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H国って言ったら、コーヒーだよね? その一

◆◆◆


アフリカ統括マネージャーからの指示通り首都A市の表通りに事務所を構えた上司一人の補佐一人の新人三人って……あれ?使えないと噂の上司Aに大きなヘマをしでかしたと噂の補佐役B、さらになぜ就職できたのかわからない三流大学出の俺達三人……もしやコレって島流しじゃないよね?使えない部下と三流大学出の新人をまとめた島流しじゃないよね?ねえったらねえ?


と、とりあえず事務所を構えた我々精鋭五人だが本部からの指示はここまでで我々はやることがなくなったのであった。


「まあ皆好きにしてていいよ、本社の指示があるまではただ滞在してるだけが仕事だからね。」


上司Aのありがたいお言葉である。


「冗談はともかくわかってると思うけど、大学の留学生や同窓でNGO関連とかに知り合いや要人に繋がる人がいたら片っ端から連絡を取って下さい、先ずはこの国の日本人社会の連絡網を再確認しつつ現在の首都の情報収集!それから有事の際の避難マニュアルの作成をするよ、周辺諸国が攻め込んできたり旧政府派が反抗してこないとも限らないんだからヤバイ時の空路海路の脱出路確保又は隠れ家とか最低でも首都から逃げる手段を構築しておくのが第一だからね、とにかく市内はまだまだ危険だから大通りをメインに人混みはなるべく避けるように、金はドルと一応ルーブルを手土産はタバコをカートンで持ってボディガード(警備部)の皆さんとは決して離れ無いようにね。」


補佐Bのお言葉である。


有能らしいが内戦終結直後の国に派遣されるとかナニやったんでしょうかねこの人、ちなみにボディガード(警備部)は雇われ傭兵で基本別会社の人たちです、日本の会社に銃や兵器を持った部署があるわけないじゃないですかハッハッハ。


「Aさんは日本大使館や現政府を回って人脈形成をお願いします、情報第一ですから迅速に笑顔で宜しくお願いします、私は他の商社の人と会って情報交換してきますから君達は……そうですね市内散策して協力者の選抜と近隣の友人知人に連絡をとってくれ、ナニ景気よく金とタバコをばらまいてればあっちから協力者が申し出てくる。」


「あ、あの連絡ってどうつければ?携帯電話も繋がらないし手紙の出し方とかもちょっとわからないです。」


三流大学出身Cの発言……オレも全く同意だ。


「日本人なら衛星携帯電話で繋がるから持ってない奴などそもそも使えない、現地の知り合いとは先ずはロシア語か英語又は君達の話せる言語で通訳してくれる協力者を見つけてからだね、そこから街でその村の出身者とかがその辺にたむろしてるから金かタバコで交渉して連絡を付けるといい、日本に留学してたんなら日本語読めるんだろ?通訳に雇ってもいいとにかく人材確保も大事だからね、ホワイトカラーなら尚更ありがたい。」


やや、冷ややかな視線で不機嫌さを隠さずB補佐がドアの外に消えて行った……オーイ?やったことねえっつーのこちとらロシア語専攻してても日常会話すらしたこと無いですよ。


「それじゃ私は臨時政府が無事だったホテルを貸し切って営業してるから先ずはそこを回ってそれから各国の大使館周りをやるとしようかな。」


上司Aも帽子(ケプラー防弾製らしい)をかぶりつつ40度超えのなか厚手の防刃コートを引っかけて出て行った。


残された俺達三人は顔を見合わせて、とにかく市内に出てみることにした。

無事だったホテルに臨時政府って鉄板だよねー(´・ω・`)

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