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H国って言ったら、コーヒーだよね? その十

◆◆◆


ここからの行動は早かった、流石にいきなり事務所に子供達を連れて行くわけにもいかないため、Eさんに警備部の応援を頼んで大人二名で護衛してもらうことに、大仰かなとも思ったがEさん曰く十分その価値はあるから気にしなくていいとの事だ。


タバコとドルを食料に替える過程で知り合いに連絡を取る手段も人数を集める為の協力者もトントン拍子で向こうから集まってきた(正直押せや押すなの騒ぎだった……)


ということで用事を終えた我々は事務所に戻り上司Aと補佐役Bの帰りを待ちこの案件を提案することとなった。


◆◆◆


補佐役B

「話はだいたい理解した確かに言うだけはある完成度の高い計画だ、上層部に提案して予算編成にかけてもらうに値する……だがその結論にはまだ早いよな……わかってると思うけど聞いていないことがある、結論はそこんところの見解を聞いてからだ。」


特に意図していたわけではないのだが、子供達を保護するのは当然の事だと思い(思い?)説明するのを忘れていただけなのだ……まあ補佐役が詳しい説明を求めているのは子供達を保護することで生じるメリットとデメリットの事だまあ実の所彼女達を保護してもしなくても会社としての事業計画には大きな変更は必要ない、いやデメリットだけを考えるなら居ない方が計画がスムーズに行くと行ってもいい……そこまでわかっていて補佐役は子供達を保護することで生まれる個人的な感傷ではなく企業にとってのメリットを示せと言っているのだ。


「では前提として彼女達が王族云々のという話が本当であるということで話します、ああ勿論後で裏付けはとりますよA海軍、臨時政府、元軍事政権で分裂しゲリラ化している三勢力すべてに。」


「当然だな本物で無くてはメリットもデメリットも生じない。」


「まずA国関連ですが、これは大統領直接の指示または中央政府の指示ではないのは明白です中央にしてみれば端金の予算でH国に介入可能な札を入手可能なのですから使い道がないとは言え捨て札を拾っておいて害は無い、兄と同じく適度の自由を与えた監禁状態で保管していればいいのですから。」


「……つまるところこの一件は、基地司令官、あるいは現地で指揮をとっている人物の短慮な独断であるといったところか。」


「そうだろうね、予算減少や報告と事後手続きを面倒くさがったCIAか海軍の現地判断だろうね長官レベルまで報告が上がってるか甚だ疑問だね間違いなく大統領や中央政府には報告は上がってないよ。」


「と言うわけで裏付けがとれれば現中央政府の起こしたスキャンダルとして選挙の実弾としては有効なカードになりえますし関連した人物への交渉取引材料になります、勿論活用するにはそれなりの規模のバックが無ければカードにもなりませんが。」


上司A

「うーん期待してくれるのは嬉しいが、活用出きるかどうかはウチレベルの商社ではギリギリかもだよ、まあ懇意にしてる民主党の有力議員なら掃いて捨てるほどいるけど。」


「大統領候補ともなると、一寸話が大きくなりすぎるな、まあ話の封印を条件にA国の権益に少し加われれば御の字ってところかな。」


「上層部がどのようにカードを使うかの判断はお任せですが中央政府が年端のいかない子供達に危害を加える可能性は少ないでしょう因果を含めて最終的にA国で保護してくれれば幸いです、後は少し弱いですがH国臨時政府、ゲリラ化した元軍事政権残党にも情報を持ってるだけで有効なカードになりえます、結論として彼女達は有効な奇貨になり得ると判断します。」


上司A

「奇貨になり得るか……うん良いと思うよう匿う為の下準備も不自然でないしね……会社の事業計画の中に上手く隠れると思う。」


補佐役B

「デメリットは言わなくてもいい、見解は理解した敵対するとしても相手は直接攻撃手段を持っているが所詮政府内部の下っ端だウチの警備部で十分撃退可能だよ全く問題ない………よろしいとりあえずアフリカマネージャーに報告して本部に予算を付けて貰おう……増田くんも一緒に来て貰うよ発案者だからね。」


◆◆◆

この時代はA国は共和党の大統領という設定なのじゃよ( ̄∇ ̄)


モー 別に俺がアフターサービスでついてるから護衛なんかいらんけどね(`・ω・´)


うむ、わしの槍の錆にしてくれよう(*・ω・)ノ


いやお前等戻ってこいよ、そんなだから十の指輪の中で最も使えない奴等とか陰口叩かれるんだぞ(-_-#)


だって子供達がモー(`・ω・´)


そうじゃ最後まで面倒みてやらんと(*・ω・)ノ


駄目だこりゃ( ̄∇ ̄)

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