもしれないからのぉ」
「そんなに危険なのか?」
「うむ」
「分かった行っくるだが報酬として水と食料最低1ヶ月分は保証してもらおう。」
「いいだろう、分かった保証する。」
「よし!それじゃぁ行来ますか!!」